1927年、ハリウッド。銀幕のスーパースター、ジョージ・ヴァレンティンは、自身の最新作のプレミア試写会で、彼を敬愛するペピーという名の若手女優に出会う。その後、ジョージに見初められ、彼の導きで女優として開花したペピー。二人は次第に、強く引かれ合っていく。しかし、時代は折しもサイレントからトーキーへの移行期。トーキーに固執するジョージが没落していく一方で、ペピーはハリウッドを代表するスターへの階段を駆け上がっていくが……。
アーティスト

監督:ミシェル・アザナヴィシウス
製作:トマ・ラングマン
出演:ジャン・デュジャルダン、ベレニス・ベジョ、ジョン・グッドマンほか
10部門にノミネートされたフランス映画。ゴールデン・グローブ賞で作品賞(ミュージカル・コメディー部門)含む3部門で受賞。過去10年間で7度アカデミー賞作品と受賞作が一致した放送映画批評家協会賞(BFCA)で作品賞を受賞するなど、オスカー本命の呼び声も高い。
ファミリー・ツリー

監督:アレクサンダー・ペイン
製作:アレクサンダー・ペイン、ジム・バーク、ジム・テイラー
出演:ジョージ・クルーニー、シェイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラーほか
ハワイのホノルルで弁護士を務めるマットは、妻エリザベスがボート事故で昏睡(こんすい)状態に陥るという悲劇に見舞われる。悲嘆に暮れる彼は、疎遠気味だったティーンエイジャーの娘アレックスから、エリザベスが不倫をしていたという事実を知らされる。ショックに打ちのめされたマットは、不倫相手の正体と居所を突きとめ、娘たちと共に男の元を訪れるが……。
ゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)で、作品賞と主演男優賞を受賞。アレクサンダー・ペイン監督の前作「サイドウェイズ」は、オスカー作品賞を本命視されながら受賞を逃しただけに、雪辱なるか? ちなみに主演のジョージ・クルーニーは、本作で主演男優賞、「スーパー・チューズデー〜正義を売った日〜」で脚色賞の2部門にノミネートされている。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

監督:スティーヴン・ダルドリー
製作:スコット・ルーディン
出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーンほか
ニューヨーク。911で大好きな父を失った少年オスカー。どうしても父の死を受け入れられない彼は、父のクローゼットに隠されていた謎の鍵を発見する。それが父からの最後のメッセージだと確信したオスカーは、鍵が入っていた封筒に書かれた「ブラックさん」という名前を手掛かりに、鍵にぴったり合う鍵穴を探すためニューヨーク中を旅する。
世界的なベストセラー小説を映画化した感動作。プロデューサー、スコット・ルーディンは昨年の「ソーシャル・ネットワーク」に引き続き、2年連続のノミネートとなった。もし受賞すれば、「ノーカントリー」以来4年ぶりの快挙となる。
ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜

監督:テイト・テイラー
製作:ブロンソン・グリーン、クリス・コロンバス、マイケル・バーナサン
出演:エマ・ストーン、ヴィオラ・デーヴィス、オクタヴィア・スペンサーほか
アメリカ・ミシシッピ州。1960年代初頭、大学を卒業し、実家に戻ってきたジャーナリストで作家志望のスキーターは、親しい二人の黒人メイド(=ヘルプ)に、彼女たちの視点から人生の物語を語ってもらい、それを本にまとめて出版する決意をする。しかし、白人家庭における黒人メイドへの人種差別問題を暴露したその本は、大論争を巻き起こすことになる。
全米公開時には3週連続1位を獲得するなど大ヒットを記録した感動作。賞レースでも助演女優賞を中心に既に20以上の賞を受賞。オスカーでも旋風を巻き起こすか? 本作のプロデューサー、クリス・コロンバスにとって、これが初のオスカー・ノミネート。
ヒューゴの不思議な発明

監督:マーティン・スコセッシ
製作:マーティン・スコセッシ、グレアム・キング、ティム・ヘディントン、ジョニー・デップ
出演:ベン・キングズレー、エイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツほか
1930年代のパリ。駅の時計台の中に、一人ぼっちで隠れ住む少年ヒューゴ。彼は毎日時計を巻きながら、父が残した不思議な機械人形の秘密を解き明かそうとしていた。ある日、人形の修復に必要な鍵を持つ少女イザベルとジョルジュに出会ったヒューゴは、その人形にそれぞれの運命を変える秘密のメッセージが隠されていたことを知る。
本年度最多の11部門にノミネート。映画賛歌をモチーフにした本作は、マーティン・スコセッシ監督にとって初の3D映画。ジョニー・デップも製作を務める。同じく製作のグレアム・キングにとっては、アカデミー賞作品賞受賞作「ディパーテッド」以来のノミネートとなる。
ミッドナイト・イン・パリ

監督:ウディ・アレン
製作:レッティ・アロンソン、スティーヴン・テネンバウム、ジャウメ・ウレス
出演:オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤールほか
ハリウッドで脚本家として活躍するギルは、婚約者のイネスと共にパリに休暇にやって来る。小説家デビュー作がなかなか完成できず苦悩していたギルだが、芸術の都、パリに一目で恋に落ち移住しようとイネスに提案する。だが、彼女はマリブに住みたいと言い出す始末。会話もかみ合わず、結婚間近なのにちぐはぐな二人。ある真夜中、ギルは街で迷子になり、偶然通りかかった車に乗り込む。着いた先は、何と1920年代のパリだった……。
ウディ・アレン監督作品で史上最大のヒットとなったファンタジックなコメディー・ドラマ。アレン作品が作品賞にノミネートされるのは、1986年の「ハンナとその姉妹」以来。もし受賞すれば、「アニー・ホール」以来34年ぶりの快挙となる。
マネーボール

監督:ベネット・ミラー
製作:マイケル・デ・ルカ、レイチェル・ホロヴィッツ、ブラッド・ピット
出演:ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、フィリップ・シーモア・ホフマンほか
メジャーリーグ球団、オークランド・アスレチックスの敏腕ゼネラル・マネージャー(GM)、ビリー・ビーンの偉業を描いた伝記映画。メジャーリーグ選手を引退後、アスレチックスのGMに就任したビーン。彼は、膨大なデータを駆使した独自の野球理論を打ち出し、資金力に乏しい弱小球団を常勝チームへと成長させていく。
2005年にアカデミー賞5部門にノミネートされた「カポーティ」のベネット・ミラー監督最新作。プロデューサーのマイケル・デ・ルカは、昨年の「ソーシャル・ネットワーク」に続き2年連続でのノミネート。デ・ルカと共にプロデューサーに名を連ねるブラッド・ピットは、作品賞と主演男優賞のダブル・ノミネートとなった。
ツリー・オブ・ライフ

監督:テレンス・マリック
製作:サラ・グリーン、ビル・ポーラッド、ブラッド・ピットほか
出演:ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステインほか
1950年代半ば、テキサスの田舎町。「力が成功の鍵」と主張する厳格なビジネスマンの父親と、自然を愛する慈愛に満ちた母親と暮らす3人の子どもたち。そんな両親の狭間で、長男ジャックは常に葛藤していた。大人に成長し、社会人として成功を収めた彼は、自分の根源となった少年時代に思いをはせ、自分の生き方を振り返る。
巨匠、テレンス・マリックの6年ぶりの最新作。マリック監督の作品が作品賞にノミネートされるのは、1998年の「シン・レッド・ライン」以来。本作はカンヌ国際映画祭で最高賞・パルムドールを受賞している。
戦火の馬

監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作:スティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディ
出演:ジェレミー・アーヴァイン、エミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリスほか
第1次世界大戦前のイギリス。小さな村の牧場で、美しい子馬が生まれた。誕生を目撃した少年アルバートは、その馬に強く魅了される。彼はその仔馬をジョーイと名付け、深い愛情を注ぎながら強いきずなで結ばれていく。農耕馬として一家に欠かせない存在になったジョーイだが、戦争がぼっ発し、アルバートの父は家族を飢えさせないため、息子の愛馬を英国軍に売り払ってしまう。アルバートと離れ離れになったジョーイの、数奇な運命をたどる旅が始まる。
アカデミー賞6部門にノミネートされた壮大な感動ドラマ。スピルバーグ作品がアカデミー賞にノミネートされるのは、これが何と7度目。スピルバーグにとって、「シンドラーのリスト」以来の栄冠なるか?








