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激動のヘビー級トップ戦線II
1/16 ワイルダーのV3戦に注目 2016.01.22

ウラディミール・クリチコ(39=ウクライナ)の9年7ヵ月におよぶ長期政権が崩壊したことにより、ヘビー級トップ戦線は一転して混戦状態になってきた。2016年はさらに荒れるのか、それともふたたび統一に向かうのか。最重量級の今後を占ってみよう。

現在の主要4団体のヘビー級王者は以下のようなメンバーになっている。

★WBAスーパー王者:タイソン・フューリー(27歳=イギリス)
★WBA王者:ルスラン・チャガエフ(37=ウズベキスタン)
★WBA暫定王者:ルイス・オルティス(36=キューバ)
★WBC王者:デオンテイ・ワイルダー(30=アメリカ)
★IBF王座:空位
★WBO王者:タイソン・フューリー(27=イギリス)

こうしたなか、すでに1月16日にアメリカのニューヨークでWBC王者のワイルダーがアルツール・ズピルカ(26=ポーランド)を相手に3度目の防衛戦を行うことになっている。35戦全勝(34KO)、身長201センチ、リーチ211センチ、体重104キロ前後のワイルダーは名前のとおり野性味あふれる魅力的な強打者で、次の時代の核になる可能性を持った選手といえる。最近の3試合では12回判定、9回TKO、11回TKOと長丁場を経験しており、一定以上の耐久力も証明している。実績を積めばさらにスケールアップが望めるだけに大いに期待したいところだ。ズピルカ戦をクリアしたあとに控える元WBA王者、アレクサンデル・ポベトキン(36=ロシア)との試合が大きな山になりそうだ。

フューリーが放棄したかたちのIBF王座は、ビャチェスラフ・グラツコフ(31=ウクライナ)とチャールズ・マーティン(29=アメリカ)によって争われる。08年北京五輪銅メダリストのグラツコフが22戦21勝(13KO)1分、サウスポーのマーティンが23戦22勝(20KO)1分と無敗同士の対決だが、どちらが王者になったとしても実績不足の印象は拭えない。なお、この試合はワイルダー対ズピルカのセミファイナルとして組まれている。 3月5日にはロシアのグロズヌイでチャガエフ対ルーカス・ブラウン(36=オーストラリア)のWBAタイトルマッチが決まっている。サウスポーの王者に挑むブラウンは23戦全勝(20KO)の強打者で、勝てばオーストラリア初の世界ヘビー級王者となる。

このほか6月~8月の間にフューリー対クリチコの再戦がドイツで行われることになりそうだ。昨年11月の初戦では若いフューリー(25戦全勝18KO)が巧みな戦術と試合運びでクリチコのV19を阻止したが、同じ手が2度通じるかどうか。クリチコ(68戦64勝53KO4敗)がKOで雪辱して返り咲く可能性も十分ある。フューリーが勝った場合はワイルダーとの統一戦が期待できそうだ。

昨年10月にWBAの暫定王座を獲得し、12月には豪快な7回TKO勝ちで初防衛を果たしたオルティスにも注目したい。「試合さえ組んでくれれば誰とでも戦う」と勇ましいオルティスは26戦24勝(21KO)2無効試合と高いKO率を誇る。ヘビー級では希少なサウスポーで、前戦で高い戦闘能力をみせつけたこともあり今後はマッチメークが難しくなる可能性もある。

さらに12年ロンドン五輪スーパーヘビー級金メダリストのアンソニー・ジョシュア(26=イギリス)もプロ転向から2年で15連続KO勝ちと力をつけてきており、今年後半には世界挑戦の声がかかりそうだ。また、3年半ぶりに戦線復帰する元王者のデビッド・ヘイ(35=イギリス)にも注目したい。
今月16日のカムバック戦で錆がみられなければ台風の目になる可能性もある。

風雲急を告げるヘビー級トップ戦線。今年上半期は荒れた状態が続きそうだが、そのあとで統一に向けた動きがみられるのではないだろうか。


Written by ボクシングライター原功

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