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みどころ・試合内容 /
2016年1月18日 放送

みどころ・試合結果

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元5階級制覇王者ドネアが再び世界の階段を駆け上がる!

WBO世界S・バンタム級王座決定戦

ノニト・ドネア

元5階級制覇王者

ノニト・ドネア

(フィリピン)

セサール・フアレス

WBOインターナショナル S・バンタム級チャンピオン

セサール・フアレス

(メキシコ)

>> 試合結果 <<
3-0 ノニト・ドネア の判定勝ち
>> 試合結果 <<
2R TKO フェリックス・ベルデホ の勝利
>> 試合結果 <<
6R TKO エドゥアルド・トロヤノフスキー の勝利
  • みどころ

元5階級制覇王者 VS 24歳の新進気鋭
ドネアのスピードと強打にアドバンテージ

プロモートの問題で試合から遠ざかったギジェルモ・リゴンドー(キューバ)が剥奪されて空位になった王座の決定戦。5階級制覇の実績を持つ33歳の実力者に、24歳の若手が挑む注目ファイトだ。
「フィリピーノ・フラッシュ(フィリピンの閃光)」のニックネームで親しまれ、日本にも多くのファンを持つドネアは、07年のIBFフライ級王座獲得を皮切りにスーパー・フライ級、バンタム級、スーパー・バンタム級、そしてフェザー級までの5階級を制覇。軽量級ながら7年の間に6キロ以上の増量という冒険を続けてきたが、14年10月にはニコラス・ウォータース(ジャマイカ)に6回TKO負けを喫した。体格差を痛感させられたドネアは再び1階級落とし、ベストともいえるスーパー・バンタム級に戻った。格下を相手に2連続TKO勝ちを収め、再びベルトを見据えるところまで戻ってきた。
ドネアは基本的な構えは右だが、機をみてサウスポーにチェンジすることもできる器用さを備えている。フライ級時のスピードを維持しながら階級を上げていったが、スーパー・バンタム級、フェザー級と上げるにつれてパワーに頼る傾向がみられたのも事実だ。特に戦慄的ともいえるダウンシーンを生み出してきた左フックを強振するケースが目立ち、全体的な戦いぶりも荒さが目につくようになってきた。こうした点が矯正されているかどうか注目される。
実績も知名度もあるドネアと比較すると格の上では見劣りしてしまうフアレスだが、軽視することは危険だ。フアレスはドネアよりも9歳若く、タフで勢いもあるだけに番狂わせの可能性も決して低くはないと思われる。
フアレスは10年5月のプロデビューで、このときドネアはすでに2階級制覇を成し遂げていたことになる。12年にメキシコのスーパー・フライ級国内王座を獲得するなど出世は早かった。その後、ふたつの敗北を経験したが、15年に入って急成長を遂げる。3月にWBC7位のセサール・セダ(プエルトリコ)を破ると、7月には元世界王者のファン・カルロス・サンチェス(メキシコ)から2度のダウンを奪って12回判定勝ちを収めたのだ。この2勝で一気にWBC1位に浮上、今回のチャンスをつかむことになった。
フアレスのボクシングは無骨という表現が合っている。両ガードを高めの位置に置いて圧力をかけ、距離を詰めながら左右のフックを叩きつける。この動作を休みなく続けるのだ。スピードやパンチの切れは特別なものではないが、とにかく執拗で手数が多い。20戦17勝(13KO)3敗と試合数は取り立てて多いわけではないが、すでに12ラウンドをフルに4度戦い切っており、スタミナも十分にある。KO負けは一度もなく、打たれ強さにも定評がある。
経験値を含めた総合力ではドネアが大きく上回っており、大差の判定、あるいは中盤以降のストップ勝ちで返り咲きというのが大方の予想だ。コンパクトな左フックのカウンターが当たればダウンシーンを生み出すことも難しくはなさそうだ。その一方、与し易いとみて侮るようだとフアレスの前進力、タフネス、スタミナに手を焼く可能性もある。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・バンタム級トップ戦線の現状

WBA   :スコット・クイッグ(イギリス)
WBA暫定:モイセス・フローレス(メキシコ)
WBC   :フリオ・セハ(メキシコ)
IBF    :カール・フランプトン(イギリス)
WBO   :空位

プロモートのトラブルを抱えていたギジェルモ・リゴンドー(キューバ)が試合から遠ざかり、防衛義務を果たしていないとして15年10月にWBOから王座を剥奪された。直後、WBAの肩書も「スーパー王者」から「休養王者」に変更された。事実上の剥奪といえる措置だった。その矢先の昨年11月、新プロモーターのもとリゴンドーは大差の判定勝ちを収めて戦線復帰を果たしている。アメリカのテレビ局や大手プロモーターからは「試合がエキサイティングではない」とバッサリ斬られたリゴンドーだが、スピードとスキルという点においては超がつく一流といえる。空位になったWBO王座は、ノニト・ドネア(フィリピン)とセサール・フアレス(メキシコ)が争うことになった。
2月27日にはWBA王者のスコット・クイッグ(イギリス)とIBF王者のカール・フランプトン(イギリス)が統一戦として拳を交える。ややフランプトン有利という下馬評だが、直近の試合で2度のダウンを喫するなど不安もある。体格で勝るクイッグが押し切る可能性もありそうだ。この試合で王座が統一されたあとIBFは和氣慎吾(古口)を次期挑戦者として指名しているが、WBAは休養王者のリゴンドーを最優先挑戦者として推薦しており、再び分裂する可能性もある。
WBC王者のフリオ・セハ(メキシコ)は3月26日にウーゴ・ルイス(メキシコ)の挑戦を受けることになっている。両者は15年8月に対戦し、3回のダウンを挽回したセハが5回TKO勝ちで王座を獲得している。再戦もKOでの決着が濃厚だ。
このクラスには25戦全勝(20KO)の25歳、レイ・バルガス(メキシコ)、22戦全勝(16KO)の24歳、ジェシー・マグダレノ(アメリカ)、25戦全勝(18KO)の21歳、アルバート・パガラ(フィリピン)といった若くて魅力的なホープが控えており、今年は大きな動きがありそうだ。

WBO中南米ライト級タイトルマッチ

フェリックス・ベルデホ

WBO中南米ライト級チャンピオン

フェリックス・ベルデホ

(プエルトリコ)

ジョセニルソン・ドス・サントス

元WBO中南米S・フェザー級チャンピオン

ジョセニルソン・ドス・サントス

(ブラジル)

  • みどころ

18戦全勝(13KO)の元五輪戦士ベルデホに注目

ベルデホは19歳で出場した12年ロンドン五輪ではライト級準々決勝でワシル・ロマチェンコ(ウクライナ=現WBO世界フェザー級王者)に14対9のポイント負けを喫し、ベスト8に甘んじた。その4ヵ月後にプロ転向を果たし、18戦全勝(13KO)の快進撃を続けている。15年4月にはWBO中南米ライト級王座を獲得し、世界ランクもWBAとWBOで4位、IBFで8位と好位置につけている。スピード、強打といった戦力に加え甘いマスクの持ち主でもあり、スターの雰囲気を備えている。
ドス・サントスは足掛け10年のプロキャリアで30戦27勝(17KO)3敗の戦績を残している30歳で、元WBO中南米スーパー・フェザー級王者の肩書も持っている。13年5月から8月にかけてWBO13位にランクされたこともある元世界ランカーだが、14年10月のナミビア遠征で元世界王者のパウルス・モーゼス(ナミビア)に6回KO負けを喫して以来の試合という点に不安が残る。
ホームのアドバンテージもあるベルデホがどんなパフォーマンスをみせるのか要注目だ。

 


Written by ボクシングライター原功

IBF世界S・ライト級タイトルマッチ

セサール・クエンカ

IBF世界S・ライト級チャンピオン

セサール・クエンカ

(アルゼンチン)

エドゥアルド・トロヤノフスキー

IBF世界S・ライト級11位

エドゥアルド・トロヤノフスキー

(ロシア)

  • みどころ

KO率4%の技巧派王者 VS KO率91%の挑戦者

クエンカは15年7月に34歳で世界王座を獲得し、これが初防衛戦となる。50戦48勝2無効試合と無敗を誇るが、KO数は2と極端に少ない。KO率は4パーセントだ。対する35歳のトロヤノフスキーは22戦全勝、そのうちの20勝はKO(TKO)によるもので、KO率は90パーセントを超す。
戦いぶりも好対照だ。サウスポーのクエンカが足をつかいながら右ジャブを多用して距離を保ち、相手が入ってくるとクリンチで攻撃を寸断する技巧派なら、「イーグル(鷲)」の異名を持つトロヤノフスキーは正面から圧力をかけて左ジャブから右ストレートで攻め込む正統派といえる。
対照的なタイプのカードだけに、序盤のペース争いがカギを握ることになりそうだ。攻撃力で勝るトロヤノフスキーは圧力をかけて出たいところだが、気負い過ぎるとクエンカの術中にはまるだけに加減が難しいところだ。オッズはホームのアドバンテージがあるトロヤノフスキーが5対4で有利とみられている。

 


Written by ボクシングライター原功