実況 桜田明彦のメジャーコラム【全米女子プロゴルフ選手権】

  • 2018/06/22

実況 桜田明彦のメジャーコラム【全米女子プロゴルフ選手権】

画像提供:Getty Images

(左上から時計回り:畑岡奈紗、パク・ソンヒョン、レクシー・トンプソン、チョン・インジ、ユ・ソヨン、ブルック・ヘンダーソン、野村敏京)

メジャー第3戦「全米女子プロゴルフ選手権」といえば、1977年に日本の樋口久子さんが優勝したことをご存知の方も多いでしょう。実は、樋口プロがこの大会に初挑戦したのは、その7年も前の1970年のことで、このときが佐々木ヒサ子さんとともに日本人として女子のメジャー初参戦という、日本の女子ゴルフにとっての記念すべき年だったのです。樋口プロは、このあと1978年まで9年連続で出場していますが、1977年の優勝を含め5回のトップ10を記録しただけでなく、全て30位以内と予選落ちは一度もありませんでした。日本ツアーで69勝、賞金女王11回といった輝かしい樋口プロの功績は、日本の皆さんのほうが良くご存知ですよね。

さて、この大会の英語での名称は「LPGA Championship」(冠スポンサーの名称が前後に付いた時期あり)ですから、文字通りLPGAプロのための試合として1955年にスタートしています。そして2015年からは「Women’s PGA Championship」と名前も変更されました。男子の「全米プロゴルフ選手権」や「ライダーカップ」を主催する“PGAオブ・アメリカ”とLPGAツアーとの共催イベントに生まれ変わったのです。アメリカ国内男女約29,000人のプロゴルファー(ほとんどがコース所属のクラブプロやレッスンプロ)で構成される“PGAオブ・アメリカ”が主催者に名を連ねたことで、歴史のある大会が運営面でも一回り大きくなった気がします。そして男子の「全米プロ」には20人のクラブプロが出場しますが、「全米女子プロ」にもLPGAツアーのT&CP(ティーチング&クラブプロ)メンバーから8人の枠が設けられています。

ところで「全米女子プロ」という位置づけから考えると、女子プロゴルファーのナンバーワンを決める大会と思ってしまいますが、私が調べた限り、これまでに4人のアマチュア選手が出場しています。しかもそのうちの1人は、2位に入っていたのです。2005年、当時15歳でアマチュアだったミシェル・ウィー(同年10月にプロ宣言)が招待枠を使って出場し、優勝したアニカ・ソレンスタムに3打差の単独2位で終了、大きな注目を集めました。この年ウィーは、メジャー4試合を含むLPGAツアー8試合に出場し、全英女子オープンで3位タイ、クラフト・ナビスコ(現ANAインスピレーション)14位タイ、全米女子オープン23位タイの他、(メジャーになる以前の)エビアン・マスターズとハワイのSBSオープンでともに2位タイと、優勝こそありませんがプロに対し互角以上とも言える成績を残しています。彼女の大会出場には、発表直後にローラ・デービスらが異論を唱えていましたが、終わってみればアマチュアを招待したことで盛り上がるという皮肉な結果になりました。

翌年は、アマチュア出場が見送られましたが、2007年と08年はそれぞれ前年の全米女子アマチュア・チャンピオン、キンバリー・キムとマリアホ・ウリべが、さらに2013年の全米女子アマチュア優勝者エマ・タリーが2014年に、アマチュアとして出場しましたが、いずれも予選落ちに終わっています。念のため今年の出場資格を確認しましたが、推薦枠に関しては「プロでしかも世界ランキング300位以内に限る」と記されていました。

日本からは、6月20日現在で今年のLPGAツアーメンバー4人(野村敏京、上原彩子、畑岡奈紗、横峯さくら)の出場が確定しています。樋口久子さんに続く、日本人女子選手のメジャー優勝に期待しましょう。

文:桜田 明彦 サクラダ アキヒコ (実況)

9年間の地方局アナウンサー勤務ののち、1991年渡米。
ロサンゼルスの日系TVプロダクションで、ディレクター兼リポーターとして5年間、事件やスポーツ報道に携わる。1996年10月「ゴルフチャンネル」の日本向け放送開始とともにフロリダへ。以来、トーナメント中継の実況や特別番組の制作などを担当。

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