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3回目の今回は、夜の本気ダンスに迫る。ボーカル&ギターの米田貴紀、ドラムスの鈴鹿秋斗、ベースのマイケル、ギターの西田一紀から成る4人組ロックバンド。2016年3月9日にアルバム『DANCEABLE』でメジャーデビューを果たし、アニメのオープニングテーマやドラマの主題歌なども手掛ける。2018年1月から2月まで行なわれたワンマンツアー「Kotteri!intelli!One Man Show!」では全国9会場を回り、大成功を収めている。
ロックとダンスを融合させたスタイルを作り上げていく彼ら。ライブでは、趣向を凝らしたインタールードを交えたメドレーを演奏し続け、観客が長時間踊り続けるブロック「本気ダンスタイム」で盛り上がりは最高潮を迎える。また、一転して会場内を夢見心地にさせるスローチューンも加えるなど、ファンを惹きつける彼らのステージは必見だ。番組では7月24日に東京キネマ倶楽部で繰り広げるパフォーマンスの模様を中心にお届けする。
収録日:2018年7月24日
収録場所:東京 東京キネマ倶楽部
O-BAN-DOSS × LIVE TIPSで共演したDATSの番組ページはこちら
REPORT
夜の本気ダンス、WOWOWに登場!
不定期で開催する自主企画ライブ「O-BAN-DOSS」とWOWOWのオリジナル番組「LIVE TIPS」との
コラボレーションで開催!
「僕たち京都のバンド、夜の本気ダンスです。よろしくお願いします!」。メガネにネクタイを着用したスマートなスタイルの米田貴紀(Vo./Gt.)による第一声を合図に、会場のボルテージをマックスまで突き上げるライブアンセム『Call out』からライブはスタートした。西田一紀(Gt.)が弾く印象的なギターのイントロが口火を切る『Without You』や、鈴鹿秋斗(Drs.)、マイケル(Ba.)のリズム隊が繰り出すタイトなビートにのせて会場が一斉にジャンプする『Can't You See!!! 』など、ルーツミュージックへのリスペクトを色濃く滲ませた踊れるロックナンバーの数々がフロアを容赦なく揺らしていく。大正ロマン漂うキネマ倶楽部という独特の雰囲気もまたロックバンド然とした美学と色気を併せ持つメンバーの佇まいによく似合っていた。
ライブ中盤には、鈴鹿が「魔法のような曲をやろうと思います!」と言って、8月8日にリリースされたばかりのニューシングル『Magical Feelin’ 』を披露。夜ダンの持ち味である踊れる要素はそのままにポップに弾むバンドサウンドと伸びやかなメロディが新機軸となる楽曲だ。続く『Japanese Style』からは、曲ごとの切れ目がなく次々とダンスナンバーを畳みかける恒例の“本気ダンスタイム”へと突入。『fuckin' so tired』では米田がネクタイを外して投げ捨てるパフォーマンスで沸かせたかと思えば、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのトリビュート盤に収録した『N.G.S』、フロアに心地好い横揺れを生み出したミディアムナンバー『Dance in the rain』など、自主企画ならではのレアな選曲でも観客を驚かせた。
特大のシンガロングを巻き起こした『By My Side』と最高潮のダンス空間を作り上げた『WHERE?』でライブは終了。アンコールでは、米田がステージに設置されているバルコニーから登場するというキネマ倶楽部らしい粋な演出で『Feel so good』を届けると、ドラマ主題歌でも話題になった昂揚感あふれるダンスロック『TAKE MY HAND』でライブは大盛況のなか幕を閉じた。最後の一音が終わるまで、踊りも止まらない。その名に“ダンス”を持つバンドの真骨頂となる最高のライブだった。
様々な音楽の要素を吸収しながら、独自の“踊れるロック”を追求する夜の本気ダンスの今後に目が離せない。