よる9:45~
深夜3:00
ミロシュ・ラオニッチ
(カナダ)
アンディ・マレー
(イギリス)
解説:坂本 正秀 実況:木村 季康
グランドスラム新チャンピオンの誕生か、地元の英雄の3年ぶり2度目のウィンブルドン制覇か。マレーのグランドスラム決勝進出は11回目となるが、対戦相手がノバク・ジョコビッチでもロジャー・フェデラーでもない決勝は初めて。自身が本命の立場で臨む初のメジャー決勝である。ウィンブルドンのファンの多くが望んだのはフェデラーとマレーの〈ドリームファイナル〉だったに違いないが、そのフェデラーを準決勝でフルセットの末に破り、初のグランドスラム決勝に駆け上がってきたのが25歳のラオニッチだ。
対戦成績ではマレーが6勝3敗とリードしているが、今年の全豪の準決勝はラオニッチが途中でケガさえしなければ勝っていたという見方が強い。先月の芝の前哨戦“クイーンズ”でもラオニッチは7-6、3-0の優勢から逆転負けしている。スピードがあり持久力もあるマレーに勝ちきるには、スタミナと集中力の持続がカギだが、ウィンブルドンV3のジョン・マッケンローを臨時コーチにつけた効果も見事に表れている。
しかしコーチ効果といえばマレーも負けてはいない。3年前のウィンブルドンでマレーを77年ぶりのイギリス人チャンピオンに導いたイワン・レンドルが2年ぶりにコーチに復帰。以来無敗のマレーには観客という絶大な味方もついている。ラオニッチのビッグサーブをどう攻略し、躍進を支えるネットプレーをどう崩すか。
よる9:45~
深夜3:00
深夜3:00~
午前8:00
ロベルト・ファラ(コロンビア)
アンナ レナ・グロエネフェルト(ドイツ)
ヘンリー・コンティネン(フィンランド)
ヘザー・ワトソン(イギリス)
解説:土橋 登志久 実況:鍋島 昭茂
今年のウィンブルドンの最後を飾る一戦は、第15シードとノーシードという予想外の決勝カードになった。特に下の山から勝ち上がってきたコンティネン/ワトソンは1、2回戦と続けて不戦勝を得た珍しいペアだ。たっぷりの余力がプラスとなり、3回戦では過去1年半の間に4つのグランドスラム優勝を遂げている強豪リーンダー・パエス/マルチナ・ヒンギスに逆転勝ち。地元イギリスのワトソンはファンの後押しも得て、さらに準々決勝、準決勝とノーシード対決を制してきた。
明日はシングルス決勝を戦うアンディ・マレーが主役だが、イギリス女子ナンバー2のワトソンもサイドストーリーを作りたい。2007年にはマレー兄のジェイミーがエレナ・ヤンコビッチと組んで優勝した。なお、対するペアはグロエネフェルトの混合の実績が高く、2009年のウィンブルドンと2014年の全仏で別のパートナーと組んで優勝。3人目のパートナーと3度目の栄冠を目指す。