WBO世界ミドル級タイトルマッチ ジャニベク・アリムハヌリ対デンゼル・ベントレー

  • 2022/11/11

元王者を連破後 5月に戴冠
豪腕アリムハヌリに死角なし?

 今年5月、デメトリアス・アンドレイド(アメリカ)がWBO世界ミドル級王座を持ったままスーパー・ミドル級王座決定戦に出場するため、WBOはミドル級に暫定王座を設けることで対応。決定戦に出場したアリムハヌリはダニー・ディグナム(イギリス)に2回KO勝ちを収め暫定王座を獲得した。その後、「暫定」の2文字が外れ晴れて正王者に昇格したという経緯がある。それから半年、アリムハヌリがWBO14位のデンゼル・ベントレー(27=イギリス)を迎えて初防衛戦に臨む。

6連続KO勝ちの攻撃型 アリムハヌリ

 カザフスタン出身のアリムハヌリは2016年リオデジャネイロ五輪こそミドル級ベスト8に留まったが、2013年の世界選手権では優勝するなどアマチュア時代に輝かしい実績を残している。五輪2ヵ月後に自国でプロ転向を果たしたが、2戦目までに10ヵ月以上の期間が空くなど活動が不活発だったが、3戦目から主戦場をアメリカに移し、トップランク社主催の世界戦の前座に登場して名前を売っていった。
 WBC米大陸王座、WBOグローバル王座を獲得するなどして世界ランク入りを果たし、昨年6月には元WBA世界ミドル級王者のロブ・ブラント(アメリカ)を圧倒して8回終了TKO勝ちを収めた。5ヵ月後、またも元世界王者のアッサン・エンダム(カメルーン/フランス)を一方的に攻めまくり8回TKO勝ち。「ゲンナジー・ゴロフキンの後継者」と期待を集めるなか今年5月、暫定王座決定戦に出場したわけだ。
 プロ6年で12戦全勝(8KO)と試合数は少ないが、このところ6連続KO勝ちと勢いを増している。「Qazaq Style(カザフ・スタイル)と称されるサウスポーの攻撃型で、セオリーどおりの左ストレート、右フックに加え左アッパーも強烈だ。相手の打ち終わりに左を合わせることもできる。攻撃重視のためかガードはルーズだが、まだそこを突いてくる相手は出ていない。

プロ20戦目で初めての国外試合となるベントレー

 挑戦者のベントレーは2017年10月にプロデビューし、5年間に19戦17勝(14KO)1敗1分の戦績を収めている。2年前に国内王座、昨年4月に英連邦王座を獲得したあと11月に世界15傑入りを果たした。ディフェンスは甘いが、中間距離で繰り出す左右フックは威力がある。74パーセント近いKO率を残しているだけに、パンチ力に関しては侮れないものがありそうだ。
 ただ、20戦目にして初めてイギリス国外で戦うことや、プロでは初のサウスポー相手ということで厳しい条件下での試合であることは間違いない。心身のタフさが試されることになる。

王者の圧勝が濃厚 挑戦者は序盤勝負に出られるか

 アリムハヌリがプレッシャーをかけ、機を見てベントレーが応戦する展開になりそうだ。早いラウンドから積極的に攻めて出るアリムハヌリのパンチに挑戦者が十分な対応ができないようだと勝負は早く決する可能性もある。圧倒的不利と見られているベントレーとしては序盤で思い切った攻撃に出て王者を慌てさせ、リズムを崩してしまいたいところだ。大番狂わせの可能性は低いが、ベントレーにもパンチ力があるだけに予断は禁物といえる。

<ミドル級トップ戦線の現状>

WBA S
:ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)
:エリスランディ・ララ(キューバ/アメリカ)
WBC
:ジャモール・チャーロ(アメリカ)
IBF
:ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)
WBO
:ジャニベク・アリムハヌリ(カザフスタン)

 ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)とサウル・カネロ・アルバレス(32=メキシコ)がトップを並走し、ジャモール・チャーロ(32=アメリカ)と村田諒太(36=帝拳)が追う展開だった2017年、2018年ころの賑わいと比べると、いまは少し落ち着いた状況といえる。ゴロフキンは今年4月の村田との統一戦は制したが、9月には1階級上げてアルバレスに挑み12回判定負け。年齢を考えれば当然なのだが、17連続KO防衛、V20時代の戦力や勢いはない。村田との統一戦、アルバレスとの因縁の対決が終わったタイミングでWBAとIBFが動き出し、次戦ではエリスランディ・ララ(39=キューバ/アメリカ)かIBF1位のエスキーバ・ファルカン(32=ブラジル)との対戦が義務付けられそうだ。
 WBC王者のチャーロは5度防衛中だが、そのうち4度が判定勝負とアピール度に欠ける。その分、故障やトラブルのニュースが増え、昨年6月を最後にリングに上がっていない。
 こうしたなかコンスタントにリングに上がり結果を残しているのがハイメ・ムンギア(26=メキシコ)だ。2020年1月にミドル級転向後、世界挑戦経験者らを相手に6勝(5KO)を収めており、主要4団体すべてで5位以内にランクされている。このほかコナー・ベン(イギリス)との注目ファイトが相手の不手際で流れたクリス・ユーバンク・ジュニア(33=イギリス)、4度目の世界挑戦を狙うセルゲイ・デレビヤンチェンコ(37=ウクライナ)ら力のあるランカーが控えている。



WBOインターナショナル スーパー・フライ級王座決定戦 アンドリュー・マロニー対ノルベルト・ヒメネス

31歳同士のサバイバルマッチ
オッズは3対1でマロニー有利

 元WBA世界スーパー・フライ級王者のアンドリュー・マロニー(31=オーストラリア)と、3度目の世界挑戦を目指すノルベルト・ヒメネス(31=ドミニカ共和国)が空位のWBOインターナショナル王座をかけて拳を交える。現在、マロニーはWBO4位、WBC5位、IBF5位、WBA6位にランクされており、ヒメネスもWBO2位、WBC3位、WBA9に名を連ねている。世界上位ランカー同士のサバイバルマッチだ。
 マロニーはバンタム級のジェイソンとともに双子ボクサーとして知られ、2019年11月にはWBA暫定世界スーパー・フライ級王座を獲得し、のちに正王者昇格を果たした。しかし、初防衛戦でジョシュア・フランコ(アメリカ)に惜敗して王座を失い、再戦は2回無効試合、3度目の対戦では12回判定で敗れた。以後は3連勝(2KO)と復調している。戦績は26戦24勝(16KO)2敗。
 対するヒメネスは2010年2月にプロデビューし、12年間に46戦31勝(16KO)9敗6分という戦績を残している。世界上位ランカーとしては低い勝率だが、8敗はデビューから11戦目までに喫したものだ。2014年12月には河野公平(ワタナベ)の持つWBA世界スーパー・フライ級王座に挑んだが12回引き分けに終わった。2019年6月、今度はカリド・ヤファイ(イギリス)に移っていた同王座に挑んだが、大差の判定で敗れた。その後は元世界4階級制覇王者のドニー・ニエテス(フィリピン)と引き分けるなど4戦2勝2分の戦績を収めている。
 地元の声援を背にマロニーが左ジャブで切り込んで右ストレート、返しの左フックと繋げることができればポイントを重ねる可能性は高くなる。ヒメネスは相手を呼び込んでからのカウンター・アタックに定評があるが、相手国での試合ということを考えるとその戦法に頼ることは危険だといえよう。オッズも3対1でマロニー有利と出ている。

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