WBO世界フェザー級タイトルマッチ
エマヌエル・ナバレッテ対エデュアルド・バエス

  • 2022/09/09

世界戦10連勝狙う「戦う王者」
長身の挑戦者は左ジャブに活路

 スーパー・バンタム級に続き2020年10月にWBO世界フェザー級王座を獲得、2階級制覇を成し遂げたエマヌエル・ナバレッテ(27=メキシコ)の3度目の防衛戦。挑戦者のエデュアルド・バエス(27=メキシコ)は地味な存在だが、左ジャブを軸に攻撃を組み立てる好選手だけに、ナバレッテがどう攻め落とすのか注目だ。

9度の世界戦を含め10年間に30連勝のナバレッテ

 ナバレッテは2012年2月にメキシコでプロデビューし、5連続KO勝ち後に4回判定負けを喫したが、10年超のキャリアで敗北はこの一度だけだ。最近の10年間は9度の世界戦を含めて30連勝(24KO)をマークしている。WBOのスーパー・バンタム級王者時代は10ヵ月の間に5度の防衛を果たすなど「戦う王者」として高く評価された。
 もっとも2020年10月にフェザー級でWBO王座を獲得してからはペースが落ち着き、昨年は4月と10月の2度、防衛戦のリングに上がるに留まっている。2022年に入ってからは今回が初の試合となる。
 スーパー・バンタム級時代は強引に距離を詰めて上下にパンチの雨を降らせて仕留めることが多かったナバレッテだが、相手の体格と耐久力がアップしたフェザー級では勝負が長引いている。王座を獲得したルーベン・ビラ(アメリカ)戦は12回判定勝ち、クリストファー・ディアス(プエルトリコ)との初防衛戦は12回TKO勝ち、そしてジョエト・ゴンザレス(アメリカ)とのV2戦は12回判定勝ちとなっている。今後、フェザー級に馴染むとともに中盤までのKO勝ちが再び増えるのか、それとも壁にぶち当たることになるのか。この先の何戦か、興味深く見守る必要がありそうだ。

175センチの長身ボクサー バエス

 挑戦者のバエスは「Lalo El Gemelo(双子のラロ ※バエスのこと)」というニックネームを持つ。双子の兄弟レオナルド・バエスもプロボクサーで、2020年にはスーパー・バンタム級でWBA5位にランクされていたことがある。
 プロデビューは2013年12月で、ここまで25戦21勝(7KO)2敗2分の戦績を収めている。敗北は現世界ランカーのマウリシオ・ララ(メキシコ)と元世界王者のラウシー・ウォーレン(アメリカ)に判定で敗れたものだ。
 バエスの最大の特徴は175センチの長身である点だ。アップライト気味の構えからテンポよく左ジャブを突き、中間距離では左右のフックを顔面とボディに散らす。ディフェンスに関する意識は高そうで、強引に仕掛けていくことは少ない。パワーに欠けるのがマイナス点といえる。

攻撃力で勝るナバレッテ 挑戦者は左ジャブに勝機

 攻撃力で勝るナバレッテはいつものように序盤から積極的に前進するものと思われる。相手にパンチ力がないことが実感できれば、さらにプレッシャーと手数を増やして攻め落としにかかるはずだ。
9対1で圧倒的有利と見られているだけに中盤までにはけりをつけたいところだ。
 バエスは左ジャブが命綱といっていいだろう。この先制打を王者にタイミングよく当てることができれば勝機が広がりそうだ。ただし、この左と足が十分に機能しないようだと早めに捕まってしまう恐れもある。

<フェザー級トップ戦線の現状>

WBA S
:レオ・サンタ・クルス(メキシコ)
:リー・ウッド(イギリス)
WBC
:レイ・バルガス(メキシコ)
IBF
:ジョシュ・ウォーリントン(イギリス)
WBO
:エマヌエル・ナバレッテ(フィリピン)

 長いことWBAスーパー王座に君臨しているレオ・サンタ・クルス(34=メキシコ)だが、もう3年半もフェザー級の体重で試合をしていない。そんな古参王者にWBAはリー・ウッド(34=イギリス)との団体内統一戦を課したが、話がまとまらなかったようだ。その代わり、サンタ・クルスはWBC王者のレイ・バルガス(31=メキシコ)との対戦に方針転換したと伝えられる。一方のウッドは危険なパンチャー、マウリシオ・ララ(24=メキシコ)を相手にV2戦を行う予定だ。今年3月、マイケル・コンラン(30=イギリス/アイルランド)に劇的な12回逆転TKO勝ちを収めたウッドだが、分の悪いカードといえる。それを裏付けるようにオッズは9対5でララ有利と出ている。
 IBF王者のジョシュ・ウォーリントン(31=イギリス)は今年3月にキコ・マルチネス(36=スペイン)に7回TKO勝ちを収めて王座を獲得したが、無冠戦でララに9回TKO負けを喫しており実力そのものと安定感に欠ける。
 WBO王者のエマヌエル・ナバレッテ(27=メキシコ)は2階級制覇を成し遂げているが、注目ファイトに恵まれないままだ。まだ27歳と老け込む年齢ではないが、いつまでモチベーションを維持できるか気になる。
 新しいメンバーとして、スーパー・バンタム級から上げてきたブランドン・フィゲロア(25=アメリカ)と、エイブラハム・ノバ(28=アメリカ)に完勝したロベイシー・ラミレス(28=キューバ)が上位に進出してきた。まだまだ力を残している王者経験者のゲイリー・ラッセル(34=アメリカ)、マーク・マグサヨ(27=フィリピン)、アイザック・ドグボエ(27=ガーナ/イギリス)の巻き返しにも期待したい。

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