24時間映画専門チャンネル、WOWOWシネマに、今、最も観てもらいたい“本物の映画”を厳選したリコメンド映画枠「W座からの招待状」。
昨今の映画シーンを賑やかした傑作、秀作の数々から、WOWOWが自信を持っておすすめする一作をお送りする。
そして、映画本編へ誘うオリジナルの招待状を作成するのが放送作家・脚本家など多彩に活躍する小山薫堂と、イラストレーターとして多くの広告賞受賞歴を持つ安西水丸のふたり。その招待状とは、これから上映する映画を題材に、小山薫堂の言葉と安西水丸のイラストレーションとで織りなす繊細かつ大胆な映像作品。視聴者を映画本編の世界に誘っていく。

W座を探して

気骨に上質な映画を上映し続ける全国各地の単館系劇場を探して、応援・紹介するミニコーナーです。

4/1放送

本渡第一映劇

熊本県天草市栄町5-23

0969-23-1417

外観

島々と海に囲まれた熊本県天草市。そこにたった一館だけ残った劇場が本渡第一映劇。W座の案内役の小山薫堂氏が幼少期に初めて映画を観た劇場でもある。劇場代表の柿久氏は平成元年から休館を余儀なくしていたこの劇場を蘇らせました。劇場の座席が大きく、間隔が広いため、上向きにあるスクリーンをゆったり見ることができるのも特徴です。場内には柿久さんのこだわりの新旧織り交ぜた映画ポスターが所狭しと並び、そのこだわりが伺えます。

館内 館内 館内 館内
4/8放送

深谷シネマ

埼玉県深谷市深谷町9-12

048-551-4592

外観

江戸時代の宿場町として栄えた埼玉県深谷市。「七ツ梅酒造」跡地を改装して作った劇場。2010年に深谷市の文化・芸術の発信地として、市民の手で作られた地域活性化の拠点です。広い敷地内にあるのは、カフェやレストラン、そして古本屋と、酒造の味わいを生かしながら、「温故知新」をテーマにひとつのコミュニティを作り上げました。その姿はまるで手作りのシネコンの様。そんな劇場に故・今村昌平が残した言葉があります。
映画こそは 素晴らしい文化遺産である。
どんな映画でも『今』を写す大切な宝である。
先賢が苦労して作った遺産を守り、励ましてやろうではないか。
がんばれ、深谷シネマ!

館内 館内 館内 館内
4/15放送

小倉昭和館

福岡県北九州市小倉北区魚町4-2-9

093-551-4938

外観

九州の玄関口、福岡県・小倉。その裏通りにひっそりと構える劇場。 入れ替えなしの飲食持ち込みフリーというスタイルに、朝から晩まで入り浸るつわものも…。美人支配人の前原美織さんは、アルバイトでこの映画館に入社し、映画好きが講じて28歳で支配人となりました。「あたなはサユリスト? コマキスト?」というテーマで吉永小百合と栗原小巻の二本立てを企画上映したとき、栗原小巻さんご本人が遊びにきて「これからも頑張って」と声を掛けてくれたそうです。これもこだわりの弐番館が生んだサプライズ。

館内 館内
4/22放送

別府ブルーバード

大分県別府市北浜1-2-12

0977-21-1192

外観

日本有数の温泉地・大分県別府。ここに親から子へ、『想い』が受け継がれた別府ブルーバードがある。80歳の館主岡村さんは経営から受付、清掃、フィルムの掛け替えを一人で行う。岡村さんの父親が経営していた当時の劇場は、昭和40年代に経営悪化で倒産。しかし、父の「子供に夢を与えたい」という想いを引き継ぎ、岡村さん自ら喫茶店を改装し、映画館を始めた。それが別府ブルーバードなのです。

館内 館内 館内 館内
4/29放送

シネマスコーレ

愛知県名古屋市中村区椿町8-12
アートビル1F

052-452-6036

外観

自主映画界の牽引(けんいん)者・若松孝二監督が、「若い人たちが自分の思うような映画を作ってもそれを上映する場がない」という現状を打破しようと1983年に名古屋駅西口に立ち上げた、アジア・日本・インディーズ作品中心の映画館。「スコーレ」とはラテン語で学校を意味し、「映画を観て芸術や文化を語り合う場であってほしい」という願いが込められている。時に上映イベントは深夜にまで及び、井口昇監督の「劇場版 はらぺこヤマガミくん」(2001年)の時には、終了時間不明のため観客に宿泊施設の確保を促しているのが面白い。
自主配給も行なっており、トルコ・ドイツ・オランダ合作映画「遙かなるクルディスタン」(1999年)を若松プロと共同で、日本で紹介された。

館内 館内
5/6放送

目黒シネマ

東京都品川区上大崎2-24-15
目黒西口ビルB1

03-3491-2557

外観

東京・山手線目黒駅から徒歩3分という好立地にある名画座。経営母体はピンク映画の製作・配給で知られる大蔵映画だが上映は一般作が中心。目黒金龍座/目黒オリオン座と名を変え、1975年に目黒シネマとなった。入場料金は2本立てで一般1,500円だが、公式HPと劇場で発行の小冊子で割引チケットを入手すれば200円引き。宮久保伸夫支配人の「何度でも劇場へ」という願いからだ。
独自の作品構成がファンの心をつかんでおり、4月の「園・壱」では園子温監督「冷たい熱帯魚」(2010年)と「恋の罪」(2011年)に加えて、園監督唯一のゲイムービー「男痕-THE MAN-」(1998年)を特別上映して濃密な夜を届けた。またスタッフには消しゴムはんこの職人がおり、彼女の作品が劇場ロビーを飾っている。

館内 館内
5/13放送

テアトル石和

山梨県笛吹市石和町八田291

055-262-4674

外観

石和温泉で知られる山梨県笛吹市の町外れにある二番館。 温泉景気にあやかって1966年(昭和41年)にオープンした。夜になると館名がチューブライトで浮かび上がり、牧歌的な風景の中で独特のムードを醸し出しているが、場内も負けてはいない。一部に革張りシートが設置されており、2本立て900円(「八日目の蝉」や「ヒミズ」など1本立て1,200円のロードショーもあり)のリーズナブルな料金でぜいたくな時間が味わえる演出が憎い。2010年からは笛吹市に唯一残るこの単館映画館を地域資源として位置づけ、ここで市民たちの文化コミュニティーを活性化させようと「ふえふき映画祭」を開催。2012年3月24日には、活弁士を招いて阪東妻三郎主演作品「血煙高田の馬場」(1937年)を特別上映した。また地元特産のワインと映画を楽しむイベントも行われるなど、レトロな映画館に新たな息吹がもたらされている。

館内 館内
5/20放送

パルシネマしんこうえん

兵庫県神戸市兵庫区新開地
1-4-3

078-575-7879

外観

神戸・湊川公園の下にある、今では貴重となった二番館だ。 オーナー小山康之さんこだわりの秀作を上映し、ロマン・ポランスキー監督の「ゴーストライター」(2010年)とオーストリア映画「ミケランジェロの暗号」(2010年)が2本立てで一般1,200円(会員・学生・シニアは1,000円)で鑑賞できるとは、映画ファンなら誰もが近所に一館欲しいと思うに違いない。
戦後は芝居小屋だった劇場を、1971年に二番館としてオープン。阪神淡路大震災の時には約2か月に休館を余儀なくされたが、心配した常連客から再会を待ち望む声が多数寄せられて再起した。観客とのコミュニケーションを大切にし、上映前には館主自ら上映作の魅力を語る「前説」が名物となっている。

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