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激動のヘビー級トップ戦線I
暫定王者オルティスが存在感示す 2016.01.08

9年7ヵ月の長期にわたり18度の防衛を果たしてきた絶対王者、ウラディミール・クリチコ(39=ウクライナ)がタイソン・フューリー(27=イギリス)に判定負けを喫し、WBAスーパー王座とIBF、WBO王座を失ったのが11月28日のこと。それを機にヘビー級トップ戦線は大荒れの状態になってきた。

クリチコを破る殊勲をあげた新王者のフューリーは身長206センチ、リーチ216センチ、体重は112キロ~120キロという巨漢選手で、25戦全勝(18KO)という戦績を誇る。超大型だが構えを左右にスイッチするなど器用な面もある。
波瀾はリング外でも起こった。フューリーに対しIBFは1位のビャチェスラフ・グラツコフ(31=ウクライナ)との指名防衛戦を義務づけたが、新王者はこれを無視。契約に従いクリチコとの再戦を優先することを選択した。これを受けIBFはフューリーから王座を剥奪した。新王者誕生から10日後の12月8日のことである。
IBFはグラツコフと4位のチャールズ・マーティン(29=アメリカ)に空位の王座決定戦を行うよう指示を出し、18日には興行権入札が行われた。落札したのはマーティン側で、提示額は123万8000ドル(約1億5100万円)だった。65%に相当する約9815万円を手にするグラツコフは22戦21勝(13KO)1敗、35%に相当する5285万円の報酬が約束されたマーティンは23戦22勝(20KO)1分。ともに初の世界戦となる。

こうしたなか19日にはアメリカのニューヨーク州ベローナでWBAの暫定王者、ルイス・オルティス(36=キューバ)が防衛戦を行った。10月に暫定王座を獲得したばかりのオルティスは、6位のブライアント・ジェニングス(31=アメリカ)を鮮やかな左アッパーで倒したすえ7回TKO勝ちで初防衛を果たした。今年行われたヘビー級の世界戦のなかでは際立って濃い内容の試合だった。10月と12月の2試合でオルティスの株は急上昇。暫定王者という半端な立場だが、ヘビー級では希少なサウスポーというアドバンテージもあり、主役に躍り出る可能性も出てきた。26戦24勝(21KO)2無効試合。

クリチコ政権の崩壊とともにヘビー級トップ戦線は混沌としてきたが、主要4団体は以下のような王者を認定して年を越すことになる。

★WBAスーパー王者:タイソン・フューリー(イギリス)
★WBA王者:ルスラン・チャガエフ(37=ウズベキスタン)
★WBA暫定王者:ルイス・オルティス(キューバ)
★WBC王者:デオンテイ・ワイルダー(30=アメリカ)
★IBF王座:空位 ※グラツコフ対マーティンで決定戦
★WBO王者:タイソン・フューリー(イギリス)

そして、すでに2016年には以下のように3つの世界戦が決まっている。

■1月26日@ニューヨーク(アメリカ)
WBC王者ワイルダー対アルツール・ズピルカ(26=ポーランド)
IBF王座決定戦 グラツコフ対マーティン

■3月5日@グロズヌイ(ロシア)
WBA王者チャガエフ対ルーカス・ブラウン(36=オーストラリア)

年末になって急変したヘビー級シーン。2016年はどんな流れになるのだろうか。


Written by ボクシングライター原功

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