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みどころ・試合内容 / 2014年3月17日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

井上尚弥の標的エルナンデスのV4戦
挑戦者リベラはミゲール・コットの秘蔵っ子

31戦28勝(17KO)2敗1分のエルナンデスは軽量級屈指の強打者として知られる。KO率にすると55パーセント程度だが、常に試合ではその数字以上の迫力を見せつけている。上体を小さく振りながら圧力をかけ、中近距離になると思い切りのいいワンツーから力強い左をボディ、顔面に打ち分ける。ときおり交えるアッパーも強烈だ。その反面、防御面には甘さもあり、これまでにも何度かダウンするなど苦い経験もしている。最初の王座を失ったコンパヤック・ポープラムック(タイ)戦では、上下に被弾して10回KO負け。直近の試合となる昨年8月の角谷淳志(金沢)戦では4回TKO勝ちを収めているが、初回には軽いワンツーをよけ損ねて尻餅をついている。攻撃力はあるが防御面に不安も抱える選手といっていいだろう。

余談だが、エルナンデスはキャリア初期に2度、日本で試合をした経験を持っている。最初は07年5月。有明コロシアムで行われた長谷川穂積(真正)対シンピウェ・ベチェカ(南ア)のWBC世界バンタム級タイトルマッチをメインとするトリプル世界戦の前座6回戦に出場。7戦全勝(6KO)だったエルナンデスは、孫京辰(韓国)に判定勝ちを収めている。再来日はその1ヵ月半後で、今度は後楽園ホールでデスペラード泰(金沢)からダウンを奪い4回TKO勝ちを収めている。当時は元世界2階級制覇王者ルぺ・ピントール(メキシコ)が指導者として同行していた。

挑戦者のリベラは91年10月生まれの22歳。10年7月のプロデビューというから、まだ3年あまりのキャリアということになる。

それでも12年にはミニマム級のWBC中米カリブ王座やWBCのシルバー王座を獲得している。ガードを比較的高く掲げた構えから左フックを中心にした鋭角的なパンチを振り抜くタイプで、スタイリッシュなパンチャー型といえるかもしれない。戦績も13戦10勝(6KO)1敗2分と、まだまだ実績面では王者に遠く及ばないが、潜在的な能力は高いものがありそうだ。プロモート契約を結んでいる元3階級制覇王者のミゲール・コット(プエルトリコ)も、リベラの若さと伸びしろに大きな期待を寄せているのだろう。

経験と攻撃力で勝るエルナンデスが圧力をかけ、リベラが足をつかいながら迎撃のタイミングを図る展開になりそうだ。決して打たれ強くないエルナンデスだけに予断は禁物だが、ポカをする確率はそう高くはないように思える。6戦目で世界挑戦を目論む井上尚弥(大橋)との対戦を想定しながら見るのも一興だろう。

 


Written by ボクシングライター原功



L・フライ級トップ戦線の現状

WBA   :空位
WBA暫定:アルベルト・ローゼル(ペルー)
WBC   :アドリアン・エルナンデス(メキシコ)
IBF    :ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)
WBO   :ドニー・ニエテス(フィリピン)
WBO暫定:モイセス・フエンテス(メキシコ)

今年に入ってからリング外で大きな動きがあった。1月にWBAのスーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア/帝拳)が王座を返上してフライ級転向を正式表明。続いてWBAのレギュラー王者、井岡一翔(井岡)も王座を返上、同じくフライ級に主戦場を移したのだ

主役ふたりを欠くかたちにはなったが、それでもトップには力のある面々が並んでいる。IBF王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)は19勝(11KO)2敗の24歳。現在の王座はIBFに次ぐ2度目のものだ。WBO王者ドニー・ニエテス(フィリピン)は32勝(18KO)1敗4分の2階級制覇者。5月には暫定王者モイセス・フエンテス(メキシコ)とのWBO内統一戦が決まっている。

ランカー陣では5戦全勝(4KO)の井上尚弥(大橋)が目を引く。WBC王座への挑戦を狙っているだけに、そういう意味でも今回のエルナンデス対リベラは要注目といえる。23戦21勝(14KO)1敗1分の戦績を誇るWBO1位、ペドロ・ゲバラ(メキシコ)も王者級の力がある。12年8月のカシメロへの挑戦試合では初回にダウンを喫して2対1の判定で敗れたが、遠からず2度目のチャンスが訪れるはずだ。日本で試合をしたこともあるガニガン・ロペス(メキシコ=24勝15KO5敗)の強打も侮れない。昨年の大晦日に宮崎亮(井岡)を倒した20歳のファーサン・サックリン(タイ=23勝15KO2敗)も勢いがある。


  • みどころ

ローマン・ゴンサレス対ファン・カントゥン
37戦全勝31KOのロマゴンに死角なし

ゴンサレスは昨年11月に来日、両国国技館でオスカル・ブランケット(メキシコ)に2回TKO勝ちを収めている。今回はそれ以来の試合となる。この間、今年1月には10年10月に日本で獲得したWBA世界L・フライ級王座(当時は暫定王座で、のちにレギュラー王者、さらにスーパー王者に昇格)を返上、正式にフライ級転向を表明している。37戦全勝(31KO)、KO率≒84パーセントという数字が示すとおりの強打者だが、その追い込み方は頭脳的でもある。ボディと顔面への打ち分けも巧みで、ミニマム級時代に減量苦があったものの、いまのところそのボクシングは綻びを見せたことはない。

今回、ゴンサレスと拳を交えるカントゥンは29戦21勝(15KO)5敗3分の戦績を誇るメキシカンで、13年4月にはフィリピンでロッキー・フェンテス(フィリピン)と対戦、敗れはしたが10回をフルに戦い抜いている。その直前まではWBCのS・フライ級で23位にランクされていた。「自分が不利だと言われていることは承知しているが、メリダのファイターが勇敢であることを証明してみせる」と意気込んでいる。3階級制覇に照準を合わせている盤石のゴンサレスを相手に、どれだけ抵抗できるか。

 


Written by ボクシングライター原功



  • みどころ

昇竜の連打型ファイター VS 経験豊富な技巧派サウスポー
前戦で左相手に課題残した王者

ゴールデンボーイ・プロモーションズが期待を寄せるサンタ・クルスは昨年8月、ビクトル・テラサス(メキシコ)をワンサイドの4回TKOに斬って落として2階級制覇を達成。12月のセサール・セダ(プエルトリコ)戦を経て、今回が2度目の防衛戦となる。

27戦26勝(15KO)1分の戦績を誇り、特に最近の16戦に関しては全勝(13KO)と倒しまくっている。上体を丸めた構えで顔面とボディをカバーしつつ接近、外と内を巧みに打ち分けて攻め落とす連打型のファイターといえる。一発の破壊力は特筆するほどではないが、パンチの回転力と手数、執拗さは群を抜いている。

一方のミハレスは06年と07年の2度、日本で川嶋勝重(大橋)と戦ったことでも知られる元S・フライ級王者だ。川嶋からWBC王座を奪ったあとはWBA、IBFのベルトもコレクションに加えている。しかし、複数階級制覇を狙って挑んだバンタム級では2度、スーパー・バンタム級でも1度、跳ね返されている。サウスポーの技巧派で、タイミングのいいパンチをポンポンと矢継ぎ早に放り込んでくるタイプといえる。58戦49勝(24KO)7敗2分。

10対1というオッズほどではないが、攻撃力と若さ、勢いで勝るサンタ・クルス有利は不動だ。回転の速い連打で押し込み、執拗な上下の攻撃でギブアップさせてしまう可能性は十分といえよう。その一方、サンタ・クルスが先のセダ戦でサウスポーに対して十分な攻めができなかった点も気になるところだ。ミハレスが前半で主導権を奪い、相手の焦りを誘うような展開に持ち込めれば勝機が広がりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



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