1つ1つが異なる味わいを持つ、食文化の中でも奥が深い宝物、それがチーズ。世界各地の最高級のチーズがそれぞれ生まれるまでを追った、食通必見の番組。
オーストラリアの公共放送局で放送された、チーズの知られざる歴史を掘り下げた知的ライフスタイル番組。世界的なチーズのマエストロとなったウィル・スタッドがリポーターを務め、世界各地で人気のチーズがどう作られているのかを現地に飛んで徹底取材。ウィルは20か国以上を取材しており、日本でも取材を敢行。いずれも動物の乳を原材料としながら地域独自の工夫が加えられ、食べた者の舌の上で魅惑のシンフォニーを奏でる、名チーズの奥深い世界に迫っている。

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第1回 王道のイングランドチーズ
世界屈指のチーズの専門家、ウィル・スタッドが世界を巡り、素晴らしいチーズの数々を紹介する。
今回はイングランドを訪れる。かつてイングランドでは、多くの農場で伝統的な手作りチーズが生産されていたが、量産品が作られるようになり、手作りチーズは姿を消しかけていた。
絶品の伝統チーズを守ろうと立ち上がったのは、乳製品専門店ニールズ・ヤード・デイリーを営むランドルフ・ホジスン。ウィルは彼を訪ねる。
第2回 地中海の宝島 コルシカ島、サルディーニャ島
地中海のコルシカ島を訪れたウィルは、地元住民が好んで食べているというブロッチュと呼ばれるフレッシュチーズを求めて製造所に向かう。
また、ウジを使って熟成させるマゴットチーズの存在を知ったウィルは、さっそく試食してみるが……。
次に彼は、イタリアを代表するチーズ、ペコリーノ・ロマーノの生産地として知られるサルディーニャ島を訪ねる。ここでウィルは、羊のミルクから作られるチーズ、フィオーレ・サルドに出会う。
第3回 城壁の街ケベック
今回訪れたカナダのケベックは、一時期フランスの領土とされていたためにフランス文化が色濃く残っており、製造されているチーズにも、他の地方では見られない独特の工夫が施されている。オルレアン島では17世紀によく作られていた塩の利いたチーズが製造されており、また、リール=オー=グリュという島では、生乳で作るチェダーの他、ある画家にちなんだブルー・チーズ「リオペル」などさまざまなチーズが作られている。
第4回 ポルトガル 大航海時代のチーズを求めて
伝統チーズの人気が復活しつつあるポルトガルで、4種類の製造所を訪れる。まずは、エストレラ山脈で作られるチーズ、セラ・ダ・エストレラの製造所に向かうウィル。このチーズは羊のミルクとカルドンというアザミのおしべを使って作られる。次に向かったセルパのアレンテージョでも、アザミを使ったチーズ作りが行なわれていた。さらに、ウィルはアゾレス諸島のサン・ジョルジェ島、リスボンから南にあるアセイトンに足を伸ばす。
第5回 イタリアの手作り絶品モッツァレッラ
今回はフレッシュチーズの宝庫であるイタリアの南、カンパーニャ州を訪れる。まずはカステル・ディ・サッソという村で、素焼きの壷で熟成されたコンチャート・ロマーノを味わう。次は手作業でチーズを作る製造所を訪ね、水牛から作るモッツァレッラとして高い評価を受けるモッツァレッラ・ディ・ブーファラ・カンパーナと出会う。3番目に向かった農場ではさまざまなチーズ料理を教わり、この地にも多くのチーズがあることを知る。
第6回 チーズ産業の街 アメリカ ウィスコンシン州
今回向かったのは、米国でチーズの生産量がもっとも多いウィスコンシン州。1800年代半ばに酪農が始まり、現在では職人の作るチーズや農場オリジナルチーズが人気を呼んでいる。ウィルはまずエーデルワイス・クリーマリーで"天使の涙"と呼ばれるくぼみを持つ熟成チーズを堪能。その他、駅を改装して作られたチーズ博物館や、ふた組の夫妻が共同でチーズを作るアップランズ・デイリーなどさまざまな場所を訪れる。
第7回 女神と銅山の島 キプロス島
さまざまな民族に統治され、女神・アフロディーテ誕生の地としても知られるキプロス島。ここにはハルミ・チーズという伝統チーズがある。ウィルは友人のソティリスに案内を頼み、ハルミ・チーズを探す旅を始める。ふたりは伝統的な半月型ハルミ・チーズを作り続けるジタ・デイリー・インダストリーや40年以上も自家製チーズを作っているソティリスの知人の家を訪ね、今回もさまざまなチーズ料理を教わりそのおいしさを実感する。
第8回 職人技の復活 アメリカ各地のチーズ
手作りチーズが復活しつつある米国のさまざまな地域を訪問する。バージニア州のメドークリーク・デイリーでは、四角い形が特徴的なグレーソン・チーズを味わう。また、ジュディ・スキャッドの製造所を訪れ、ヤギの乳で作る"オバノン"と出会う。このチーズがバーボンとよく合うと教えられたウィルは地元のバーに向かう。その他、ミシガン州アナーバーやNYのロワー・イーストサイド、オレゴン州など、各地のチーズの魅力に迫る。
第9回 チーズの王様を生んだ国
第9回 フランス セーヌ=エ=マルヌ
日本で人気のカマンベールチーズ。その原型と言われる“ブリーチーズ”を求め、発祥の地フランスのセーヌ=エ=マルヌを訪れる。ブリーチーズの中で代表的なチーズといえば、ブリー・ド・モーとブリー・ド・ムラン。まずは大富豪・ロスチャイルド家の製造所でブリー・ド・モーが製造される様子を見学する。さらに、ブリー・ド・ムランなどのチーズを参考に“シャウルス”というチーズを生み出した村にも足を伸ばす。
第10回 不思議の国 日本のチーズ
今回の旅の舞台は日本。ウィルはオーストラリアにある有名レストランのオーナーシェフ・和久田哲也と各地を巡る。築地のせりを見学したふたりが最初に訪れたのは、大手デパートの食品売り場。ここでウィルは予想以上にラインナップの揃ったチーズ売り場を目にする。ふたりはチーズ専門店・フェルミエや、手作りのチーズを楽しめる岡山県の吉田牧場、"山のチーズ"と呼ばれる人気のチーズを作る清水牧場などを訪ねる。

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リポーター ウィル・スタッド Will Studd PROFILE