腐敗がはびこる乱世に、正義を信じるひとりの下級役⼈が⽴ち上がった。その名は宋江。彼が記した“世直し”の書『替天⾏道』は、時代に抗う者たちの⼼を震わせる。裏社会に⽣きる者、軍を追われた者、すべてを捨てた者たちが、旗のもとに集結。戦う理由は違えど、志はひとつ。信じる者のため、旗のもとに集結した108⼈が、国家という巨⼤な敵に挑む!これは、理不尽な時代を変えようとする者たちの、命を懸けた叛逆の物語。
主演:織田 裕二
原作:北方謙三『水滸伝』(全十九巻/集英社文庫刊)
監督:若松節朗、村谷嘉則、佐藤さやか 脚本:藤沢文翁
制作プロダクション:ROBOT 製作著作:WOWOW
巨匠・北方謙三の大河小説『水滸伝』が、
ついに動き出す。
シリーズ累計発行部数1160万部を超える金字塔を、
圧倒的スケールで完全映像化。
交わる想い、試される絆――
これは、“信じる心が時代を動かす”熱き人間ドラマ。
主演・織田裕二をはじめとする豪華キャストが集結。
腐敗がはびこる乱世に、正義を信じるひとりの下級役⼈が⽴ち上がった。その名は宋江。彼が記した“世直し”の書『替天⾏道』は、時代に抗う者たちの⼼を震わせる。裏社会に⽣きる者、軍を追われた者、すべてを捨てた者たちが、旗のもとに集結。戦う理由は違えど、志はひとつ。信じる者のため、旗のもとに集結した108⼈が、国家という巨⼤な敵に挑む!これは、理不尽な時代を変えようとする者たちの、命を懸けた叛逆の物語。
主演 織田裕二(宋江 役)
昨年12月から撮影を開始した。
凍てつく寒さ…
洞窟、
過酷な環境下での長時間に渡る撮影の中、あるシーンで突然空から降ってきた様にアイデアが湧いた。実はこのシーンをどう演じれば良いのか、直前まで考えあぐねていた。この昼も夜も分からない寒ーい洞窟での撮影は一生忘れることはないだろう。
雪山、また別の洞窟、山、川、湖と…
一体、何十県行っただろう。
車、新幹線、飛行機に乗り南へ北へ。
この作品は半年が経過してもまだ終わらない(笑)
8か月かかる予定だという。
これまで40年近く役者をやってきたが、このスケールでの撮影は無かった。
どれだけ力を入れているのか、
毎度毎度、山奥に建てられる撮影隊のテントや車輌、スタッフの多さに驚かされる。
メイク、結髪、衣装を身につけるまでにかなりの時間と労力を使い、そこから撮影現場に辿り着くまでまた時間を要する。
そして主演である私ですら、この作品の一部でしかない。
何故なら私が出演していないシーンが多数あり、そこでほかの役者たちがどう演技しているのかわからない。全ての撮影が終わり、編集され、放送までにどんな作品になるのか、いまは想像出来ない。
こんなに時間と労力をかけた作品がどんな物になるのか、楽しみでしかない。
私が宋江という人物を演じるにあたり、最も気をつけているのは、
彼は何処にでもいる普通の人だということ。
晁蓋の様な漢らしいリーダーシップを持つ訳では無く、林冲や楊志の様な武の才も無く、呉用の様な作戦軍師でも無い。
精神的に強いわけでも無い。
悩んだり、弱味を曝け出したり…
人に寄り添う
宋江という男は、ただ人に寄り添う
今はこれだけをキーワードに戦い、演じております。
原作 北方謙三
織田さんが宋江を演じる。
あれだけの役者が衣装を纏い、言葉を発するのだ。だが、それを超えたところに“芝居”はあると思う。会話をした。かなり入れ込んでいた。燃えていた。どんな宋江が見られるのか、楽しみだ。
ドラマ制作陣は、むさ苦しいほど熱い。だが、あれだけの長編を作るには、それくらいの熱がなければできないだろう。俳優の演技力や存在感、監督や脚本の表現力、衣装・小道具を含めた創造力が、どう支えるか。
これは、作家と映像制作者の“勝負”。私は今、無邪気に、圧倒される瞬間を待っている。