25th

WOWOW

PC迚

縺泌刈蜈・縺ッ縺薙■繧

Not Found Not Found

みどころ・試合内容 / 2013年3月4日放送

みどころ・試合結果

※マイ番組登録はこちらから

Not Found Not Found
  • みどころ

南米のハンマーパンチ VS 寡黙な暗殺者
マティセの強打かダラスのテクニックか

昨年9月、アジョセ・オルセグン(ナイジェリア)との激闘を制して悲願の王座を獲得したマティセの初防衛戦。THE SILENT ASSASSIN(寡黙な暗殺者)の異名を持つダラスを相手に、自慢の強打を叩き込むことができるのか。

マティセはアルゼンチンの国内王者になるなどアマチュアで活躍後、02年にプロ転向を果たした。3戦目に相手の反則による失格勝ちがある以外は綺麗にKO(TKO)勝ちを並べ、その数は4年間で22(21KO)に及んだ。無効試合を挟んで連勝は27(25KO)まで伸びたが、29戦目にザブ・ジュダー(アメリカ)に12回判定負けを喫した。しかし、この試合でも元世界2階級制覇王者からダウンを奪っており、「マティセが勝っていた」という声が多かったことも付記しておく必要がある。11年6月にはS・ライト級の元世界王者デボン・アレクサンダー(アメリカ)にも判定負けを喫したが、このときもダウンを奪っている。ジュダー戦同様、判定が2対1に割れ多くのファンや関係者から「地元判定」といわれたものだった。ちなみにそのアレクサンダーは昨年10月、ウェルター級でも世界王座を獲得している。

ジュダー、アレクサンダーには惜敗しているものの、マティセはそのほかにビビアン・ハリス(ガイアナ)、デマーカス・コーリー(アメリカ)、ウンベルト・ソト(メキシコ)という3人の元世界王者を倒している。こうした猛者たちとの対戦を含めて35戦32勝(30KO)2敗1無効試合、約86パーセントのKO率を保っているのだから恐れ入る。

この数字が計画的につくられたものでないことはマティセの戦いぶりを見れば分かる。頑丈な体を利して圧力をかけ、射程に入ると硬質感のある左右を執拗に打ち込むのだ。上から被せるように放つクロスもあれば下から突き上げるパンチもある。その一発一発がハンマーで叩くような破壊力を持っているのだから、相手はたまったものではない。タフで鳴らしたソトも心を折られてしまったほどだ。

そんな暫定王者に挑むダラスは22戦19勝(8KO)2敗1分の26歳。06年の全米ゴールデン・グローブ大会優勝後、08年の北京五輪予選ではアメリカ代表決定トライアルまで残ったが、ダニー・ガルシアらに敗れて本選出場はかなわなかった。08年3月のプロデビュー後の敗戦は、ホセシート・ロペス(アメリカ)、マウリシオ・エレラ(メキシコ)に喫した二つだけ。昨年6月には当時WBO4位にランクされていたハビエル・カストロ(メキシコ)を6回KOで破って今回のチャンスをつかんでいる。パワー、迫力という点ではマティセに遠く及ばないが、足をつかいながら左ジャブを多用し、好機に右ストレート、さらに接近してからアッパーを突き上げるなどパンチは多彩だ。

かつてジュダー、アレクサンダーの足とスピードに苦い思いをしているマティセだけに苦戦の可能性もあるが、ここはパワーで押し潰してしまうと見る方が自然だろう。3ラウンド以内のKO勝ちが20度もあるマティセだけに、早い勝負になる可能性もある。

 


Written by ボクシングライター原功



レイモント・ピーターソン

レイモント・ピーターソン

S・ライト級トップ戦線の現状

WBAスーパー:ダニー・ガルシア(アメリカ)
WBA:カビブ・アラクベルディエフ(ロシア)
WBC:ダニー・ガルシア(アメリカ)
WBA 暫定:ルーカス・マティセ(アルゼンチン)
IBF:レイモント・ピーターソン(アメリカ)
WBO:ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)

この階級には暫定を含め5人の世界チャンピオンがいるが、最も在位が長いレイモント・ピーターソン(アメリカ)でも11年12月の戴冠だ。裏返せばそれほどの激戦クラスといえる。実績、実力で先頭を行くのはWBO王者ファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)だが、39歳という年齢と宿敵マニー・パッキャオ(フィリピン)に雪辱を果たしたあとのモチベーションを考えると、この王座に長く執着するとも思えない。マルケスの不在を前提にWBOはブランドン・リオス(アメリカ)対マイク・アルバラード(アメリカ)で3月に暫定王座決定戦を予定している。
2団体の王座を保持しているダニー・ガルシア(アメリカ)は2月に元王者ザブ・ジュダー(アメリカ)との防衛戦を予定していたが、負傷のため4月に延期が決まっている。WBCはその勝者に対して暫定王者のルーカス・マティセ(アルゼンチン)との統一戦を義務づけている。ランカー陣では再起を飾った元王者アミール・カーン(イギリス)の巻き返しに注目したい。


  • みどころ

激闘型の元ランカー VS 「トルコのタイソン」
打撃戦必至のサバイバルマッチ

38戦26勝(17KO)8敗3分のカラスは現在、世界10傑から外れているが、タフな激闘型として広く知られている。世界挑戦の経験はないが、ビンス・フィリップス(アメリカ)、アルフォンソ・ゴメス(メキシコ)、マイク・ジョーンズ(アメリカ=2度)、ガブリエル・ロサド(アメリカ)、そしてマルコス・マイダナ(アルゼンチン)と、錚々たるメンバーと拳を交えてきた経験を持つ。伸びのあるパンチと執拗な連打を売りにする好戦的なスタイルの選手で、耐久力も並みはずれたものがある。前戦でマイダナに敗れているだけに、背水の陣となる。

WBC世界ウェルター級3位にランクされるアイディンは「ミニ・タイソン」と呼ばれる好戦派で、24戦23勝(17KO)1敗という戦績を誇る。唯一の敗北は昨年7月、ロバート・ゲレロ(アメリカ)とのWBC世界ウェルター級暫定王座決定戦で判定負けを喫したものだが、株を下げるような内容ではなかった。ガードを高く上げたスタイルで圧力をかけ、距離をつかむと左右のフック、アッパーで攻め立てるスタイルを確立している。この試合が再起戦となるが、内容をともなう勝利で先に繋げたいところだ。

アイディンがプレスをかけ、カラスが動きながら迎え撃って打撃戦を狙う展開が予想される。オッズは5対1という大差でアイディン有利と出ている。しかし、アイディンに攻防分離の傾向がみられること、カラスが伸びのあるパンチを持っていることなどを考えると、経験で勝る後者が打撃戦のなかで巧みにポイントを拾っていくことも十分考えられる。

 


Written by ボクシングライター原功



  • みどころ

19戦全勝の22歳の「鉄人」 VS 35歳の世界戦経験者
チャーロのスピードが古豪を凌駕か

チャーロはトップアマからプロに転向した22歳のホープ。180センチの長身と185センチの恵まれたリーチを生かしたボクシングで、これまで19戦全勝(9KO)を記録している。パワーの点で物足りなさも残るが、それは今後の課題といえよう。今回の試合でWBCの米大陸王座を手に入れれば世界ランク入りも見えてくるだけに大事な一戦といえる。

対するヨルゲイは02年12月にプロデビューした35歳のベテラン。10年のキャリアながら27戦(25勝12KO1敗1分)と、その割に試合数が少ないのは、ところどころでブランクがあるためだ。世界的には決して知名度が高いとはいえないが、09年3月には当時無敗だったロナルド・ハーンズ(アメリカ)に初黒星をつけ、その半年後にはアルフレド・アングロ(メキシコ)の持つWBO暫定世界スーパー・ウェルター級王座に挑戦した経験も持っている(3回KO負け)。

近い将来のトップ戦線参入を狙うチャーロとしては、どうしても越えなくてはならないハードルといえる。22歳のホープがスピードを生かしたボクシングで勝利を握るのか、それとも35歳のベテランが経験を生かして新鋭の連勝を止めるのか。序盤から激しい主導権争いが展開されそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



Not Found Not Found