25th

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第10回WOWOWシナリオ大賞 受賞作一覧

大賞2017年度内ドラマ化決定/賞金500万円贈呈

「食(く)い逃(に)げキラー」 舘澤(たてさわ) 史岳(ふみたけ)氏

あらすじ:
貧しい生い立ちの中、食い逃げをきっかけに、走る才能を開花させた異端のスプリンター・染谷省吾。大学在学中に日本一に輝くが「早ければ何でも許される」という身勝手な考え方のため問題行動ばかり。恩師を裏切った挙句、事故を起こし、スプリンターとしての未来を自ら断ってしまう。そんな省吾が、後年、ひょんなことから、食い逃げに悩まされるファミレスで『食い逃げキラー』として働くことに。そこでかつてのライバル吉田と再会を果たすが…。

優秀賞賞金各100万円贈呈

「洛中洛外(らくちゅうらくがい)ソロウェディング」 新井(あらい) まさみ氏

あらすじ:
あかねは新人ウェディングプランナー。慣れない仕事に毎日ヘトヘト、上司のミドリは鬼のように厳しい。ある日、ミドリが突然長期休職を宣言、その前にソロウェディングをしたいと言い出す。独身のミドリだが、ウェディングドレスを着て記念写真を撮り、お披露目会まで計画する。担当となったあかねは振り回されるが、実はミドリはがんサバイバーだった。死を覚悟したミドリの真意を知ったあかねは、彼女のために最高のプランを考え始める。

「のぼる」 高島(たかしま) 麻利央(まりお)氏

あらすじ:
月子は首吊り自殺を図ろうとしていた。突然、絶縁状態の母・水江が部屋に入ってきて、一緒に富士山に登ろうと頼まれる。幼い頃、漫才師の水江に捨てられたことを恨んでいたが、渋々登ることを決める。登りながら、自由奔放すぎる水江に苛立つが、死んだ父との馴れ初め、相方との禁じられた恋、自分の出生の秘密を初めて聞かされ、彼女の苦悩を理解し始める。やがて、登る途中の山小屋で水江に頼み込まれ、親子で一夜限りの漫才ショーをすることになる。

第10回WOWOWシナリオ大賞 概要

  • ●応募資格 :
    プロ・アマ問わず、共同脚本可
  • ●募集期間 :
    2016年3月19日~2016年9月30日
  • ●応募総数 :
    455編
  • ●選考委員長:
    崔洋一(映画監督)
  • ●選考委員 :
    大石哲也(脚本家)、渡辺千穂(脚本家)、野村正昭(映画評論家)、井上衛(ドラマ制作部長)
  • ●過去の大賞:
    第1回「Go Ape」 杉山嘉一氏(『HIRAKATA』『南の島のフリムン』)
    第2回「蛇のひと」 三好晶子氏
    第3回「仄かに薫る桜の影で」 福島敏朗氏
    第4回「エンドロール ~伝説の父~」 福島カツシゲ氏
    第5回 該当なし
    第6回「愛の告発」 香坂隆史氏
    第7回「十月十日の進化論」栄 弥生氏
    第8回「双葉荘」川崎 クニハル氏
    第9回「稲垣家の喪主」小山 ゴロ氏

選 評

選考委員長:崔 洋一氏(映画監督)
 テレビメディアの大変貌とともに歩んできたシナリオ大賞も、はや10年をむかえ、時代の伴奏者として果たしてきた役割を大きく転換する時期に差しかかっている。ドラマ作りに関わる私たちは常に鋭敏な神経を張り巡らし、新時代とのクロスオーバーを果敢に果たさなければならないのは自明である。
 大賞「食い逃げキラー」は、名実ともに“読ませる”シナリオである。独特のテンポとスピード感はアホな青春とニヒルな心持ちの主人公の移ろう激走の物語だ。と同時に極めてアナログな人間関係がクスりとくるユーモアもある作品となっている。
 優秀賞「洛中洛外ソロウェディング」の台詞の今時ぶりは、ドラマの核心への助走として相応しい。キャラ設定でのステレオタイプを装いつつ、歪んだ職場での人間関係が産む確執からドラマを絞りこんでくる力量は並々ならぬものがある。
 同じく優秀賞「のぼる」のゴーストの母との会話と富士登山は、人の営みの大切さ、すなわち崩れ行く家族、母と娘の葛藤を笑いと涙で描く、一級品のエンターテインメントとなっている。
 新人たちの好奇心、探究心、冒険心に溢れる物語が次の時代の先鋭となること確信し、選評とする。

【崔 洋一氏 プロフィール】
1983年『十階のモスキート』で映画監督デビュー。1993年『月はどっちに出ている』で各映画賞を総なめに。2005年『血と骨』では日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。2009年『カムイ外伝』では初のアクション時代劇に挑戦。2014年「銀河英雄伝説 第四章 後篇 激突」の舞台演出も手掛けた。現在、日本映画監督協会理事長。WOWOWシナリオ大賞創設時より選考委員長を務める。

選考委員:大石 哲也氏(脚本家)
 最終選考に残った全作品に言えることですが、読み手の予想を大きく裏切る展開というものが見受けられませんでした。予定調和というやつです。「期待は裏切るな、想像は裏切れ」。駆け出しの頃、諸先輩に教わった言葉です。次回作はより高い志を持ち、客の予想を遥かに超えるような物語を紡いでください。大賞作の「食い逃げキラー」は物語に疾走感があり、食い逃げというモチーフをここまで広げられるストーリーテリングが見事でした。解決できない何かを抱えた登場人物たちも魅力的でした。「洛中洛外ソロウェディング」は卓越した技術と確かなセンスで描かれた作品でした。ただ余りにも先が読めてしまう展開が致命的。「のぼる」の設定は常套ではありますが、ファンタジーや漫才といった要素が上手く機能し、最後まで楽しく読めました。ただしプロを目指すなら更なる向上心を。

【大石 哲也氏 プロフィール】
脚本家。第一回読売テレビシナリオ大賞受賞。代表作に映画『デスノート前後編』『無限の住人』、テレビドラマ「ドン★キホーテ」「遺留捜査」「連続ドラマW スケープゴート」他。

選考委員:渡辺 千穂氏(脚本家)
 大賞の「食い逃げキラー」は男性ならではの面白さがありました。「のぼる」はメッセージがストレートで読後感もよく、主人公を応援したくなりました。
最終に残った中にも、中盤が停滞してしまっていて、思い切ってバッサリ整理してワンエピソード足せば面白くなるのにと感じた本が何本かありました。あらすじは面白いのに残念という本もありました。あらすじはシナリオを凝縮させて面白さを際立たせようと書いていると思います。そんなあらすじを書いた後にシナリオ、そしてまたそのシナリオを見直してあらすじ、と推敲してゆけば、何が無駄でどこが大切なのか自ずと見えてくると思います。それから、応募条件がオリジナルであることにも関わらず、明らかに過去の作品を模倣しているシナリオも見受けられます。どんなに読ませるシナリオだとしても、その一点で落選です。格闘し、手探りで進んだその先にしか、みつけられないものがある。コンクールでは、それを見たいのです。

【渡辺 千穂氏 プロフィール】
2002年連続ドラマ「天体観測」で脚本家デビュー。主なテレビ脚本に「名前をなくした女神」「ファースト・クラス」、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」など。主な映画脚本に『レインツリーの国』『植物図鑑』などがある。

選考委員:野村 正昭氏(映画評論家)
 受賞作「食い逃げキラー」は、モノローグが一寸多すぎ、最初は説明過剰なのではとも思いましたが、やはりこの設定は相当ユニーク。「報われる瞬間がゴールの瞬間とは限らない。ゴールの先にもある」という劇中のセリフが印象的だったが、これは作者の今後にも、あてはまるのではないだろうか。ともあれ、映像化されるのを楽しみにしています。
 優秀作「のぼる」は、母子のかけあいが、とてもこなれていて感心させられた。オチのつけ方も秀逸だったが、既視感が否めなかった。惜しい!「洛中洛外ソロウェディング」も、ウェルメイドの愉しさに充ちていた。
 というところで、10年間選考に関わった小生たちは、今回でひとまず審査から外れることになったけれど、オリジナル作品を生む難しさを含めて、こちらも大変勉強になりました。関係者各位に感謝しつつ、今後のこの賞のますますの御発展を心から祈ります。

【野村 正昭氏 プロフィール】
映画評論家。東映洋画宣伝室、広告代理店を経て現在に至る。毎日映画コンクール、城戸賞、芸術選奨文部科学大臣賞(映画部門)の選考委員を務め、「キネマ旬報」「月刊シナリオ」などに執筆。

新しく生まれ変わります

第1回WOWOW新人シナリオ大賞 概要

  • 【応募資格】
    (1)プロのシナリオライターを目指す方
    (2)年齢40歳以下(2018年3月31日時点)
    (3)受賞後WOWOWのオリジナルドラマ開発に参加して下さる方
  • 【テーマ】
    自由、ただし未発表のオリジナル作品に限ります
    ※原作の脚本化や他のコンクールに応募した作品は不可
  • 【応募方法】
    (1)A4サイズを横に使用、20字×20行にて70~90枚、タテ書き、MS明朝
    ※ページナンバーをふってください
    (2)表紙にタイトル・氏名およびフリガナ(ペンネームの場合も本名を併記)・郵便番号・住所・年齢・性別・職業・電話番号・メールアドレスを必ず明記のうえ、脚本執筆経歴(映像化作品、各コンクール等受賞および最終選考候補作品など)を付記してください
    (3)2枚目には、タイトルのみを記載してください
    (4)3枚目には、登場人物表を付記してください
    (5)4枚目から、800字程度のあらすじをつけてください
    (6)綴じ方は、原稿の右肩をダブルクリップで止めてください
  • 【賞】
    大 賞(1編)500万円を贈呈 ※大賞作品は2018年度内に映像化予定
    優秀賞(3編)各100万円を贈呈
    ※賞金にはその後の企画開発会議への参加費用、それに伴う企画書、脚本案作成など諸作業に関する報酬も含みます。
  • 【選考】
    選考委員:前川洋一(脚本家)、羽原大介(脚本家)
    及び WOWOWプロデューサー、編成担当
  • 【応募先】
    〒160-0002 東京都新宿区四谷坂町10-10-7F
    「WOWOW新人シナリオ大賞」募集係 宛
  • 【お問合せ】
    WOWOW新人シナリオ大賞事務局 shinario@koubo.co.jp
  • 【締切】
    2017年9月30日(当日消印有効)
  • 【結果発表】
    2018年3月予定
    ※最終候補となった方には事前にご連絡の上、面接にて今後の活動へのご意向を確認させて頂きます。
    ※面接の交通費は自己負担となります
  • 【その他】
    (1)受賞作品の一切の著作権、および映像化権はすべてWOWOWに帰属します。なお映像化に際しては脚本を補訂することがあります。
    (2)応募作品は返却いたしません。
    (3)応募者の個人情報は、「WOWOW新人シナリオ大賞」の[1]応募確認連絡、[2]選考、[3]最終選考対象作品発表、[4]受賞の連絡・発表の目的で利用し、選考委員以外の第三者に提供することはありません。個人情報の開示・訂正等のご請求やお問い合わせは、「WOWOW新人シナリオ大賞」事務局までご連絡ください。
    (4)選考の内容、および結果に関わるお問合せにはお答えできません。
    (5)同賞の最新情報については下記URLにて随時掲載いたします。
    http://www.wowow.co.jp/sc/
【問合せ先】WOWOW新人シナリオ大賞事務局 shinario@wowow.co.jp
※選考の経過・内容・結果に関するお問い合わせはご遠慮ください。