【南しずかコラム】大学進学はプロへの近道か?

  • 2019/09/12

 冒頭から個人的な好奇心で恐縮だが「女子ゴルファーの最終学歴」が気になっていた。日米ツアー問わず、大多数の日本人選手は高校在学中/卒業時にプロゴルファーという仕事を選ぶ。国内女子ツアーの年間賞金ランク上位50選手のうち大学に進学した日本勢は5名だけだ(短大、4大、中退、在籍中を含む)。ところが、米女子ツアーの同ランク上位50選手のうち約6割が大学進学者である。プロを目指すのに、大学に行く理由はなんだろうか。

 「ブルック・ヘンダーソン、レクシー・トンプソンなど、ごくごく僅かな世界のトッププロを除いて、プロとして活躍する18歳は殆どいません。大学進学はプロになる準備です。(アメリカの)大学のゴルフ部には監督をはじめ、メンタルコーチやフィジカルコーチなどプロのコーチが揃っていますし、トレーニングジムや練習場など施設も充実していますので。」米ゴルフ誌のベテラン記者のベス・アン・ニコルスが教えてくれた。

 ギャビー・ロペス(メキシコ)は米国南部のアーカンソー大学の卒業生である。「外国人が米ツアーを目指したいなら、絶対アメリカの大学に行くことを勧めますよ。」と言い切る。「今、振り返っても、(同大学の入学は)人生最良の決断でしたね。大学のチーム戦や2〜3週間の遠征などを通して、仮想プロツアーを経験できました。ただ、ゴルフと勉強の両立はきつかったですよ。英語で苦労したことも含めて、大学生活でアメリカの文化や環境に慣れていくことが出来たのは良かったです。」

【南しずかコラム】大学進学はプロへの近道か?

ギャビー・ロペス

写真:Getty Images

 ゴルフ以外を目的として大学生になった選手もいる。当時、韓国ツアーに参戦していたユ・ソヨン(韓国)は母国の延世大学校で体育学部を専攻した。「プロゴルファーとしてのプレッシャーや責任感などに対処できず、ゴルフのことが嫌いになっていたんですね。だから20代前半で『ゴルフを辞めよう』と思っていました。引退後の人生を考えた時に『自分の選択肢を広げるために大学に行こう』と決めて、プロゴルファーをしながら大学に通いました。」ユは時が経つにつれて、プロゴルファーという仕事を楽しめるようになったため、引退を取り下げた。「結果的に学んだことは今のゴルファー人生と繋がっているため、行って良かったです。」ユは必ずしも大学進学を勧めない。「100%ゴルフを極めたいなら、ゴルフだけに専念した方がいいかもしれません。時間は有限なので。もしゴルフ以外のことにも興味があるなら、大学進学は良いと思います。」

【南しずかコラム】大学進学はプロへの近道か?

ユ・ソヨン

写真:南しずか

 各選手は、人生設計を考えて大学に進学するのである。

 さて、いよいよ今季も佳境に入ってきた。9月27日〜29日(日本時間)は「インディ・ウィメン・イン・テック選手権」が行われる。戦いの舞台はカーレースの「インディ500」のコースに隣接するブリックヤード・クロッシングGCである。この試合と次戦で来季のシード権がほぼ確定するため、シード権獲得のボーダーラインとなる年間賞金80位前後の選手にとって、シビアなサバイバルレースとなる。9月3日現在78位の上原彩子は一つでもスコアを伸ばしたいところだ。

南 しずか SHIZUKA MINAMI

1979年生まれ、東京都出身。大学卒業後に渡米し、「International Center of Photography(国際写真センター)」フォトジャーナリズム及びドキュメンタリー写真1カ年プログラム修了。LPGA女子ゴルフツアーをはじめとしたスポーツ分野を中心にフリーランスのフォトグラファーとして活躍。2009年より米女子ゴルフツアーを取材。通信社や「スポーツ・イラストレイテッド」、「Sports Graphic Number」、ゴルフ雑誌などスポーツ媒体で精力的に活動中。
インスタグラム:https://instagram.com/minamishizuka/

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