アニメ

蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT（完全版）

「天地明察」の作家・冲方丁が、文芸統括を手掛けたアニメ。未知の生命体と人類との闘いを描き、劇場版や舞台も作られた。未放送映像を追加した完全版。

ベストセラー小説「天地明察」などで知られる作家・冲方丁が、後半部の脚本を手掛けたTVアニメ「蒼穹のファフナー」。未知の生命体と人類との闘いを描き、劇場版や舞台も制作されたヒットシリーズだ。12月放送の映画『蒼穹のファフナー　HEAVEN　AND　EARTH』（’10）のオンエアと併せ、2005年放送のTVスペシャル「蒼穹のファフイナー RIGHT　OF　LEFT」に5分の未放送映像を追加した“完全版”をTV初放送する。
本作はTVシリーズの1年前を描く前日談となっており、主人公もTVシリーズで活躍した真壁一騎ではなく、その先輩で生徒会会長の将陵僚となる。本作も劇場版同様に冲方丁が脚本を担当し、平成18年度（第10回）の文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品を受賞した秀作だ。
11月放送の映画『天地明察』（’12）、アニメ「シュヴァリエ」に続き、12月も『蒼穹のファフナー　HEAVEN　AND　EARTH』や「マルドゥック・スクランブル」3部作など冲方丁の作品をオンエアする。

＜ストーリー＞
未知の生命体“フェストゥム”が日本の人工要塞島・竜宮島に突如飛来する1年前の7月、竜宮島中学校では夏休みを前にしてその年2度目の卒業式を迎えていた。義務教育を終える前に卒業し、同時に島を去っていく卒業生たちの姿は竜宮島ならではの光景。だがそれは、彼らを待ち受ける過酷な運命の序章だった。
1学年下の真壁一騎と近藤剣司がいつものように決闘を繰り広げる中、生徒会会長として卒業生たちを送った将陵僚は、体調不良で病院へ通う日々。幼なじみで生徒会副会長の生駒祐未はそんな僚を心配していた。
そのころ、祐未の父・正幸は島に迫る危機を回避するため、秘密裏に「L計画」を立案。それは、島の子どもたちの参加が必須の非常に危険な計画だった。