WBAスーパー・IBF世界ミドル級王座統一戦
村田諒太対ゲンナジー・ゴロフキン

  • 2022/07/29

日本のボクシング史に刻まれる王者対決
村田自身が激闘を振り返る

 今年4月9日、さいたまスーパーアリーナに1万5000人の観衆を集めて行われたミドル級のWBAスーパー王者、村田諒太(36=帝拳)対IBF王者、ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)の王座統一戦を、主役のひとりである村田自身が振り返る。イベントの規模、注目度、試合内容など様々な面で日本のボクシング史に残る一戦を当の村田はどう分析し、何を語るのだろうか。

 2012年ロンドン五輪ミドル級金メダリストでもある村田は翌年8月にプロデビューした。当時のミドル級王者はWBAがゴロフキン、WBCがセルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)、IBFがダニエル・ゲール(オーストラリア)、WBOがピーター・クィリン(アメリカ)だった。2014年7月、プロで4勝していた村田はアメリカのカリフォルニア州ビッグベアを訪れ、11度目の防衛戦を控えたゴロフキンと一緒にトレーニングする機会を得た。当時から「ミドル級で最も強い」と評価していたゴロフキンとスパーリングも行った。「試合だったらヤバいという強いパンチをもらったし、現時点では距離(差)があると感じた。でも自分のパンチも当たった」と手応えも感じ取っていた。以来、村田にとって“GGG”(トリプル・ジー)は尊敬する存在であると同時に具体的な目標にもなった。
 2017年10月に村田がWBA王座を獲得したあとに両者の対決ムードが出たことがあったが、このときは村田がロブ・ブラント(アメリカ)に敗れて白紙に戻った。2019年7月、ブラントに雪辱した村田が初防衛を果たすと、再びゴロフキン戦が浮上。しかし、コロナ禍ということもありプランはなかなか前に進まなかった。
 ゴロフキン自身も2018年9月に僅少差の判定でサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)に敗れて無冠になるなど、両者間の距離は近づいては離れるということの繰り返しだった。
 注目の一戦が正式決定して発表にこぎ着けたのは昨年11月12日のことだった。ところが3週間後、政府が新型コロナウィルスの新種株蔓延の水際対策として海外からの入国を一時的にストップしたため、試合は延期に。
 この間の心境を村田は「正直いって気落ちしたときもあったが、逆に十分な準備期間がとれたので延期が自分を高めてくれたととらえている」と振り返っている。
 今年3月3日、紆余曲折を経て村田対ゴロフキンが行われることが再度発表され、3月31日にはゴロフキンが来日。計画が出てから数年が経過したが、やっと直接対決が実現することになったのだ。
 世界中が注目する大一番を前に「延期されたことで十分な準備ができた。それがリングで出せるかどうかは神のみぞ知るところ」と村田が言えば、ゴロフキンも「(延期によって)時間ができたので相手のことを研究できたし、いい準備もできた。見応えのある試合をする」と、ふたりとも妙な気負いを見せずに大人のコメントを残した。

 満員のさいたまスーパーアリーナ。まず村田が青コーナーから登場。そして赤コーナーからゴロフキンがリングに上がった。

<TALE OF THE TAPE 村田諒太&ゲンナジー・ゴロフキン データ比較表>

  • 名前

    村田諒太

    ゲンナジー・ゴロフキン

  • 生年月日

    1986年1月12日/36歳

    1982年4月8日/40歳

  • 出身地

    奈良県

    カラガンダ(カザフスタン)

  • アマチュア実績

    11年世界選手権ミドル級準優勝
    12年ロンドン五輪ミドル級金

    03年世界選手権ミドル級優勝
    04年アテネ五輪ミドル級銀

  • アマチュア戦績

    137戦118勝(89KO)19敗

    350戦345勝5敗(他説あり)

  • プロデビュー

    13年8月

    06年5月

  • 獲得王座

    WBA世界ミドル級王座

    WBA、WBC、IBF世界ミドル級王座

  • 身長/リーチ

    184センチ/190センチ

    179センチ/178センチ

  • プロ戦績

    18戦16勝(13KO)2敗

    43戦41勝(36KO)1敗1分

  • KO率

    約72%

    約84%

  • 世界戦の戦績

    6戦4勝(4KO)2敗

    24戦22勝(20KO)1敗1分

  • ニックネーム

    「GGG(トリプル・ジー)」

  • 戦闘タイプ

    右ボクサーファイター型

    右ボクサーファイター型




WBO世界フライ級タイトルマッチ
中谷潤人対山内涼太

評価上昇中の24歳 vs WBOアジアパシフィック王者
中谷の距離支配力と攻防技術に注目

 2020年11月にWBO世界フライ級王座を獲得した中谷潤人(24=M.T)の2度目の防衛戦。昨年9月、アメリカのアリゾナ州カーソンで元世界王者のアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に4回TKOで圧勝するなど総合力アップと評価上昇が著しい中谷に要注目だ。
 中谷は170センチの長身サウスポーで、スタンスを広めにとった構えから右ジャブを繰り出して距離を支配することが多い。相手が出てきた場合は足で間合いをとることもできるし、カウンターで迎え撃つこともできる。対戦者が守勢にまわった場合は肩から真っすぐに伸びる左や外側から巻き込むように打ち込む左に加え、アッパーで攻め込むこともある。まだ最長で9ラウンドまでしか戦ったことがないが、スタミナも心配はなさそうだ。伸び盛りの24歳ということもあり減量が厳しいようだが、そこさえクリアできれば大崩れすることは想像できない。戦績は22戦全勝(17KO)。
 挑戦者の山内涼太(27=角海老宝石)にとっては降って湧いたチャンスといえる。もともと中谷は昨年の12月29日にクリスチャン・ゴンサレス(メキシコ)を相手に防衛戦を行う予定だったが、村田対ゴロフキンの延期にともないゴンサレスに代わって山内に挑戦の機会が巡ってきた経緯がある。2017年6月にプロデビューした山内は9戦8勝(7KO)1敗と試合数は少ないが、アマチュアで53戦(38勝14KO15敗)しており、またプロでも地域王座戦に3度出場するなど中身は濃い。左ジャブで切り崩しにかかり、距離とタイミングが合ったところで右ストレートを打ち抜く正統派だ。
 パンチ力を生かすために中間距離で戦いたい山内に対し、中谷がどの距離で戦うことを選択するのか注目したい。

<TALE OF THE TAPE 中谷潤人&山内涼太 データ比較表>

  • 名前

    中谷潤人

    山内涼太

  • 生年月日/年齢

    1998年1月2日/24歳

    1995年1月15日/27歳

  • 出身地

    三重県東員町

    大阪府豊中市

  • アマチュア戦績

    16戦14勝2敗

    53戦38勝(14KO)15敗

  • プロデビュー

    2015年4月

    2017年6月

  • 獲得王座

    日本フライ級王座
    WBO世界フライ級王座

    WBOアジアパシフィック フライ級王座

  • プロ戦績

    22戦全勝(17KO)

    9戦8勝(7KO)1敗

  • KO率

    約77%

    約77%

  • 身長

    170センチ

    165センチ

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