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みどころ・試合内容 /
2016年2月15日 放送

みどころ・試合結果

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2月15日放送

[WOWOWライブ] 2/15(月)よる9:00 [再] 2/20(土)午前6:45

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アメリカ・ヘビー級の星ワイルダーが3度目の防衛戦に挑む!

WBC世界ヘビー級タイトルマッチ

デオンテイ・ワイルダー

WBC世界ヘビー級チャンピオン

デオンテイ・ワイルダー

(アメリカ)

アルツール・スピルカ

WBC世界ヘビー級6位

アルツール・スピルカ

(ポーランド)

>> 試合結果 <<
9R KO デオンテイ・ワイルダー の勝利
>> 試合結果 <<
3R TKO チャールズ・マーティン の勝利
>> 試合結果 <<
3-0 ガブリエル・ロサド の判定勝ち
  • みどころ

KO率97%の豪腕 VS サウスポーの曲者
序盤凌げば挑戦者にも勝機

プロデビューからの32連続KOを含め35戦全勝(34KO)という驚異的なレコードを残している豪腕、ワイルダーの3度目の防衛戦。相手のスピルカは21戦20勝(15KO)1敗の好戦績を誇る変則サウスポーで、「ポーランド初の世界ヘビー級王者になる」と意気込んでいるだけに侮れない。
ワイルダーは08年北京五輪ヘビー級で銅メダルを獲得後にプロ転向。アマチュア経験が少ないことや体が細かったなどもあり、しばらくは慎重なマッチメークが続いた。32連続KO勝ちはその産物といえなくもないが、すべて4ラウンド以内で仕事を終わらせたのだからやはり尋常ではない。201センチの長身から速い左ジャブで追い立て、思い切り右ストレートを打ち抜く――そんなシンプルで分かりやすい戦い方は、ひと昔前のヘビー級を思い起こさせる。世界王座は昨年1月、バーメイン・スティバーン(アメリカ)を大差の判定で下して獲得した。連続KOは途絶えたが、約8年ぶりにアメリカ生まれの世界ヘビー級王者誕生という付加価値がついた。疑問符がついていたスタミナやタフネスの面でも一定の答えを出した。
戴冠試合で右拳を痛めたため次戦は5ヵ月後になったが、アラバマ州バーミンガムでの凱旋防衛戦を9回KOで飾り、3ヵ月後のV2戦でも11回TKO勝ちを収めた。図らずも3試合続けて長いラウンドの戦いを強いられたことで、経験値は大きく上昇したといえる。その一方、組み立ての荒さが目立ち、さらに以前のような爆発力が見られないという声もある。世界王者になったとはいえ、まだまだ評価を定める段階ではないということだろう。
そういった意味でも今回のスピルカ戦は、ワイルダーにとっていくつかの点が試される試合になりそうだ。スピルカはワイルダーよりも1ヵ月早い08年10月にプロデビューを果たした。キャリアの途中で1年半ほど社会と隔離された時期があったため試合数は21と少なめだが、11年に戦線復帰を果たしてからはコンスタントにリングに上がっている。14年1月、ブライアント・ジェニングス(アメリカ)に2度のダウンを食らって10回TKO負けを喫したのが過去唯一の黒星だ。その後は同じポーランド出身の元ライト・ヘビー級、クルーザー級王者のトーマス・アダメクに勝つなどして評価とランキングを上げてきた。
スピルカは身長191センチ、リーチ196センチと現在のヘビー級では特別大きいわけではないが、その体をサウスポー・スタンスに構え、無駄なものも含めて忙しく動きながら相手にアプローチしていくスタイルを確立している。気性の激しさが折々で前面に出た戦いぶりといえる。
体格や実績、攻撃力で勝るワイルダー有利は不動で、得意の右を決めて挑戦者を破壊してしまう可能性が最も高い。オッズも7対1と出ている。しかし、これはエリック・モリナ(アメリカ)との初防衛戦の41対1、ヨハン・デュオパ(フランス)とのV2戦の19対1と比較すると接近した数字といえる。ワイルダーが変則サウスポーのスピルカに手こずる、あるいは大きなミスを犯すという見方も決して少なくないのだ。ワイルダーは13年4月に左構えのオードリー・ハリソン(イギリス)と対戦してはいるが、わずか70秒、右一発で終わってしまったこともあり、いまだに対サウスポーには不安がつきまとう。しかも、スピルカは運動量の多い変則型だけにワイルダーが戸惑うことも十分に考えられる。挑戦者が序盤を凌いで勝負を長引かせることができれば勝機は広がりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

IBF世界ヘビー級王座決定戦

ビアチェスラフ・グラズコフ

IBF世界ヘビー級1位

ビアチェスラフ・グラズコフ

(ウクライナ)

チャールズ・マーティン

IBF世界ヘビー級3位

チャールズ・マーティン

(アメリカ)

  • みどころ

急転直下で決定のカード
オッズは9対7でグラズコフ有利

WBA、IBF、WBO3団体の世界ヘビー級王座の持ち主がウラディミール・クリチコ(ウクライナ)からタイソン・フューリー(イギリス)に代わったのは、昨年11月28日のこと。12月に入ると新王者がIBF1位のグラズコフとの指名防衛戦を拒否する姿勢をみせたため、赤色のベルトは剥奪された。急遽、グラズコフと当時4位だったマーティンで王座決定戦が行われることになり、IBFは交渉期間を設けるとしたが、両陣営は「交渉の必要なし。すぐに興行権入札を」と要求。それを受けて12月18日に入札が行われ、両選手の合計報酬として124万ドル(約1億5130万円)を提示したマーティン側のウォリアー・ボクシングが落札。試合はWBC王者、デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)のV3戦(対アルツール・スピルカ)とのダブル世界ヘビー級戦として挙行されることになった、という経緯がある。これらはクリチコ対フューリー戦からわずか3週間で起こったできごとである。ヘビー級トップ戦線の急変ぶりが分かるだろう。
こうして急転直下で決まった今回のグラズコフ対マーティンだが、なかなか興味深いカードといえる。
グラズコフは07年の世界選手権で銀メダル、08年北京五輪ではスーパーヘビー級で銅メダルを獲得した元アマエリートで、プロでも22戦21勝(13KO)1分の無敗レコードを残している。身長190センチ、リーチ192センチ、体重100キロ前後と現代のヘビー級では平均的なサイズだが、安定感のある構えから左ジャブで切り込んで右に繋げる正統的なボクシングを身上としている。
対するマーティンは、アマ時代に後れをとったドミニク・ブリージール(アメリカ)との試合が決まっていたが、降って湧いた世界戦に飛びついた。マーティンは身長196センチ、リーチ203センチの大型サウスポーで、体重は112キロを超える。自在な動きのなかから独特の距離やタイミングでパンチを放つ選手で、23戦22勝(20KO)1分と無敗をキープしている。力量の劣る相手ばかりとはいえ目下12連続KO勝ちと絶好調だ。
実績で勝るグラズコフ有利のオッズが出てはいるが、数字は9対7と接近している。マーティンは「グラズコフは俺みたいに大きく速いサウスポーと戦ったことはないだろう。IBFのベルトはいただく」と自信をみせている。グラズコフの正統的なボクシングが勝るのか、それともマーティンの自在なボクシングが凌駕するのか。興味深い東西対決といえる。

 


Written by ボクシングライター原功

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA SC:タイソン・フューリー(イギリス)
WBA   :ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)
WBA暫定:ルイス・オルティス(キューバ)
WBC   :デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)
IBF    :空位
WBO   :タイソン・フューリー(イギリス)

10年近いウラディミール・クリチコ(ウクライナ)政権が崩壊し、王座を引き継いだタイソン・フューリー(イギリス)がIBF王座を放棄したことが拍車をかけ、ヘビー級は一気に大混戦状態に陥った。現時点で軸になるのはフューリーとWBC王者のデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)であろう。フューリーが身長206センチ、リーチ216センチ、体重112キロ~116キロと超大型なのに対し、ワイルダーも身長201センチ、リーチ211センチ、体重102キロ~104キロとこちらも大きい。構えを左右にスイッチすることもある柔軟で捉えどころのないフューリーと、スピードと爆発力のワイルダー。遠からず直接対決を見たいものだ。
この2強に割って入ろうかというのがWBAの暫定王者、サウスポーのルイス・オルティス(キューバ)だ。昨年10月に戴冠を果たしたと思ったら2ヵ月後には初防衛戦を挙行。しかも、実力派のブライアント・ジェニングス(アメリカ)をほぼ一方的な内容のすえ痛烈な左アッパーで7回TKOに退けている。スピードとパワーというセールス・ポイントはワイルダーと同じだが、柔軟性と器用さという点ではこちらが上を行く。誰と戦っても面白い試合になりそうだ。
現役王者と同等の力を持っているのが前王者のクリチコと、元WBA王者のアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)だ。クリチコは5月か初夏にかけてフューリーとの再戦が内定していると伝えられ、ポベトキンは今回のワイルダー対アルツール・スピルカ(ポーランド)の勝者に対するWBCの指名挑戦権を有している。また、WBAのレギュラー王者、ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)はルーカス・ブラウン(オーストラリア)との防衛戦を控えている。さらには12年ロンドン五輪スーパーヘビー級金メダリストで、プロ転向後は15戦全KO勝ちのアンソニー・ジョシュア(イギリス)も着実に力をつけてきており、今年暮れから来年にかけて勝負に出るものと思われる。
こうしたなかでIBF王座を争うビアチェスラフ・グラズコフ(ウクライナ)とチャールズ・マーティン(アメリカ)にも、今回の試合内容と結果、今後の頑張りしだいでは主役に躍り出るチャンスがあるといえる。

ミドル級10回戦

ガブリエル・ロサド

元WBOインターコンチネンタル S・ウェルター級チャンピオン

ガブリエル・ロサド

(アメリカ)

ジョシュア・クロッティ

元IBF世界ウェルター級チャンピオン

ジョシュア・クロッティ

(ガーナ)

  • みどころ

2度の世界挑戦経験者 VS 元ウェルター級世界王者
サバイバルマッチは接戦か

もともとロサドはスーパー・ウェルター級の選手だが、ミドル級で2度の世界挑戦を経験している。13年1月のゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)戦は7回、9ヵ月後のピーター・クィリン(アメリカ)戦は10回、いずれもTKOで涙をのんだ。しかし、勇敢な戦いぶりは賞賛もので、ゆえにその後もジェイレオン・ラブ(アメリカ)、ジャーメル・チャーロ(アメリカ)、デビッド・レミュー(カナダ)といった実力者たちとのカードが積極的に組まれることになった。いまはゴロフキン戦から無効試合を含めて5試合、勝利から見放されているが、それでも商品価値がそれほど目減りしてはいない。いかにロサドがファンの希望に沿った戦いをしているかが分かるだろう。
一方、「グランドマスター(名人)」という異名をとるクロッティは08年8月にIBF世界ウェルター級王座を獲得した実績を持つ元王者で、事実上の引退と再起を繰り返してきた。現在はスーパー・ウェルター級でWBA3位、WBC11位、IBFとWBOで9位に名を連ねている。これは14年4月、元世界2階級制覇王者のアンソニー・ムンディン(オーストラリア)に勝った実績が最大限に評価されているからといえる。
勇敢で好戦的なロサドと、マニー・パッキャオ(フィリピン)、ミゲール・コット(プエルトリコ)、アントニオ・マルガリート(メキシコ)ら攻撃型の選手を相手に判定まで粘った堅守のクロッティ。オッズは3対2でクロッティ有利と出ているが、ロサドの攻撃の前に防御の時間が長くなるようだとポイントを失う可能性もある。接戦が予想される。

 


Written by ボクシングライター原功