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みどころ・試合内容 / 2014年1月27日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

2階級制覇王者 VS 元ミニマム級暫定王者
地の利もあるニエテス圧倒的有利

フィリピンは日本(白井義男氏)よりも29年早い1923年にフライ級のパンチョ・ビラが世界王座を獲得するなど、もともとボクシングの盛んな国として知られている。地理的および経済的な理由などからマーケットとしては世界的な広がりをみせることはなかったが、21世紀に入ってから再びスポットライトを浴びるようになった。6階級制覇のマニー・パッキャオや4階級制覇のノニト・ドネアらを輩出したからだ。彼らは活躍の主戦場をアメリカに求めたが、国内をホームにして活動するトップ選手も多い。今回登場するドニー・ニエテスやメルリト・サビーリョ、IBF世界L・フライ級チャンピオンのジョンリエル・カシメロらは、そんな現代を代表するフィリピンのトップ選手といえる。

3人の現役王者のなかでも兄貴格のニエテスは36戦31勝(17KO)1敗4分の31歳で、ミニマム級とL・フライ級の2階級制覇王者でもある。柔軟な体を巧みにつかいながら基本に忠実なボクシングを展開する右のボクサーファイター型で、パンチは多彩だ。斜め下から突く左右も怖いが、最大の決め手は伸びのある右といっていいだろう。

挑戦者のグティエレスは44戦33勝(23KO)9敗2分の戦績を残している元WBA世界ミニマム級暫定王者で、この試合に2階級制覇がかかっている。5割超のKO率が示すようにパンチ力のある好戦的なタイプだが、防御面に課題を抱えている。

ともに経験値は高いが、地力と勢いに加え地の利もあるニエテスが断然有利といえる。グティエレスは前戦で3回TKO負けを喫してから11ヵ月のブランクもあり、不安を抱えてのリングとなる。ニエテスが地元の声援に背中を押され、早い段階から主導権を握るようだとジャッジ不要の試合になるかもしれない。

 


Written by ボクシングライター原功



ローマン・ゴンサレス

ローマン・ゴンサレス

L・フライ級トップ戦線の現状

WBA   :井岡一翔(井岡)
WBA暫定:アルベルト・ローゼル(ペルー)
WBC   :アドリアン・エルナンデス(メキシコ)
IBF    :ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)
WBO   :ドニー・ニエテス(フィリピン)

実績と総合力でローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が頭ひとつ抜け出ていたが、1月半ばになってスーパー王座を返上、フライ級への転向を正式に決めた。WBAのレギュラー王者、井岡一翔(井岡)は試合ごとに強さと巧さの度合いを増しており、こちらも近い将来にフライ級に上げて3階級制覇を狙うことになりそうだ。WBC王者のアドリアン・エルナンデス(メキシコ)は2月に4度目の防衛戦を控えている。IBF王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)とWBO王者ドニー・ニエテス(フィリピン)の並走がどこまで続くかにも要注目だ。

このクラスのランカーはタイ、日本、フィリピン、メキシコ、南アフリカ共和国の選手が多くを占めている。そんななか最注目は20歳の俊英、井上尚弥(大橋)であろう。4戦目で日本、5戦目で東洋太平洋王座を獲得した井上は6戦目で世界挑戦を目論んでいる。現実問題として最も可能性が高いのがニエテスへの挑戦である。そういった意味でも今回のニエテス対グティエレスには要注目といえる。また、元IBF世界ミニマム級王者ニコシナチ・ジョイ(南アフリカ共和国)も地力があるだけに、今後の動向を見ていきたい。


  • みどころ

「フィリピンの虎」 VS 「ロマゴンの後継者」
接戦が予想される無敗同士の対決

13年3月にコロンビアから王座を持ち帰ったサビーリョは23戦全勝(12KO)の29歳。「タイガー」の異名を持っている。痩身のサウスポーだが、叩きつけるような左を中心に攻撃的なボクシングを展開する。機を見て瞬間的に右に構えを変えるなど器用な一面もある。初防衛戦も9回KOで終わらせており、目下5連続KO勝ちと勢いがある。

挑戦者のブイトラゴはサビーリョと同じ08年のプロデビューで、こちらも28戦27勝(16KO)1分という見事なレコードを残している。WBOのユース王座やWBAの中米王座、WBOの中南米王座などを獲得した実績を持ち、1位にランクされている。「ローマン・ゴンサレスの後継者」との評価を受けている22歳のホープだが、現時点では本家ほどの迫力は備えていない。しかし、攻防のバランスがとれ、穴のないボクシングをする。

無敗同士、しかも最軽量級では際立って高いKO率を誇る攻撃型選手ふたりの対決とあって、試合は序盤からスリリングな展開になりそうだ。総合力では差がないとみるが、サビーリョにはサウスポーのアドバンテージと地の利もある。王者がその利点を生かした戦いに徹すれば防衛が見えてくる。「フィリピンの虎」と「ロマゴンの後継者」の試合は、最後まで目の離せない接戦になりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



  • みどころ

「勇敢なアステカ戦士」 VS 「メキシコのタイソン」
元世界王者同士のサバイバルマッチ

L・フライ級時代にWBAとWBO2団体の王座を統一した実績を持つセグラと、フライ級でWBA王座を獲得した実績を持つマルケスの元世界王者同士の対決。現在はWBOのフライ級でセグラが1位、マルケスが2位にランクされており、事実上の挑戦者決定戦といえる。

セグラは左右に構えをチェンジすることもある好戦的な強打者で、34戦30勝(26KO)3敗1分と高いKO率(約76%)を誇る。13年5月にはエドガル・ソーサ(メキシコ)に惜敗したが、その3ヵ月後には無敗の世界ランカー、ヨナタン・ゴンサレス(プエルトリコ)に4回KO勝ちを収めている。

対するマルケスは12年11月にブライアン・ビロリア(アメリカ)に10回TKO負けを喫してWBA王座を失ったが、再起後は2連勝と復調している。39戦36勝(26KO)3敗と、こちらも高いKO率(約67%)を誇る。「タイソン」の異名があることでも分かるように、好戦的な強打者として知られる。25歳と若いが経験値は高い。

ともに多少の被弾を覚悟でパンチを交換するタイプだけに、早い段階から打撃戦に突入するはずだ。序盤にセグラがペースを握るようだと、そのまま一気に突っ走る可能性もある。

 


Written by ボクシングライター原功



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