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雲行き怪しいヘビー級トップ戦線
独自路線のワイルダー、負傷のクリチコ 2015.10.30

今年になって久々に盛り上がりを見せていたヘビー級だが、ここに来て世界戦が相次いで延期され、なにやら雲行きが怪しい状況になっている。
当初の予定では9月下旬から11月初旬の1ヵ月半の間に、世界戦を含め下記の4つの注目カードが行われるはずだった。

★9月26日 WBCヘビー級タイトル戦:
デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)対ヨハン・デュオパ(フランス)
★10月17日 WBAヘビー級タイトル戦:
ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン/ドイツ)対フレス・オケンド(プエルトリコ/アメリカ) ⇒延期(期日未定)
★10月24日 WBA(スーパー)、IBF、WBOヘビー級タイトル戦:
ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)対タイソン・フューリー(イギリス) ⇒11月28日に延期
★11月4日 WBC(1):
アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)対マリウス・ワフ(ポーランド/アメリカ)


このうちワイルダーは11回TKO勝ちでWBC王座2度目の防衛を果たした。次戦ではWBCからポベトキンの挑戦を受けるよう強制されているが、ワイルダー陣営はその試合を先送りし、来年1月にブライアント・ジェニングス(アメリカ)との対戦を優先させるプランを進めている。35戦全勝(34KO)という驚異的なKO率を誇るワイルダーは、停滞していたアメリカのヘビー級の救世主ともいわれる存在だけに、WBCがどう対応するか注目される。
また、17日に予定されていた試合は挑戦者のオケンドが肩を痛めたため延期が決定。チャガエフは次期指名挑戦者のルーカス・ブラウン(オーストラリア)を待たせているだけに、オケンドの回復を待つのかブラウン戦を優先させるのか判断を迫られることになりそうだ。
さらに3団体の統一王者クリチコは左足ふくらはぎの故障を訴え、フューリーとの試合を1ヵ月延ばし、11月28日に仕切り直しとなった。06年4月にIBF王座を獲得後、WBO王座とWBA王座を吸収しながら9年半に18度の防衛をこなしてきたクリチコだが、来年3月には40歳を迎える。リングの上では顕著な衰えはみられないものの、今後は年齢やケガが大敵になりそうだ。その前に今回の相手、身長206センチ、リーチ216センチ、体重118キロのフューリーとの試合をどう乗り切るか注目される。
一時は、クリチコ対ワイルダーの4団体王座統一戦かというムードもあったヘビー級戦線だが、いまはその盛り上がりに水を差す状況となっている。この現状を打開するにはワイルダーがポベトキンを退け、クリチコがフューリーを一蹴して両王者が直接対決に向かうことがベストだが……。王者たちがモタモタしているようだと、プロデビューから14連続KO勝ちを収めている12年ロンドン五輪の金メダリスト、アンソニー・ジョシュア(イギリス)あたりが一気に頂上をうかがう可能性も出てきそうだ。
雲行きの怪しいヘビー級トップ戦線だが、目が離せない状況であることは事実だ。


Written by ボクシングライター原功

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