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みどころ・試合内容 /
2016年8月8日 放送

みどころ・試合結果

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8月8日放送

[WOWOWライブ] 8/8(月)よる9:00 [再] 8/13(土)午前8:30

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3団体を独占する最強コバレフ 鉄の拳が炸裂する!

3団体統一世界L・ヘビー級タイトルマッチ

セルゲイ・コバレフ

3団体統一世界L・ヘビー級チャンピオン

セルゲイ・コバレフ

(ロシア)

アイザック・チレンバ

WBO世界L・ヘビー級11位

アイザック・チレンバ

(マラウイ)

  • みどころ

ロシアの破壊者 VS アフリカ出身のゴールデンボーイ
KO率87% コバレフの強打炸裂か

3年前にWBO王座を獲得後、WBA王座とIBF王座を吸収した試合を含め通算7度の防衛を重ねてきたコバレフは、元WBA、WBC世界スーパー・ミドル級王者、アンドレ・ウォード(アメリカ)との大一番を11月に控えている。ここは内容のともなった勝利でアピールしておきたいところだ。防御技術に長けたチレンバを相手に凱旋防衛を果たすことができるか。
コバレフはアマチュア時代こそアルツール・ベテルビエフやマット・コロボフらの後塵を拝してロシアの2番手、3番手に甘んじたが、プロでは彼らを大きくリードしている。戴冠試合を含め世界戦では8戦全勝(7KO)を収め、主要4団体のうち3本のベルトを手元に置いている。もうひとつのWBCにも興味津々だが、保持者であるアドニス・スティーブンソン(カナダ)との交渉がまとまらないため、その前にウォードとの対戦に動いたという経緯がある。30戦29勝(26KO)1分の戦績と「クラッシャー(破壊者)」というニックネームが示すように、コバレフは無類の強打者だ。
積極的に圧力をかけて出てワンツーで飛び込み、いけると判断したら矢継ぎ早に左、右と畳みかける。右でも左でも倒せるのがコバレフの強みだ。そのうえパンチの繋ぎが速いため、相手はディフェンスしきれずに被弾してしまうことが多い。
十分に試されていない点があるとすればスタミナと耐久力だが、前者に関してはバーナード・ホプキンス(アメリカ)との統一戦で12回まで戦いきっており、ある程度は問題ないことが証明されている。また、V3戦の初回にダウンを喫しているが、これは足を踏まれてバランスを失ったものでダメージは皆無だった。特別なタフガイではなさそうだが、極端に脆いということもなさそうだ。
挑戦者のチレンバはアフリカの中南東部の内陸国、マラウィ出身の29歳で、ユダヤの血を引くといわれるレンバ族の末裔といわれる。長らく世界のトップ戦線に居座っているが、世界挑戦はこれが初めてとなる。強豪との対戦経験も豊富で、WBC1位だった昨年11月には2位のエレイデル・アルバレス(コロンビア)と挑戦者決定戦を行っている(12回判定負け)。コバレフよりも5センチ大きい188センチの長身から左ジャブを突いて距離を測り、機をみて右を被せるボクサーファイター型だ。29戦24勝(10KO)3敗2分の戦績が物語るようにパワーを売りにするタイプではないが、巧みなヘッドスリップを多用するなど防御技術には長けている。
コバレフにとっては初の凱旋防衛戦で、加えてウォード戦の前哨戦の意味もあるとなると力が入るところだが、柔軟な攻防をみせるチレンバが相手であることを考えると必要以上の力みは禁物といえよう。コバレフは巧みにプレッシャーをかけながら徐々にダメージを植え付け、そのうえで中盤から終盤にヤマをつくるのではないだろうか。KO率87パーセントの強打がどこで火を噴くか、要注目だ。

 


Written by ボクシングライター原功

ライト・ヘビー級トップ戦線の現状

WBA SC:セルゲイ・コバレフ(ロシア)
WBA   :ユルゲン・ブレーマー(ドイツ)
WBA 暫定:ドミトリー・ビボル(ロシア)
WBC   :アドニス・スティーブンソン(カナダ)
IBF   :セルゲイ・コバレフ(ロシア)
WBO   :セルゲイ・コバレフ(ロシア)

セルゲイ・コバレフ(ロシア)とアドニス・スティーブンソン(カナダ)は3年前、それぞれWBO王座とWBC王座を獲得し、以来、何度か統一戦の話が浮上しながらも交わることなく並走を続けている。この間、コバレフはバーナード・ホプキンス(アメリカ)からWBA王座とIBF王座も獲得、一歩先を行っている。
このふたりと同格とみられているのが元WBA、WBC世界スーパー・ミドル級王者のアンドレ・ウォード(アメリカ)だ。コバレフ、スティーブンソンほど強烈なイメージはないが、総合的な戦力は極めて高いものがある。11月に計画されているコバレフ戦は、いまのところ5対4でウォード有利と出ているほどだ。
この3人にぴったりとついているのがWBA4位、WBC3位、IBF2位、WBO4位のアルツール・ベテルビエフ(ロシア)だ。アマチュア時代にコバレフに2度勝っているベテルビエフは2度の五輪出場後にプロに転じ、10戦全KO勝ちを収めている。
初回から殺傷本能をむき出しにして襲いかかる獰猛なファイターで、王者たちにとっては脅威の存在といえよう。このほかアイザック・チレンバ(マラウィ)に勝ってWBCの指名挑戦権を手にした元オリンピアン、エレイデル・アルバレス(コロンビア)も力がある。

WBC世界ライト級王座決定戦

デヤン・ズラティカニン

WBC世界ライト級1位

デヤン・ズラティカニン

(モンテネグロ)

フランクリン・ママニ

WBC世界ライト級5位

フランクリン・ママニ

(ボリビア)

  • みどころ

モンテネグロのダイナマイト VS ボリビアの闘牛士
経験値で勝るズラティカニンに分

ホルヘ・リナレス(帝拳)が3月に予定されていたズラティカニンとの防衛戦を前に右拳を負傷。戦線離脱し休養王者にスライドしたため王座は空位になった。それをズラティカニンとママニが争う。
ヨーロッパのアドリア海に面するモンテネグロ出身のズラティカニン、南米ボリビア出身のママニ。どちらが勝っても出身国初の世界王者となる。
ズラティカニンは3月のリナレス戦が流れ大舞台は先送りになるかと思われたが、王座決定戦というかたちで幸運が巡ってきた。ところが、相手として予定された2位のエミリアノ・マルシリ(イタリア)が体調不良を理由に辞退したため、ママニとの対戦になった経緯がある。ズラティカニンは163センチとライト級にしては小柄で、積極的に圧力をかけて接近、振りの大きな左右のパンチを叩きつける好戦的なサウスポーだ。現WBA世界スーパー・ライト級王者のリッキー・バーンズ(イギリス)戦や15年6月の挑戦者決定戦、対イバン・レドカッチ(ウクライナ)を含め21戦全勝(14KO)のレコードを誇る。
一方、試合の約10日前になって代理出場が決まったママニは、これが他国で戦う3度目の試合となる。地域王座獲得のほか峠を過ぎた元世界王者のデマーカス・コーリー(アメリカ)に勝った実績はあるが、実力そのものはベールに包まれているといえる。24戦21勝(12KO)2敗1分。
「ダイナマイト」と呼ばれるズラティカニンの大振りのパンチが炸裂するのか、それとも「マタドール(闘牛士)」のニックネームを持つママニが相手の強打を空転させるのか。前者の可能性が高いカードといえる。

 


Written by ボクシングライター原功

WBC世界クルーザー王座決定戦

トニー・ベリュー

WBC世界クルーザー級6位

トニー・ベリュー

(イギリス)

イルンガ・マカブ

WBC世界クルーザー級1位

イルンガ・マカブ

(コンゴ民主共和国)

  • みどころ

イギリスの爆撃機 VS アフリカの大砲
オッズは10対7 マカブ有利

グリゴリー・ドローズド(ロシア)が負傷のため戦線離脱し、休養王者にスライドしたことで空いた王座の決定戦。ライト・ヘビー級からクラスを上げて3度目の世界挑戦に臨むベリューが悲願を達成するのか、それともKO率90パーセント(20戦19勝18KO1敗)のマカブがベルトをアフリカに持ち去るのか。オッズは10対7で強打のマカブ有利と出ている。
ベリューはキックボクシングで47戦(40勝32KO7敗)を経験したあと07年10月に国際式に転向した異色選手で、ここまでプロで29戦26勝(16KO)2敗1分のレコードを残している。ふたつの黒星は世界戦で喫したもので、厚い壁に跳ね返されてきた。しかし、クルーザー級に上げてからは6連勝(4KO)と好調で、かつて世界戦で苦杯を喫したネイサン・クレバリー(イギリス)にも雪辱を果たしている。
一方のマカブは「キンシャサの奇跡(1974年のモハメド・アリ対ジョージ・フォアマン)」で知られるコンゴ民主共和国(旧ザイール)の出身で、南アフリカ共和国を拠点に活動しているサウスポーのハードパンチャーだ。デビュー戦で不覚をとったあとは8年間に19の勝利を並べており、IBFのユース王座、WBCシルバー王座、WBCインターナショナル王座などを獲得してきた。昨年5月にはWBCの挑戦者決定戦でも11回KO勝ちを収めている。こちらは満を持しての世界初挑戦となる。
地元の声援を受けベリューが前半から飛ばすことが予想される。マカブも3回以内のKO勝ちが11もあるだけに、序盤からスリリングな展開になりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功