巨匠ムロジェックの傑作「タンゴ」。この作品を長塚圭史が演出した2010年11月の公演をお届け。秩序を失った親世代を相手に革命を起こす青年を森山未來が熱演。
アルトゥル(森山未來)は怒りに打ち震えている。賭け事に熱中し、アルトゥルの戒めもどこ吹く風の祖母エウゲーニャ(片桐はいり)。万事が事なかれ主義の叔父エウゲーニュシュ(辻萬長)。最も許しがたいのは、彼らと共にトランプに興じる野卑で無教養な男・エーデック(橋本さとし)だ。若かりし頃"破壊と解放"を旗印に、"伝統"を破壊しつくした父・ストーミル(吉田鋼太郎)は今や嬉々として実験演劇を繰り返す。女盛りの母・エレオノーラ(秋山菜津子)はこともあろうにエーデックとの男女の仲をにおわせる。堕落しきった皆を救うべく世界秩序の再建計画に邁進するアルトゥルを惑わせるのは、美しい従妹・アラ(奥村佳恵)の存在だ。アラの奔放さに手を焼きつつ、彼女と"伝統的な手法で結婚"をして家族に一泡ふかせようと、滑稽で熱心なプロポーズを始めるが…。暴走するアルトゥルは【秩序】と【愛】を手に入れることができるのか!?
出演
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					森山未來
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					奥村佳恵
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					吉田鋼太郎
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					秋山菜津子
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					片桐はいり
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					辻萬長
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					橋本さとし
 
スタッフ
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						作スワヴォミル・ムロジェック
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						演出長塚圭史