Colorful 原恵一監督スペシャルインタビュー アヌシー国際アニメーション映画祭で2冠に輝いた「カラフル」原恵一監督にインタビュー! WOWOWで放送!

国内外で数々の賞に輝き絶賛されている映画「カラフル」が、本年6月にフランスで行われた世界屈指のアニメーションの祭典である、アヌシー国際アニメーション映画祭の長編部門で特別賞と観客賞受賞の2冠に輝くという偉業を成しとげた。この「カラフル」が、このたびWOWOWにて8月18日(木)24:00~より放送される。
ストーリーは、死んでしまった主人公“ぼく”の魂が、天使(?)のプラプラと出会い、再度生きるチャンスを与えられるところから始まる。自殺して息を引き取ったばかりの中学3年生、小林真の体を借りて蘇った“ぼく”は、真として第2の人生を生き直すことになる。
ファンタスティックな物語設定の中に、繊細かつ丹念な日常描写をおりまぜて感動的に描きあげた本作。公開当時には語られることのなかった「カラフル」制作裏話から、映画祭現地での感想などを、現在、日本のアニメーション界を牽引している原監督に聞いた。

原恵一監督スペシャルインタビュー

特別賞と観客賞の2冠おめでとうございます! 映画祭には行かれていたそうですね。
原監督(以下、原):そうなんです、会場に行っていたので、その場で名前を聞いて表彰されました。アヌシー国際アニメーション映画祭は、アニメのフェスティバルとしては世界的にも規模の大きなもので、名前も知っていましたが、まさか自分に縁がある賞だとは思っていませんでした。 観客賞という賞に関して言うと、観た人のアンケート(評価)が反映されるらしいんです。観客賞はお客さんの声だと思っているので、ある意味日本的な作品に評価をしてもらえたことを素直に嬉しいと思っています。
会場でお客さんの反応をご覧になりましたか?
原:はい、見ました。日本以上に大きな反応が返ってくるんですよ。笑うシーンが多くない作品ではありますが、笑えるシーンでは大きな笑いが起きたりします。キャラクターでいうと、宮﨑あおいさんが声優を務めた唱子という女の子が出る度に笑いが起きていましたよ。これは日本の映画館では無いことでした。 上映後も結構長い時間、大きな拍手をしてもらいました。おそらく日本を含めて僕が知っている限り、一度にこんなにたくさんのお客さんで「カラフル」を観たことは無いんじゃないかなと思うくらい、かなり大きな劇場で観てもらったことも印象的でした。
  • 1
  • 2
  • 次のページ

原恵一監督スペシャルインタビュー

「カラフル」©2010森絵都/「カラフル」製作委員会
原恵一監督インタビュー写真/撮影:中川容邦