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勝てば王座復帰と雪辱のチャンス到来だが「負ければ終わり」
1/29 三浦隆司がアメリカで挑戦者決定戦 2017.01.20

 ”ボンバー・レフト”で知られる前WBC世界スーパー・フェザー級王者で現1位、三浦隆司(32=帝拳)が28日(日本時間29日)、アメリカのカリフォルニア州インディオで2位のミゲール・ローマン(31=メキシコ)と拳を交える。勝てば同じ会場で行われるWBCタイトルマッチ、王者フランシスコ・バルガス(32=メキシコ)対WBO暫定王者ミゲール・ベルチェルト(25=メキシコ)の勝者に挑戦する権利を手にするが、負ければ選手生命の危機に直面するという重要な一戦だ。15年11月、アメリカでバルガスに9回TKO負けを喫して王座を失っている三浦は「できればバルガスからベルトを取り戻したい。その試合に繋げるためにも、まずはローマンにKOで勝つ」と意気込んでいる。

 もともと三浦は昨年12月に元世界2階級制覇王者のオルランド・サリド(36=メキシコ)とWBC暫定王座決定戦を行う予定だったが、サリドが腰を痛めたためキャンセルになった経緯がある。それを受け今回、バルガス対ベルチェルト、三浦対ローマンの2試合が組まれたわけだ。特徴は異なるものの4選手とも好戦的な戦闘スタイルの持ち主で、打撃戦を好むタイプといえる。2試合とも火の出るような打ち合いが約束されているといってもいいだろう。

 注目度の高い試合に向け、サウスポーの三浦はジムワークで順調に調整をしている。ミット打ちでは上体の動きを止めず、かつ常に立ち位置を気にしながら動くなどテーマを持って取り組んでいることが分かる。
ローマンは三浦と同じ03年のプロデビューだが、試合数は三浦の35(30勝23KO3敗2分)に対し、67(56勝43KO11敗)と2倍近い。そして、なんといってもKO数の多さが目を引く。負けの数も少なくはないが、KO負けは1度だけというタフガイでもある。目的は果たせなかったが、世界挑戦も2度経験している。
三浦はローマンについて映像でチェック済みで「前へ前へと出ながら手数も多いファイター」と分析。そして「自分から意識して下がるのはいいけれど、プレッシャーに押されて下がると相手のペースになってしまうので気をつけたい」と話している。
三浦にとって今回のローマン戦は通過点に過ぎない。「勝てばバルガス(あるいはベルチェルト)に挑戦できるのでモチベーションは上がる。バルガスはタフで体力がありパンチ力もある。できればそのバルガスからベルトを取り戻したい」というが、「いまは目の前のローマン戦に集中している。絶対に落とせない試合だから」と気を引き締める。

 そのローマン戦、三浦にとっては3度目の海外試合となる。「バルガス戦のときは緊張したけれど、今度はもう少しリラックスして戦えると思う。リングに上がればどこでも同じ」と気にした様子はない。そして「理想は1ラウンドKO勝ちだが、実際はそうもいかないだろうから、ガードに気をつけながら戦いボディから崩して中盤の5ラウンドか6ラウンドあたりでけりをつけたい」と、きっぱりと言い切る。

 5月には33歳になる。「若いころよりも体力がついているし、いまは30歳を過ぎてからがピークだと思う」と三浦は言うが、勝敗によって状況が急変するボクシングの怖さは分かっている。まして30歳を過ぎてからの敗北が大きな重みを持つことは十分に承知している。「あと1回負けたら終わりと思っているが、それまでは頑張る。まずはローマンに勝って、その次にバルガスに勝ってチャンピオンに返り咲く。そのあとは強い選手たちとどんどん戦っていきたい」――淡々とした口ぶりだが、言葉の端々からは強い決意と覚悟が感じられた。29日、アメリカで“ボンバー・レフト”が火を噴く。



Written by ボクシングライター原功

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