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みどころ・試合内容 / 2012年9月16日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

伝説の継承者 VS ミドル級最強の男
オッズは7対4でマルチネス有利

紆余曲折を経て注目の大一番が実現することになった。この両者は昨年来、何度か対戦の可能性があったが、その都度すれ違いになり現在に至る。
両陣営の因縁は昨春に遡る。WBCがマルチネスを名誉王者に昇格したことで、暫定王者セバスチャン・ズビック(ドイツ)が正王者に昇格。このとき、すでに「チャベス・ジュニアに道を空けるためにWBCが便宜を図ったのでは?」という憶測も飛んだものだった。案の定6月にチャベス・ジュニアがズビックに挑戦。僅差ながら判定勝ちで新王者が誕生した。12月のWBC総会でチャベス・ジュニア対マルチネスが義務化されたことで、このカードは必然性を持つこととなった。
ところが今年2月、6月とチャベス・ジュニアはマルチネス以外の選手と2度の防衛戦を履行。これを受けマルチネスも3月にマシュー・マックリン(イギリス)を相手に試合を行い11回終了TKO勝ちを収めている。
「逃げている」というマルチネス陣営の挑発を受けながらも、チャベス・ジュニア側が対戦を先延ばしにしてきたのには理由がある。時間が経てば経つほど若い(26歳)チャベス・ジュニアは成長し、逆に37歳のマルチネスには衰えが忍び寄るからだ。現にチャベス・ジュニアはマルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)を馬力で抑え込み、アンディ・リー(アイルランド)にも体力勝ちして自信を増している。一方のマルチネスはといえば、直近の2試合はやや精彩を欠いている。いずれの試合も11回でけりをつけているが、これを相変わらずの底力とみるか、年齢からくる衰えと判断するかは意見の分かれるところであろう。

48戦46勝(32KO)1分1無効試合と無敗を誇るチャベス・ジュニアは183センチの長身と大きな体を生かし、馬力で押し込む戦闘スタイルを確立しつつある。被せる右と左フックには破壊力もある。ズビックやルビオらを相手に12回をフルに戦いきったことで、スタミナそのものや配分にも自信が加わったことだろう。

マルチネスはスピード、パンチの切れで勝負するサウスポーのボクサーファイター型で、53戦49勝(28KO)2敗2分の戦績を誇り、経験値も高い。2年前、ポール・ウィリアムス(アメリカ)を左一発で屠ったようにパワーもある。パウンド・フォー・パウンドの上位常連で、世界的にも高い評価を受けている選手だ。ただし、最近の2戦が一時的な不調ということであれば7対4のオッズどおり有利といえるが、歴戦の疲労や年齢から衰えであるとしたら黄信号が灯ることになる。体力にまかせて強引に体で押してくると思われるチャベス・ジュニアの圧力に抗しきれない可能性もあり、厳しい試合になることも考えられるからだ。

とはいえ現有戦力を比較するかぎりでは賭け率どおりマルチネス有利とみていいだろう。スピードで翻弄したあげく左を軸にした回転の速い連打で中盤過ぎにストップに持ち込む可能性も十分といえる。
その一方で、チャベス・ジュニアが馬力で押し込み、マルチネスに間合いを与えずに強打とテクニックを封じ込んでしまう可能性もある。

個々の能力はもちろんだが、チャベス・ジュニアのセコンドにつく予定のフレディ・ローチ・トレーナー、マルチネスにつく予定のガブリエル・サミエント・トレーナーが選手に授ける策にも注目したい。

 


Written by ボクシングライター原功



TALE OF THE TAPE

チャベス・ジュニア マルチネス
1986年2月16日/26歳 生年月日 1975年2月21日/37歳
メキシコ 出身地 アルゼンチン
クリアカン(メキシコ) 現在の居住地 オックスナード(アメリカ)
なし アマチュア実績 97年世界選手権出場
03年9月 プロデビュー 97年12月
WBCミドル級 獲得王座 WBC S・ウェルター級
WBC・WBOミドル級
JCジュニア ニックネーム マラビジャ(驚異の男)
トップランク社 プロモーター ディベラ・エンタテインメント
48戦46勝(32KO)1分1NC 戦績 53戦49勝(28KO)2敗2分
183センチ 身 長 178センチ
185センチ リーチ 191センチ
右ボクサーファイター型 タイプ 左ボクサーファイター型
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