映画

セイビング・フェイス 魂の救済

第８４回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー賞を受賞。男性からの暴力で、女性が顔を傷つけられる事件が多いパキスタン。帰国した形成外科医は女性２人の治療に当たる。

毎年、女性が配偶者などの男性に酸をかけられ、大けがを負う事件が100件以上も起きるパキスタン。顔を傷つけられた女性たちは、精神的ショックも強く受ける。カメラは同国出身で、英国で働く形成外科医ムハンマド・ジャワドが帰国し、2人の女性の顔の治療に当たる姿を追う。衝撃的な映像も多いが、見る者を考えさせる力作。監督のひとりである同国出身の女性監督、S・O＝チノイ（もうひとりは米国でドキュメンタリー監督として高い評価を獲得しているD・ユンゲ）はパキスタン初のアカデミー受賞者となった。