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みどころ・試合内容 /
2016年11月14日 放送

みどころ・試合結果

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スコットランド初の3階級制覇王者の初防衛戦!

WBA世界S・ライト級タイトルマッチ

リッキー・バーンズ

3階級制覇王者

リッキー・バーンズ

(イギリス)

キリル・レリク

WBA世界S・ライト級1位

キリル・レリク

(ベラルーシ)

  • みどころ

3階級制覇王者の凱旋初防衛戦
挑戦者は21戦全勝(19KO)

 今年5月、ミケーレ・ディ・ロッコ(イタリア)とのWBA世界スーパー・ライト級王座決定戦で8回TKO勝ち、スーパー・フェザー級、ライト級に続く3階級制覇を成し遂げたバーンズの初防衛戦。21戦全勝(19KO)、KO率90パーセント超の挑戦者を迎え、33歳の王者はどんな戦いをみせるのか。この試合の勝者に挑戦を計画している前王者のエイドリアン・ブローナー(アメリカ)がリングサイドで観戦を予定しているだけに弱みは見せられない。
 イギリスのスコットランド出身のバーンズは01年にプロデビューした15年選手で、10年にWBOのスーパー・フェザー級、11年にWBOのライト級で戴冠を果たした。ところが、頂点に辿り着いてから数多くの苦難に直面することになった。13年5月のホセ・ゴンサレス(プエルトリコ)戦では9回まで劣勢だったが、相手が手首を痛めたため棄権、辛うじてWBOライト級王座の3度目の防衛に成功。続くレイムンド・ベルトラン(メキシコ)とのV4戦では2回にアゴを骨折し、8回には挑戦者の左を浴びてダウンまで喫した。終盤に反撃して辛うじて引き分けに持ち込んだが、地元ファンからも「負けていた」と酷評されるほどの大苦戦だった。半年後のテレンス・クロフォード(アメリカ)戦では12回判定で完敗、王座を失った。苦難はまだ続く。再起戦でデヤン・ズラティカニン(モンテネグロ=現WBC世界ライト級王者)に僅差の判定負けを喫してしまったのだ。初回のダウンが響いた惜敗だったが、30歳を超えての王座陥落、連敗は致命的かと思われた。これを機にスーパー・ライト級に転向したが、1勝を挟んで前WBC世界ライト級王者のオマール・フィゲロア(アメリカ)にも判定で敗れてしまう。ベルトラン戦からフィゲロア戦までの5戦に限ってみれば1勝3敗1分という散々な戦績だった。それでもバーンズは諦めずにリングに上がり、昨年11月にはWBOインターナショナル王座(ライト級)を獲得して、先のディ・ロッコ戦に繋げた。その戴冠試合を含め、今度は3連続KO勝ちとかつての勢いを取り戻した印象だ。
 身長、リーチとも178センチのバーンズは右ストレートを切り札とする正統派の選手だが、最大の武器は左ジャブといっていいだろう。足をつかいながら角度を変えて突く左は正確で数も多く、主導権を握るための重要な役割を果たしている。
 挑戦者のレリクは東ヨーロッパのベラルーシで生まれ育った26歳で、11年4月のプロデビューから21戦全勝(19KO)の快進撃を続けている。ニックネームの由来は不明だが、MAD BEE(狂気のミツバチ)と呼ばれている。世界的な強豪との対戦は皆無といえるが、昨年5月にWBAのインターコンチネンタル王座を獲得してから徐々にランキングを上げ、6月から最上位につけている。実績面では王者に遠く及ばないが、それでもモナコで2度、イギリスで3度、ブルガリアで1度と異国のリングで戦った経験を持っており、
今回は相手の地元に乗り込んでの大舞台だが気後れすることはなさそうだ。体をやや前傾にした構えから前進、相手に圧力をかけながら攻め込む積極的なタイプで、右クロスから連打に持ち込むスタイルを身上としている。勝てば06年にWBOヘビー級王者になったセルゲイ・リャコビッチ以来、10年ぶりふたりめのベラルーシ出身の世界王者となるだけにモチベーションは高いものがあるはずだ。
 レリクは前に出ながら圧力をかけて距離を潰したいところだが、バーンズの足と左ジャブを掻い潜ることができるかどうか。勝負のカギはそのあたりにありそうだ。オッズは経験値で大きく勝る地元の王者が13対4で有利と出ている。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・ライト級トップ戦線の現状

WBA    :リッキー・バーンズ(イギリス)
WBC    :テレンス・クロフォード(アメリカ)
IBF     :エドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)
WBO    :テレンス・クロフォード(アメリカ)

 7月にビクトル・ポストル(ウクライナ)を大差の判定で下してWBC王座を吸収したテレンス・クロフォード(アメリカ)の評価が群を抜いている。クロフォードはライト級時代にリッキー・バーンズ(イギリス)からWBO王座を奪っており、すでに決着済みともいえるが、今度は階級を変えて3団体の統一戦として再戦が実現すれば相応の注目ファイトになりそうだ。ただし、バーンズは今回のキリル・レリク(ベラルーシ)戦後にエイドリアン・ブローナー(アメリカ)との指名戦が課されており、さらにクロフォードも12月に次戦が決まっており、両者のリマッチが具体化するとしても来年以降ということになる。またクロフォードはIBF王者のエドゥアルド・トロヤノフスキー(ロシア)との統一戦にも興味を示しており、こちらも実現すれば好カードといえる。
 無冠組では前出のブローナーの実績、実力が光る。4階級を制覇したほどの天才型だが、リング外でのトラブルが多く、足を引っ張っている点が気になる。バーンズ対レリクの勝者に対する最優先挑戦権を持っているが、その前に来年2月にWBA3位のアドリアン・グラナドス(メキシコ)と拳を交える予定だ。このグラナドスは昨年11月に無敗のアミール・イマム(アメリカ)を8回TKOで破ったタフな強打者だけに、ブローナーも注意が必要といえよう。このほかWBC1位にランクされる25戦全勝(16KO)のアントニオ・オロスコ(メキシコ)、3階級制覇を狙うランセス・バルテレミ(キューバ)も力がある。さらにキックボクシング、総合格闘技から転向して10戦全勝(8KO)のセルゲイ・リピネッツ(カザフスタン)にも注目したい。IBF5位にランクされるリピネッツは、トロヤノフスキーへの指名挑戦権をかけて4位のレオナルド・ザッパビーニャ(オーストラリア)と対戦することになっている。