メニューを開く

番組表

ご加入はこちら

みどころ・試合内容 /
2016年11月28日 放送

みどころ・試合結果

※My番組登録はこちらから

ロマゴンと同階級で熱いバトルが繰り広げられる!

S・フライ級10回戦

ファン・フランシスコ・エストラーダ

前WBA・WBO世界フライ級チャンピオン

ファン・フランシスコ・エストラーダ

(メキシコ)

レイムンド・タブゴン

前フィリピン S・フライ級チャンピオン

レイムンド・タブゴン

(フィリピン)

  • みどころ

前フライ級王者エストラーダの転級初戦
1年のブランクは問題ないか…

 3年半で5度の防衛を果たした前WBA(スーパー王座)、WBO世界フライ級王者、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)のスーパー・フライ級転向初戦。元世界ランカーのレイムンド・タブゴン(フィリピン)を相手にどんなリング・パフォーマンスをみせるのか注目される。
 エストラーダは9歳でボクシングを始め、アマチュアで98戦94勝4敗というレコードを残した。プロデビューは18歳時の08年8月で、8年間に35戦33勝(24KO)2敗という戦績を誇る。敗北のひとつは21歳のとき、のちに世界王者になるファン・カルロス・サンチェス(メキシコ)とダウン応酬のすえ8回判定で敗れたもので、もうひとつは12年11月、当時のWBA世界ライト・フライ級王者、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に挑んで12回判定で敗れたものだ。特にゴンサレス戦は結果こそ116対112(二者)、118対110の3-0で王者の手が挙がったが、エストラーダの健闘が光った試合だった。この善戦が評価され、無名だったエストラーダは翌年4月、再起戦を挟まずにブライアン・ビロリア(アメリカ)の持つWBA、WBO王座に挑戦する幸運に恵まれた。
そして「ハワイアン・パンチ」ビロリアに堂々と打ち勝って判定勝ちを収め、23歳直前で世界一の座についた。その後は3人のフィリピン人挑戦者――ミラン・メリンド、リッチー・メプラナム、ロメル・アセンホ――を退けたほか同じメキシコの元世界王者、ジョバンニ・セグラとエルナン・マルケスを11回TKO、10回KOで撃退した。
 エストラーダは安定感のある構えからテンポ速くワンツーを繰り出し、さらに左ボディブロー、接近してからは右アッパーを突き上げるなど攻撃は多彩で、守りもヘッドスリップや肩を巧みにつかうなど巧みで堅固だ。必要に応じて足をつかうこともでき、攻防の幅は広い。攻撃型のゴンサレスとは少し異なった万能型といっていいだろう。フライ級王座を返上してゴンサレスの待つスーパー・フライ級への転向を表明して初の試合となるが、実はエストラーダは35戦のうち114ポンド(約51.7キロ)よりも重い体重で戦ったことが13回もあり、本来のベスト・ウェートに戻るといった方が正しいのかもしれない。ただし、昨年9月の試合で右拳を痛めて1年以上のブランクがあり、若干の不安を抱えての試合といえる。
 一方のタブゴンは「トルネード(竜巻)」のニックネームを持つ25歳で、5年のキャリアで24戦18勝(8KO)5敗1分の戦績を残している。今年7月の南アフリカ共和国遠征で5回TKO負けを喫しており、これが再起戦となる。世界V5のエストラーダには遠く及ばないが、WBCアジア王座をはじめ地域王座を獲得した実績を持っており、昨年夏にはWBO世界ライト・フライ級15位にランクされたこともある。メキシコのリングも1年前に経験済みだ。
右のボクサーファイター型で、上体を低く沈めた状態から振りの大きな左右で飛び込むことが多い。
 スピード、テクニック、経験値などほとんどの面で勝るエストラーダ有利は絶対的なものといえる。ゴンサレスやWBO王者の井上尚弥(大橋)らが待つスーパー・フライ級トップ戦線。エストラーダはどんなリング・パフォーマンスで存在をアピールするのだろうか。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・フライ級トップ戦線の現状

WBA   :ルイス・コンセプション(パナマ)
WBC   :ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)
IBF    :ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)
WBO   :井上尚弥(大橋)

 井上尚弥(大橋)をはじめ日本に馴染み深い名前が並ぶ。WBA王者のルイス・コンセプション(パナマ)は8月31日に河野公平(ワタナベ)に判定勝ちを収め、フライ級のWBA暫定王座に続く2階級制覇を達成。12月にはカリド・ヤファイ(イギリス)の挑戦を受けることになっている。20戦全勝(14KO)のヤファイは08年北京五輪出場経験を持つ27歳で、早くも新王者誕生の気配が漂っている。WBC王座は9月にカルロス・クアドラス(メキシコ)からローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に持ち主が変わったばかりだ。46戦全勝(38KO)のゴンサレスはいわずと知れたパウンド・フォー・パウンド最強の評価を受けている万能型で、来年にはファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)や井上との対決が期待されている。9月に激闘を展開したクアドラスも再戦を希望しており、このクラスは2017年に大きな動きがありそうだ。IBF王者のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)は9月にマクジョー・アローヨ(プエルトリコ)から王座を奪った24歳のサウスポーで、6階級制覇王者、マニー・パッキャオ(フィリピン)が代表を務めるMPプロモーションズの秘蔵っ子としても知られる。
 体重上限が115ポンド(約52.1キロ)のこの階級はアジア勢の選手層が厚く、12月30日に井上に挑む河野、2階級制覇を狙う五十嵐俊幸(帝拳)、前日本王者の石田匠(井岡)、帝里木下(千里馬神戸)らの日本勢のほか、元WBC王者のシーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)、レックス・ツォー(香港)らが王座を狙っている。