映画
レンタルDVDで見ました。「劇場霊」という題名ですが「霊」は登場せず人形が活躍します。またこの人形が何故動きだし、正気を吸うのか、その結果被害者がどういうメカニズムで死蝋化したのかもハッキリした理由が不明確なまま終わってしまう。まさかうやむやにしてパート2を作りやすく屁理屈を通しやすくしているのか?なんて憶測してしまう。人形師児島の長女がそんな怨念を残す死に方をしたでもなく、妹達を殺す理由もなくその時警察に通報したのが誰かも謎のまま。劇中劇ならぬ劇中ドラマ撮影で刑事役の諏訪太朗がセリフが出てこなくて撮影が中断するシーンがある。映画「シン・ゴジラ」で都庁の災害対策本部室内のシーンにおいて実際に彼が「避難区域の広域な拡大も困難です。」という短いセリフが出てこず20分以上やり直しNGが続いた事件があっただけにリアル…この映画と同じでこっちがセリフ憶えチャッタヨ…(笑)。この人形の腕力が強いのだか何だか基準も判らずやられてゆき演出家役の小市慢太郎引き込まれていく演技、表情が見もの。しかし小市慢太郎の「舞台演出家役」は巧い上手い凄い!ドラマ「美女と男子」の時も感じたが態度や語り口が演出家らしい。多分いろいろな演出家を見て研究して成りきっているのだろう。この作品ではちょっとオカマっぽいテイストも出しているのがまた好感を得ている。ちなみにDVDにはメイキングなどの特典さえ付いてません。
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2016.4.27 改定