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【リーガ裏話】破格オファーで禁断の移籍?ネイマールの市場価値とは。

2016.01.18

【リーガ裏話】破格オファーで禁断の移籍?ネイマールの市場価値とは。

文/工藤拓

レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が、ネイマールを獲得すべく手を尽くしている。このところ、そんな噂を裏付ける情報が次々と出てきている。

バロンドールの授賞式当日、チューリヒにてネイマールがR・マドリードの関係者と密会したという情報は信憑性が薄かったが、直後にペレスが前代未聞の破格オファー――バルセロナに違約金1億9000万ユーロ(約240億円)、ネイマールには年俸3500万ユーロ(約44億円)、代理人を務める父親には3000万ユーロ(約38億円)の報酬を払う――を提示したというニュースは十分にあり得る話だ。(※1ユーロ=約127円/2月16日現在)

とはいえいくらペレス会長が札束を重ねたところで、本人にR・マドリードに来る気がなければ意味がない。金銭面だけで言えばマンチェスターの2クラブやパリ・サンジェルマンも同等かそれ以上の年俸を用意して引き抜きを目指しているという情報も出てきているだけに、その中でネイマールがわざわざ「第二のフィーゴ」としてバルセロニスタの恨みを買ってまでR・マドリードを選ぶとは考えにくいだろう。

しかし、こうしたライバルクラブのオファー攻勢はネイマール以上にバルセロナにとって悩みの種となっている。これだけ高額年俸のオファーが殺到している上、先月には来季からメッシの年俸を約3900万ユーロ(約49億円)まで引き上げる約束を交わしていることがリークされてしまったため、ネイマールに対しても大幅な年俸アップを含む契約更新を申し出ざるを得なくなってしまった。それは年々増し続ける人件費のやり繰りに苦心しているクラブにとって、かなり厄介な問題なのだ。

しかもそんな矢先、ネイマールの代理人を務める父親が法廷の証言台にて「ネイマールのキャリアはバルセロナで終わらない。今クラブと契約を延長する必要はない」なんて爆弾発言を発したという情報も飛び出した。

ただこれを報じたのが「R・マドリードの広告塔」と揶揄されることも多い『マルカ紙』だけであるため、こちらも真に受けるべき情報ではないかもしれない。ちなみにバルセロナ愛に溢れるカタルーニャの『ムンド・デポルティーボ紙』は、同じ人物が同じ場で発した証言として次のような台詞を紹介している。

「R・マドリードに移籍していたらこのような問題(=裁判沙汰)もなかっただろう。だが我々はネイマールが望んだバルセロナと契約した。私の望みは息子の幸せだからだ。今だって1億9000万ユーロのオファーを提示されても検討すらしていない。ネイマールの望みはバルセロナに残ることだからだ」

このように各メディアとも“自軍”に都合の良い情報のみを切り取って発信しているので、これらの報道からネイマール親子の本心がどこにあるのか探るのは難しい。もし父親が『マルカ紙』通りの言葉を発したとして、それはネイマールの本心なのか、それともバルセロナとの契約交渉に向けた牽制なのか。来季以降も“MSN”の活躍を期待しているバルセロニスタにとっては気になるところだろう。

今やクリスティアーノ・ロナウドやメッシ以上に一挙手一投足に注目が集まるようになったネイマールだが、それも彼が確実に世界最高峰の高みへと近づいている証拠だと言えるい。近い将来、ネイマールはバロンドールを勝ち獲る。もはやその可能性が議論されることはなくなった。これから人々の関心を集めるのは、その時彼がどこでプレーしているかだ。

Photo by MIGUEL RUIZ

工藤拓

工藤 拓(くどう・たく)

1980年、東京生まれ。06年にドイツW杯観戦を経てバルセロナへ移住。現在はバルセロナとスペイン代表のフットボールを堪能しつつ、取材・執筆活動に励む傍ら、生涯現役を目標に立ち上げた日本人フットサルチームで毎週スペイン人たちと削り合っている。

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