メニューを開く

番組表

ご加入はこちら

みどころ・試合内容 /
2016年10月31日 放送

みどころ・試合結果

※My番組登録はこちらから

10月31日放送

[WOWOWライブ] 10/31(月)よる9:00 [WOWOWライブ] [再] 11/12(土)午前7:00

放送カード一覧に戻る

みどころを見る

ロンドン五輪金 9戦全KO勝利の最強挑戦者が王座初挑戦!

WBO世界クルーザー級タイトルマッチ

クシシュトフ・グロワツキ

WBO世界クルーザー級チャンピオン

クシシュトフ・グロワツキ

(ポーランド)

オレクサンダー・ウシク

WBO世界クルーザー級1位

オレクサンダー・ウシク

(ウクライナ)

  • みどころ

26戦全勝(16KO)の王者 VS ロンドン五輪金メダリスト
オッズは11対6でウシク有利

200ポンド(約90.7キロ)が体重リミットのクルーザー級は80年、ヘビー級とライト・ヘビー級の間に新設された階級で、ヘビー級の次に重いクラスだ。覇権は欧米を軸に争われてきたが、近年はポーランドやロシアも王者を輩出している。今回のWBOタイトルマッチもポーランド(グロワツキ)対ウクライナ(ウシク)という構図で、最近の勢力傾向が反映されたカードといえる。当初、試合の開催権をめぐって両陣営は対立し、興行権入札が行われる寸前までいったが、ウシク側が譲歩するかたちでグロワツキの出身国であるポーランドでの開催となった。
王者のグロワツキはアマチュア時代にポーランド選手権で2位になるなど活躍したが、08年北京五輪のヨーロッパ予選では2回戦で敗退した。プロデビューは08年10月で、以後、WBOのインターコンチネンタル王座やWBO欧州王座などを獲得して世界戦線を駆け上がってきた。現在の世界王座は昨年8月、アメリカのニュージャージー州ニューアークでマルコ・フック(ドイツ)を11回KOで破って獲得した。14度目の防衛を狙ったフックの左フックを浴びて6回にダウンを喫するなどグロワツキは苦しい戦いを強いられたが、11回に疲労のみえる王者に左構えからの右フックを当てて起死回生のダウンを奪って形勢逆転。再開後、一気に連打で詰めて番狂わせを起こした。年間最高試合の候補にあがるほどの激闘だった。今年4月には元IBF王者のスティーブ・カニンガム(アメリカ)を退けて初防衛を果たしている。
このクラスにしては身長183センチと大きくはないが、サウスポーから右ジャブを飛ばして圧力をかけ、踏み込んでワイルドな左フックを被せる攻撃的なスタイルを持っている。
挑戦者のウシクは2度の五輪出場経験者で、08年北京大会はヘビー級ベスト8に甘んじたが、12年ロンドン大会ではヘビー級で金メダルを獲得している。そのほか09年世界選手権は3位、11年世界選手権は優勝と、輝かしいアマチュア実績を持つ。ライト・ヘビー級で快進撃を続けるアルツール・ベテルビエフ(ロシア)には11年世界選手権準々決勝、12年ロンドン五輪初戦でいずれもポイント勝ちを収めている。
五輪後、アメリカのトップランク社からも誘いがあったが、ウシクは同じウクライナ出身のビタリ&ウラディミールのクリチコ兄弟のK2プロモーションズと契約を交わし、13年11月にプロデビューを果たした。この3年間にドイツで1試合したほかは8試合をウクライナで行い、9戦全KO勝ちというレコードを残している。14年にグロワツキのあとを引き継ぐかたちでWBOインターコンチネンタル王者になり、4度の防衛を重ねながら指名挑戦者の地位まで上昇してきた。
ウシクもサウスポーだが、こちらは身長190センチ、リーチ198センチと体格に恵まれている。その利点を生かしながら右ジャブで相手と突き放し、左ストレートに繋げるという中長距離でのボクシングを得意としている。KO率ほどの迫力は感じないが、その分、足をつかうこともできるなど器用な面もある。
距離を詰めたいグロワツキが圧力をかけ、適度にウシクが足をつかいながら迎え撃つ展開が予想される。オッズは11対6で五輪王者ウシク有利と出ているが、地元の声援を背にグロワツキが意地をみせる可能性も十分にありそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

クルーザー級トップ戦線の現状

WBA SC:デニス・レベデフ(ロシア)
WBA    :ベイブト・シュメノフ(カザフスタン)
WBA 暫定:ジュニエル・ドルティコス(キューバ)
WBC    :トニー・ベリュー(イギリス)
WBC 休養:グリゴリー・ドローズド(ロシア)
IBF     :デニス・レベデフ(ロシア)
WBO    :クシシュトフ・グロワツキ(ポーランド)

11年11月にWBAの暫定王座を獲得したデニス・レベデフ(ロシア)が5年近いロングラン王者としてトップに君臨、この階級をリードしている。13年5月のV2戦ではギジェルモ・ジョーンズ(パナマ)に11回KO負けを喫したが、相手のドーピング違反が発覚したため王座は差し戻され、それから4度の防衛を加えている。今年5月にはIBF王者のビクトル・ラミレス(アルゼンチン)に2回TKO勝ちを収め、2団体王者になった。37歳のレベデフはサウスポーの強打者で、12月には23戦全勝(17KO)のIBF2位、ムラト・ガシエフ(ロシア)を相手に6度目の防衛戦に臨む予定だ。
WBA王者のベイブト・シュメノフ(カザフスタン)はレベデフとの団体内統一戦を呼びかけているが、片思いが続いている。自身はこの2年間に3試合と活躍の場に恵まれていない。
ランカー陣ではクシシュトフ・グロワツキ(ポーランド)にトップの座を追われるまでWBO王座を13度防衛したマルコ・フック(ドイツ)、元WBC王者クシシュトフ・ウロダルチク(ポーランド)、46歳の元WBA王者フィラット・アルスラン(ドイツ)らが現在も好位置につけており、返り咲きのチャンスを狙っている。 若手では12年ロンドン五輪出場後にプロに転向し、今年5月にNABO北米王座を獲得、12戦全勝(8KO)と勢いのあるマイケル・ハンター(アメリカ)に注目したい。WBCでは24位だが、WBOで10位、IBFでは11位、WBAでも14位と3団体で挑戦圏内に入ってきた。