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みどころ・試合内容 /
2016年6月20日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

上昇気流に乗る25歳 VS サウスポーの元王者
オッズは3対1で現王者有利

5階級制覇のスーパースター、フロイド・メイウェザー(アメリカ)が引退して穴があいた感のある階級だが、生きのいい若手が台頭してきてもいる。この日のメインを務めるIBF王者、ジャーマル・チャーロは、その筆頭格といえる。今回はベテランの元王者を相手に初防衛戦に臨む。サウスポーのトラウトを相手に真価が問われるところだ。
チャーロはデビュー当初は6勝(2KO)と目立つKO率ではなかったが、7戦目から14連続KO勝ちを収めて注目される存在になった。14年12月にはレニー・ボッタイ(イタリア)を3回KOで一蹴してIBFの指名挑戦権を手に入れた。昨年9月、初の大舞台でも委縮することなく力を発揮。大ベテランのコーネリアス・バンドレイジ(アメリカ)から4度のダウンを奪って3回TKOで圧勝、IBF王座を獲得した。2ヵ月半後の初防衛戦も一方的な4回TKO勝ちを収め、早くも安定政権のムードが漂い始めている。23戦全勝(18KO)。チャーロは183センチの長身からスピードのある左ジャブで切り込み、右ストレートや左フック、至近距離からのアッパーなど多彩でパワフルなパンチで一気に攻め落としてしまうタイプといえる。10回をフルに戦いきった経験が1度だけと長丁場に不安がないとはいえないが、それはスタミナ不足に直結するものとはいえまい。
挑戦者のトラウトは10歳のときに母親に連れられてジムに見学に行き、それがきっかけでボクシングを始めた。アメリカ王者になるなどアマチュアで活躍後、05年にプロデビュー。11年にリゴベルト・アルバレス(メキシコ)に勝ってWBA王座についた。2年後、リゴベルトの弟でWBC王者のサウル・カネロ・アルバレスに判定負けを喫するまで4度の防衛を果たしている。特筆すべきは、のちに4階級制覇を果たすビッグネーム、ミゲール・コット(プエルトリコ)にも判定で勝っていることだ。アルバレス戦後はエリスランディ・ララ(キューバ)にダウンを喫して判定負け。さらに次戦でもダウンするなど不安定な内容が続いたが、その後は3連続KO勝ちを収めている。サウスポーの技巧派で、間合いの取り方が巧みだ。その実力はアルバレス兄弟との試合やコット戦で証明済みといえる。32戦30勝(17KO)2敗。
実績ではトラウトが勝るが、現在の勢いやスピード、パンチ力などで上回るチャーロ有利は動かしがたいところだ。オッズも3対1で現王者を後押ししている。サウスポーのトラウトの技巧、経験を侮ることはできないが、チャーロの若さ、可能性が勝敗に直結しそうな気がする。

 


Written by ボクシングライター原功

  • みどころ

双子王者を狙う鉄人 VS 親子王者を狙う強打者
チャーロのスピードにアドバンテージ

フロイド・メイウェザー(アメリカ)の引退にともなって空位になった王座の決定戦は、偶然にも双子の世界王者を狙うジャーメル・チャーロと、親子の世界王者を狙うジャクソンという組み合わせとなった。前者が勝てば史上4組目、後者が勝てば史上7組目の珍しい記録となる。
兄のジャーマルよりも1分遅く誕生(10分、あるいは1時間という説もある)したジャーメル・チャーロは、アマチュアで64戦56勝8敗のレコードを残し、17歳でプロの世界に飛び込んだ。以来8年半、27戦全勝(12KO)の戦績を収めている。世界の大舞台は今回が初めてだが、これまでにハリー・ジョー・ヨーギー(アメリカ)、デメトリアス・ホプキンス(アメリカ)、ガブリエル・ロサド(アメリカ)、バーネス・マーティロスヤン(アメリカ)といった世界挑戦経験者や、元世界王者のジョアシム・アルシン(カナダ)に勝った実績を持っている。また、2年前には当時、WBC9位にランクされていたチャーリー太田(八王子中屋)にも判定勝ちを収めている。強打が売りの兄と異なり、こちらはスピードと軽快な動きを身上とするボクサーファイター型だ。
対するジャクソンはカリブ海のアメリカ領バージン諸島出身で、父親が元世界2階級制覇王者(ジュリアン・ジャクソン)、1歳上の兄(ジュリアス)が元世界ランカーというボクシング一家の切り札的存在だ。またジョン・ジャクソンは兄とともに08年北京五輪に揃って出場した実績も持っており、エリートともいえる。09年にプロ転向後も22戦20勝(15KO)2敗と上々の戦績を残している。身長183センチ、リーチ191センチの恵まれた体から鋭いパンチを放つ強打者で、2年前にはアンディ・リー(アイルランド=14年12月にWBO世界ミドル級王座を獲得)に5回KO負けを喫した試合でも初回にダウンを奪っている。耐久力に課題を残しているが、リー戦後は2連勝と調子を取り戻している。
どちらが勝っても記録として歴史に刻まれることになる試合だが、オッズは13対2でチャーロ有利と出ている。戦績の中身やスピードが高く評価されているようだ。スキルでも勝るチャーロが中長距離から出入りしてポイントを重ねそうだが、ジャクソンの強打が波瀾を起こす可能性もある。

 


Written by ボクシングライター原功

チャーロ双子兄弟のデータ比較

  兄ジャーマル 弟ジャーメル
生年月日/年齢 1990年5月19日(1分早い) 1990年5月19日
出身地・国籍 米国テキサス州リッチモンド 米国テキサス州リッチモンド
アマ実績 不明 64戦56勝8敗
プロデビュー 08年9月 07年12月
獲得世界王座 ロニー・シールズ デリック・ジェームス
身長/リーチ 183センチ/187センチ 180センチ/185センチ
好きな色
好きな音楽 80年代のソウル ヒップホップ、R&B
好きなスポーツ ホースレース(競馬) バスケットボール
尊敬するボクサー トーマス・ハーンズ
イベンダー・ホリフィールド
ホアン・グスマン
ニックネーム ―― IRON MAN
現在の肩書 IBF世界SW級王者 WBC世界SW級1位
プロ戦績 23戦全勝(18KO)
※KO率≒78%
27戦全勝(12KO)
※KO率≒44%


ミドル級トップ戦線の現状

WBA   :エリスランディ・ララ(キューバ)
WBA暫定:ジャック・クルカイ(ドイツ)
WBC   :空位
IBF    :ジャーマル・チャーロ(アメリカ)
WBO   :リアム・スミス(イギリス)

在位3年のWBA王者、エリスランディ・ララ(キューバ)を除き、WBA暫定王者のジャック・クルカイ(ドイツ)が昨年5月、IBF王者のジャーマル・チャーロ(アメリカ)が昨年9月、そしてWBO王者のリアム・スミス(イギリス)が昨年10月に戴冠と、いずれも王者としての実績は多くない。その分、クルカイ30歳、チャーロ25歳、スミス27歳と比較的若く、33歳のララよりも可能性という点では楽しみが多いともいえる。特にチャーロは双子の弟ジャーメルとともに新しい時代の牽引者になる可能性も秘めた逸材といっていいだろう。戦闘スタイルが異なるのも面白いところだ。今回の世界戦で兄ジャーメルがオースティン・トラウト(アメリカ)を退け、弟のジャーメルがジョン・ジャクソン(バージン諸島)に勝ってWBC王者になると、史上初の双子兄弟による同一階級同時世界王者と付加価値がつくことになる。
無冠組では前WBO王者のデメトリアス・アンドレイド(アメリカ)、IBFの指名挑戦権を持つジュリアン・ウィリアムス(アメリカ)が王者級の実力を持っている。さらに、ランキング上はミドル級になっているものの、サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)、ミゲール・コット(プエルトリコ)といった実績も実力もあるビッグネームが控えているのもこの階級の特徴といえる。よって流れしだいで思いがけない好カードが実現する可能性もある。さらに、現在はランキング下位に甘んじているが、14戦全勝(10KO)のサウスポー、20歳の新鋭、エリクソン・ルビン(アメリカ)の名前も覚えておいて損はないだろう。

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