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みどころ・試合内容 /
2016年7月11日 放送

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7月11日放送

[WOWOWライブ] 7/11(月)よる9:00 [再] 7/16(土) 午前8:30

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三浦隆司との大激戦を制した新王者の初防衛戦!

WBC世界S・フェザー級タイトルマッチ

フランシスコ・バルガス

WBC世界S・フェザー級チャンピオン

フランシスコ・バルガス

(メキシコ)

オルランド・サリド

元2階級制覇王者

オルランド・サリド

(メキシコ)

  • みどころ

三浦を撃破した王者の初防衛戦
今回も打撃戦は必至

昨年11月、三浦隆司(帝拳)とのダウン応酬の激闘を9回TKOで制して王座を獲得したバルガスの初防衛戦。フェザー級とスーパー・フェザー級で計4度の戴冠実績を持つ好戦派のサリドが相手だけに、今回も打撃戦は避けられそうにない。
バルガスはアマチュア時代に08年北京五輪に出場した実績を持つエリートで、10年のプロデビュー後も三浦戦を含め24戦23勝(17KO)1分の無敗レコードを誇る。一般的にアマチュア出身のトップ選手というと五輪連覇のギジェルモ・リゴンドー(キューバ=現WBA世界スーパーバンタム級スーパー王者)や、同じく五輪連覇を果たしているワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)のような洗練された技巧派をイメージしそうなものだが、このバルガスは対極のタイプといえる。じわじわと圧力をかけながら中近距離での戦いに持ち込み、そこで左右の強打を叩きつける好戦的なタイプなのだ。際立ったスピードがあるわけではなく、また一発で失神させるほどの破格のパワーを持っているわけではないが、初回に三浦をトラブルに陥れた右や、9回の逆転の口火を切った左アッパーなどパンチは多彩だ。秀でたものを挙げるとすれば、連打力や勝負勘といったあたりか。試合を前にした三浦が「オリンピックに出たとは思えない戦い方をする選手。でも、微妙な距離やタイミングなどがあるのかもしれない」と分析していたが、そういった細かなスキルも備えているのだろう。また、世界中のメディアが「2016年の年間最高試合」と位置づけた三浦との激闘を経て、経験値も自信も増していることも間違いないところだ。
対するサリドは60戦43勝(30KO)13敗3分1無効試合という戦績が示すとおりの雑草派で、挫折を糧に世界のトップに上がってきた選手だ。12歳でボクシングを始め、アマチュアで16戦全勝の戦績を収めてプロの世界に飛び込んだのは15歳のとき。しかもデビュー戦は4回TKO負けだった。12戦を経験した時点での戦績も6勝(3KO)5敗1分という平凡なものだった。そんな選手がのちに世界王座を4度も獲得するのだから、ボクシングは不思議だ。
サリドが持ち味を発揮し始めたのは21歳を過ぎてからで、04年、 06年、08年と3度の世界挑戦を試みるまでになった。特にロバート・ゲレロ(アメリカ)戦は、一度は判定勝ちで戴冠を果たしたはずだったが、のちにドーピング違反が発覚して取り消されている。サリドが初の世界一(IBFフェザー級)になったのは29歳のときだった。以後、ユリオルキス・ガンボア(キューバ)に敗れて陥落 ⇒ ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)に勝ってWBO王座獲得 ⇒ ミゲール・マイキー・ガルシア(アメリカ)に敗れて陥落 ⇒ WBO王座決定戦を制して返り咲き ⇒ ロマチェンコ戦を前に計量で失格、王座剥奪――と続く。これを機にスーパー・フェザー級に転向したサリドは14年9月、ターサク・ゴーキャットジム(タイ)との壮絶な打撃戦を制して2階級制覇を達成。しかし、初防衛戦でローマン・マルチネス(プエルトリコ)に王座を明け渡して現在に至る。肉を切らせて骨を断つ勇敢なファイターで、経験値ではバルガスを大きく上回る。不安があるとすれば耐久面だろう。かつてはタフネスにも定評があったが、最近は6試合で計10度もダウンを喫するなど脆さが目立っているのだ。
3対1のオッズどおりバルガス有利は動かせない。執拗な挑戦者を懐に入れさせたくない王者は左ジャブやアッパーを多用して迎え撃つものと思われるが、受けに回ると相手を勢いづかせてしまうので自ら仕掛けて出る必要もありそうだ。好戦派同士の対決だけに、簡単に決着がつくとは思えない。中盤あたりからチャンスとピンチが交互に訪れるような打撃戦に突入する可能性が高そうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・フェザー級トップ戦線の現状

WBA SC:ジェスレル・コラレス(パナマ)
WBA   :ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ共和国)※
WBC   :フランシスコ・バルガス(メキシコ)
IBF   :ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)
WBO   :ローマン・マルチネス(プエルトリコ)
暫定   :ミゲール・ベルチェル(メキシコ)

昨年11月、三浦隆司(帝拳)がフランシスコ・バルガス(メキシコ)に9回TKO負けを喫してWBC王座を手放し、今年4月には6年以上の長期政権を誇ったV11王者、内山高志(ワタナベ)がジェスレル・コラレス(パナマ)に2回KO負けでWBAスーパー王座を奪われた。加えて3月にはミゲール・ベルチェル(メキシコ) がWBOの暫定王座を獲得するなど、激動の階級といえる。ここにフェザー級からワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が参入、WBO王者のローマン・マルチネス(プエルトリコ)に挑むのだから興味は尽きない。
王者と同等の力を持つのは前WBA世界フェザー級スーパー王者のニコラス・ウォータース(ジャマイカ)と三浦、内山だ。これに元世界3階級制覇王者のユリオルキス・ガンボア(キューバ)、3階級制覇を狙うベテランのジョニー・ゴンサレス(メキシコ)、そして通算5度目の戴冠を狙ってバルガスに挑むオルランド・サリド(メキシコ)といったビッグネームが続く。