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みどころ・試合内容 /
2016年12月12日 放送

みどころ・試合結果

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パッキャオ復帰のウェルター級 全勝の2階級制覇王者が登場!

ウェルター級10回戦

ダニー・ガルシア

2階級制覇王者

ダニー・ガルシア

(アメリカ)

サミュエル・バルガス

WBA世界ウェルター級6位

サミュエル・バルガス

(コロンビア)

  • みどころ

大一番を前にリスキーな無冠戦
王者ガルシアの左強打に注目

 マニー・パッキャオ(フィリピン)が戦線復帰を果たして活気づくウェルター級トップ戦線。そのクラスのWBC王者でもあり主役のひとりでもあるガルシアが、WBA6位にランクされる強豪、バルガスを相手にノンタイトル戦に臨む。王座こそかからないが、タイトルマッチと同等のクォリティの試合といっていいだろう。
 ガルシアはアマチュアで120戦107勝13敗のレコードを残して07年にプロに転向。以後、ここまで9年間で32戦全勝(18KO)という一点の綻びもない戦績を記している。12年にWBC世界スーパー・ライト級王座を獲得してからはアミール・カーン(イギリス)、エリック・モラレス(メキシコ)、ザブ・ジュダー(アメリカ)、ルーカス・マティセ(アルゼンチン)、マウリシオ・ヘレラ(アメリカ)といった現役、元、あるいはのちの世界王者(暫定王者を含む)を相手に5度防衛。体重増に合わせて調整しながらウェルター級に転じ、今年1月にロバート・ゲレロ(アメリカ)との決定戦を制して現在保持している王座を手に入れた。その後、9月あるいは10月に試合を行うプランもあったが、延び延びになって今回のバルガス戦を迎える。試合の勝敗によって将来が大きく変わるボクシングの場合、先々の試合は直前の戦いが終わってから発表されるものだが、ガルシアは来年3月4日にWBA王者のキース・サーマン(アメリカ)と統一戦を行うことを今回のバルガス戦前に発表している。それだけ自信があるのだろうが、リスクは決して小さくない。もしもバルガスに敗れるようなことがあればガルシアの商品価値は一気に低下し、サーマン戦は最悪の場合は破談ということも考えられるからだ。
 あわよくばWBC王者を食い、次いでWBA王者との対戦に名乗りを挙げようかと目論むバルガスは、南米コロンビア生まれの27歳で、10年2月のプロ初陣からカナダを主戦場にしている。元世界ランカーのジュセッペ・ラウリ(イタリア)を破るなどして頭角を現したが、昨年4月にエロール・スペンス(アメリカ)に4回TKO負けを喫して勢いを止められた。しかし、その後はNABA北米ウェルター級王座を獲得するなど5連勝(3KO)と勢いを取り戻している。忙しく動いて手数を出して攻めるタイプだ。戦績は28戦25勝(13KO)2敗1分。勝てば一気に主役のひとりとして浮上するだけに高いモチベーションを抱いてリングに上がるはずだ。
 ただし、両者の間には経験値のはじめ総合的な戦力に差があることは否めず、ガルシアの絶対有利は不動といえる。バルガスは序盤で思い切った攻撃を仕掛け、ガルシアにダメージを与えるか、少なくともWBC王者を慌てさせるような流れに持ち込みたい。それがかなわない場合は、ガルシアが得意の左フックを中心にしたボクシングで実力差を見せつける展開になりそうだ。サーマンがリングサイドで観戦する予定だけに、その目の前でガルシアがどんなアピールをするのか見ものだ。

 


Written by ボクシングライター原功

ウェルター級トップ戦線の現状

WBA   :キース・サーマン(アメリカ)
WBA暫定:ダビド・アバネシャン(ロシア)
WBC   :ダニー・ガルシア(アメリカ)
IBF    :ケル・ブルック(イギリス)
WBO   :マニー・パッキャオ(フィリピン)

 国籍も戦闘スタイルも異なる個性豊かで総合力の高いチャンピオンが揃った充実のクラスといえる。そんななかトップを走るのは11月5日に戦線復帰と王座復帰を果たしたWBO王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)だ。12月17日に38歳の誕生日を迎えるが、来年も上院議員を勤めながら春と秋に試合を行うことが予想される。
他団体の王者たちもスーパースターとの対戦に前向きな発言を繰り返しており、誰と拳を交えるのか楽しみだ。
 そんな一方、WBA王者のキース・サーマン(アメリカ)とWBC王者のダニー・ガルシア(アメリカ)が来年3月4日に統一戦を行うことが発表されている。ただし、ガルシアが今回のサミュエル・バルガス(コロンビア)戦をクリアすることが大前提になっている。もしも、ここでガルシアが不覚をとるようなことがあると、統一戦は白紙になるか、実現したとしても興覚めしたものになってしまうだろう。次なる大一番のためにもガルシアの奮闘を期待したいところだ。
 IBF王者のケル・ブルック(イギリス)は9月にミドル級王座に挑んでゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)に5回TKO負け。試合後、眼窩低骨折の手術を受けた。リハビリを経て来春にウェルター級で戦線復帰の予定だ。その場合、指名挑戦者のエロール・スペンス(アメリカ)と拳を交えなければならない。
37戦36勝(25KO)1敗のブルック、21戦全勝(18KO)のスペンス。なかなかの好カードだ。
 このほかにも王者たちと同等の力があると評価されている元王者、ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)、ショーン・ポーター(アメリカ)、さらにアミール・カーン(イギリス)らが控えている。