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2016年12月19日 放送

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12月19日放送

[WOWOWライブ]12/19(月)よる9:00[WOWOWライブ][再]12/24(土)午前7:15

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大荒れのヘビー級戦線で“キングコング”が暴れまわる!

WBAインターコンチネンタル ヘビー級王座決定戦

ルイス・オルティス

前WBA暫定世界ヘビー級チャンピオン

ルイス・オルティス

(キューバ)

マリク・スコット

アメリカ ヘビー級

マリク・スコット

(アメリカ)

  • みどころ

前WBA暫定王者 VS 元世界ランカー
「キングコング」オルティスの強打が炸裂か

 27戦25勝(22KO)2無効試合、KO率81パーセントいう強打のオルティスは9月、指名された相手との対戦に応じなかったとしてWBA暫定王座を剥奪されたが、いまなおチャンピオンと同等の力量の持ち主であることに変わりはない。同じく9月までWBC9位にランクされていたスコットを相手にどんな戦いをみせるのか要注目だ。
 オルティスは世界選手権ベスト8入りを果たすなどアマチュアで362戦343勝19敗のレコードを残したが、層の厚いキューバ国内では二番手、三番手に甘んじていたため五輪出場の実績はない。加えてアメリカに渡ってプロ転向したときが31歳目前だったため、大きな期待や注目を集めたわけではなかった。ところがバッタバッタと倒し続け、1年半後には世界10傑入りを果たし、14年9月には1回TKO勝ちを収めてWBA暫定世界ヘビー級王座も獲得した。しかし、このときは試合後のドーピング検査で陽性反応が出たため結果が無効試合に変更され、暫定王座も取り消されたという経緯がある。ちなみに、13年7月の無効試合は相手がリング外に転落して続行不能に陥ったもので、このときも一度はオルティスの3回KO勝ちが宣せられたあとで結果が変更されている。これらを事実上のKO勝ちとみなせばオルティスの戦績は27戦全勝(24KO)と考えることもできるわけだ。
 「キングコング」というニックネームを持つオルティスがサウスポーの強打者であることは間違いないが、スピードやスキル、インテリジェンスの点でも優れた選手であるといえる。昨年10月に暫定王座を獲得したマティアス・ビドンド(アルゼンチン)戦は力量に差があり過ぎたため参考にならないが、ブライアント・ジェニングス(アメリカ)との初防衛戦では足をつかいながら距離と角度をつくるなど緻密な一面もみせた。そのうえで最後は豪快な左アッパーで痛烈なダウンを奪って勝負を決め、評価を上げたものだ。今年3月のトニー・トンプソン(アメリカ)との無冠戦では、世界挑戦の経験を持つ古豪を6回でストップするまで3度倒すなど強打者ぶりを見せつけている。その後、WBAが指名したアレクサンデル・ウスティノフ(ロシア)との試合が実現せず、9月に暫定王座を剥奪された。前後してオルティスはIBF世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(イギリス)を擁するイギリスのプロモーターと契約を交わしている。これは来年、両者の直接対決に向けた布石といわれている。
 一方のスコットは約1年のブランクが響いて現在はランク外だが、この9月まではWBC9位に名を連ねていた実力者だ。ここでオルティスを破れば一気に上位に進出するだけにモチベーションは高いものがあると思われる。こちらもアマチュアで全米王者になるなど73戦70勝3敗のキャリアがあり、2000年にプロ転向を果たしてからは41戦38勝(13KO)2敗1分という好戦績を誇る。敗北は現WBC王者のデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)に1回KO、現世界ランカーのディレック・チゾラ(イギリス)に6回TKOで敗れたもので、08年北京五輪銅メダリストのビアチェスラフ・グラズコフ(ウクライナ)とは引き分けている。
このほか世界挑戦経験者のチャールズ・シュフォード(アメリカ)、アレックス・リーパイ(オーストラリア)、さらに前出のトンプソンとも対戦、いずれも判定勝ちを収めている。ヘビー級にしてはKO率は高くないが、その分、堅実でテクニカルなボクシングを売りにしている。
 この両者、体格面では大差がないが、攻撃力には決定的ともいえる差がある。サウスポーのオルティスが右ジャブで煽り、踏み込んで左ストレート、上下への打ち分け、さらにアッパーなど多彩なブローで圧倒しそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA:空位
WBC:デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)
IBF :アンソニー・ジョシュア(イギリス)
WBO:空位

 9月まではWBAのスーパー王座とWBO王座にタイソン・フューリー(イギリス)が君臨し、WBA暫定王座はルイス・オルティス(キューバ)が保持していて賑やかだったが、フューリーは10月に2団体の王座を返上、オルティスは9月に暫定王座剥奪という憂き目に遭った。そのため、現在は37戦全勝(36KO)のデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)がWBC王座、17戦全KO勝ちのアンソニー・ジョシュア(イギリス)がIBF王座をキープしている状態だ。この両者の直接対決が近い将来のヘビー級の最注目カードといえる。ここに割って入る可能性を持っている者がいるとすれば、オルティスであろう。オルティスは「いつでも、どこでも、誰とでも戦う」と断言しており、ワイルダーやジョシュア、返り咲きを狙うウラディミール・クリチコ(ウクライナ)らにとっても不気味な存在といえよう。
 ちなみにWBAの王座決定戦はルーカス・ブラウン(オーストラリア)対シャノン・ブリッグス(アメリカ)、WBCの暫定王座決定戦はアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)対バーメイン・スティバーン(アメリカ)、そしてWBO王座決定戦はジョセフ・パーカー(ニュージーランド)対アンディ・ルイス(メキシコ)というカードとなっている(12月5日時点)。これらに元王者のデビッド・ヘイ(イギリス)がどのタイミングで絡むか注目される。ただし、ヘイはWBC世界クルーザー級王者のトニー・ベリュー(イギリス)との試合が来年3月に決まっており、これをクリアすることが先決となる。
 このほか、一度は世界の壁に跳ね返されたが、クブラト・プーレフ(ブルガリア)やヨハン・デュオパ(フランス)らも順調な再起路線を歩んでおり、再挑戦の機会を狙っている。