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みどころ・試合内容 / 2012年10月29日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

KO率85%の怪物 VS 30戦全勝の元五輪戦士
マティセの強打とオルセグンの技巧に注目

アルゼンチンはときおりとんでもない怪物を輩出する。古くは白井義男氏からフライ級王座を持ち去ったパスカル・ペレス、70年代のミドル級を牛耳ったカルロス・モンソンらが思い出される。最近ではS・ウェルター級とミドル級を制したセルヒオ・マルチネスがいる。

同じ現役組ではマルコス・マイダナとともに、このマティセを挙げることができよう。マルチネスと同門のマティセは、最近はミドル級王者と一緒に米国カリフォルニア州オックスナードでトレーニングすることが多いという。オースチン・トラウト(アメリカ=現WBA世界S・ウェルター級王者)ともスパーリングで手合わせしたことがあるのだとか。

マティセの魅力は34戦31勝(29KO)2敗1無効試合の戦績が示すとおりのパンチ力だ。頑丈な体を利して距離を詰めつつ右で襲い掛かり、中近距離では上下に硬質感のある強打を叩きつける。犠牲者リストのなかには元世界王者ビビアン・ハリス(ガイアナ)、デマーカス・コーリー(アメリカ)、そしてタフで鳴らした3階級制覇王者ウンベルト・ソト(メキシコ)らが含まれている。ふたつの敗北はザブ・ジュダー(アメリカ)、デボン・アレキサンダー(アメリカ)の元世界王者に喫したものだが、ダウンを奪ったすえの僅差判定負けだった。

マティセの凄まじさは数字にも表れている。3ラウンド以内のKOが実に20もあるのだ。反対に5ラウンド以上戦った経験は6度しかない。典型的な速効型強打者といえるだろう。

対するオルセグンは2000年のシドニー五輪に出場した実績を持つナイジェリア生まれの32歳。プロ転向後はイギリスのロンドンをホームにしており、これまで30戦全勝(14KO)という見事な戦績を残している。スピードを生かしたサウスポーの技巧派で、ガードを固めながら右ジャブ、ワンツー、チョップ気味の右フックを引っ掛けるスタイルを確立している。パワーではマティセに及ばないが、総合力では引けをとらないだけのものがある。

パンチ力と馬力で勝るマティセが攻め、潜在能力の高いオルセグンが迎え撃つパターンが予想される。オルセグンは足とテクニックだけではマティセの攻撃を捌ききれないと思われるだけに、ときには意を決して打ち合う必要もありそうだ。オッズは5対2でマティセ有利と出ているが、オルセグンがダメージを最小限に留めて互角の展開で終盤を迎えるようだと勝負はもつれそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



ダニー・ガルシア

ダニー・ガルシア

S・ライト級トップ戦線の現状

WBAスーパー:ダニー・ガルシア(アメリカ)
WBA:空位
WBA暫定:パブロ・セサール・カノ(メキシコ)
WBC :ダニー・ガルシア(アメリカ)
IBF :レイモント・ピーターソン(アメリカ)
WBO :ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)

次世代のスーパースター候補だったアミール・カーン(イギリス)が昨年12月のレイモント・ピーターソン(アメリカ)戦、今年7月のダニー・ガルシア(アメリカ)戦で連敗したことで、このクラスは混戦模様となっている。実績と地力はWBO王者ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)が抜きん出ているが、いまは12月8日のマニー・パッキャオ(フィリピン)戦しか視界に入っていない。

3月に体重オーバーのエリック・モラレス(メキシコ)を破り、7月にはカーンを倒して自信を増しているダニー・ガルシア(アメリカ)は24戦全勝(15KO)のスター候補生。近い将来、今回の暫定王座決定戦の勝者とWBC内の統一戦で手合わせする可能性も十分といえる。

抜き打ちのドーピングで陽性反応だったためWBAからスーパー王座を剥奪されたレイモント・ピーターソン(アメリカ)は、まだ復帰戦が決まっていない。

現在は空位になっているWBAの正規王座は、3階級制覇を狙うホアン・グスマン(ドミニカ共和国)と17戦全勝(8KO)のカビブ・アラクベルディエフ(ロシア)で決定戦が行われる予定だ。

ランカー陣では今回の暫定王座決定戦に出場するルーカス・マティセ(アルゼンチン)とWBC1位のアジョセ・オルセグン(ナイジェリア)が元気だ。ザブ・ジュダー(アメリカ)、ケンドール・ホルト(アメリカ)、アミール・カーン(イギリス)、ウンベルト・ソト(メキシコ)らの元王者のほか、若手のジェシー・バルガス(アメリカ)も力をつけてきている。


  • みどころ

五輪連覇の天才 VS 173センチの長身ホープ
リゴンドーのスピードに注目

リゴンドーはシドニー、アテネと2大会連続で五輪優勝の実績を持つ天才型のサウスポー。アマチュアでは247戦243勝4敗(386戦374勝12敗説、400戦以上で12敗説も)という驚異的なレコードを記録。亡命してプロになってからも10戦全勝(8KO)の戦績を残している。「ジャッカル」の異名があるように、瞬間的に相手に襲い掛かる速さは群を抜いている。左は自ら踏み込んでもカウンターでも一撃で倒す威力を持っている。リコ・ラモス(アメリカ)が左をボディに被弾して悶絶したシーンや、V3戦でテオン・ケネディ(アメリカ)が何度もキャンバスに這ったシーンが思い出される。

挑戦者のマロクィンは世界的には無名に近いが、意外に怖い存在といえる。173センチの長身と恵まれたリーチを生かしたアウトボクシングをベースに、必要とあらば打撃戦もこなすタイプだ。連勝はデビューから19で途切れたが、その後は3連勝と復調。23歳という若さも十分に不気味だ。23戦22勝(15KO)1敗。

スピード、パンチ力、技術など総合的な戦力ではリゴンドーがはるか上を行っているだけに、力の差を見せつけてKO防衛が濃厚といえる。しかし、マロクィンの距離に戸惑うようだと思わぬ苦戦も考えられる。

 


Written by ボクシングライター原功

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