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ジョシュア対クリチコ 世代間の戦い〜両者の足跡と縁〜
9万人収容の注目ファイト 2017.04.14

 18戦全KO勝ちの快進撃を続けるIBF世界ヘビー級王者、アンソニー・ジョシュア(27=イギリス)が自らの拳で新時代到来をアピールするのか、それとも世界王座を通算23度防衛した実績を持つ41歳の元王者、ウラディミール・クリチコ(41=ウクライナ)が時計の針を逆回転させるのか、この両者による世界ヘビー級タイトルマッチが4月29日(日本時間30日)、イギリスのロンドン、ウェンブリー・スタジアムで行われる。発売と同時に9万枚のチケットが完売するほどの注目カードは、現時点では2対1でジョシュア有利というオッズが出ている。両者の足跡や縁を紹介したうえで、この注目ファイトの行方を占ってみたい。



18戦全KO勝ち 昇り龍のジョシュア

 この試合の主役がジョシュアであることは誰もが認めるところといえる。高校時代に11秒を切るタイムで100メートルを走っていたジョシュアは18歳でボクシングを始め、11年の世界選手権で準優勝、翌12年ロンドン五輪では4試合とも接戦を勝ち抜いて最重量級のスーパーヘビー級で金メダルを獲得した。アマチュア戦績は43戦40勝3敗。
 13年10月にプロ転向を果たしたあとはKOの山を築いており、その数は18まで伸びている。しかも14戦目まではすべて3回以内でけりをつけるという速戦即決ぶりだ。イギリスの国内王座や英連邦王座などを獲得後、昨年4月にサウスポーのチャールズ・マーティン(アメリカ)を2回KOで屠ってIBF世界ヘビー級王座を獲得した。6月の初防衛戦では同じロンドン五輪組のドミニク・ブリージール(アメリカ)を7回TKOで退け、12月のV2戦ではクリチコがリングサイドで観戦するなか3回TKO勝ちを収めてみせた。
 ジョシュアのボクシングのセールス・ポイントとしては、スピードとパワーを挙げることができる。伸びのある速い左ジャブで相手を後退させ、鋭く踏み込んで切り札の右ストレートを打ち込むという比較的シンプルなスタイルでKOを量産してきた。基本に忠実なタイプといっていいだろう。その一方、耐久力やスタミナ面は十分に試されているとはいえない。このあたりに一抹の不安は付きまとう。


28度の世界戦を経験しているクリチコ

 クリチコは2000年〜03年にかけてWBO王座を5度防衛、06年〜15年にかけてIBF王座を18度防衛(この間、WBA王座とWBOも獲得)した防衛した実績を持つが、今回は相手の地元に乗り込むこともあり脇役に甘んじることになる。ただし、この元王者をロートル扱いすることは極めて危険だ。
 「スティール・ハンマー」というニックネームを持つクリチコは、96年アトランタ五輪スーパーヘビー級覇者でもある。つまりジョシュアの4大会前の先輩金メダリストということになる。アマ戦績は140戦134勝(65KO)6敗。もちろんプロでも大先輩だ。プロデビューが96年11月だから、キャリアは20年超ということになる。通算戦績は68戦64勝(53KO)4敗。世界戦だけでもジョシュアの全試合数を大きく上回る28戦(25勝19KO3敗)を経験している。
 クリチコは左ジャブを突きながら相手をコントロールし、好機に右ストレートを叩き込むスタイルを身上としている。戦い方はジョシュアと似てはいるが、スピードよりもパワー重視のボクシングといえる。接近戦では巧みなクリンチで相手の攻撃を寸断するなど、ベテランならではの狡猾な面もある。ただ、4敗のうち3敗がKO(TKO)によるものであることでも分かるように、決して打たれ強いタイプではない。加えて15年11月にWBA、IBF、WBO3団体王座を失ってから1年5ヵ月も試合から遠ざかっており、このブランクとともに41歳という年齢も気になるところだ。



Written by ボクシングライター原功



写真:ロイター/アフロ

© Getty Images

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