WBO世界ライト・フライ級タイトルマッチ ジョナサン・ゴンサレス対マーク・アンソニー・バリガ

  • 2022/07/08

京口、寺地の対抗王者の初防衛戦
元五輪戦士バリガとサウスポー対決

 3年前に来日して田中恒成(畑中)の持つWBO世界フライ級王座に挑んだこともあるジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)が、昨年10月に獲得したWBO世界ライト・フライ級王座の初防衛戦に臨む。挑戦者は同級8位にランクされる2012年ロンドン五輪戦士のマーク・アンソニー・バリガ(29=フィリピン)。サウスポー同士の一戦は軽量級らしいテンポの速い試合になりそうだ。

田中恒成戦では6回までリードしていたゴンサレス

 ゴンサレスはアマチュア時代にプエルトリコの国内選手権で3度優勝したほか、2008年の世界ユース選手権と2010年中米カリブ大会ではフライ級で優勝するなど活躍。2011年4月にプロ転向を果たし、まずは順調に白星を重ねた。3年目からは強気なマッチメークが施されたが、世界挑戦経験者のオマール・サラド(メキシコ)と1回無効試合、元世界王者のジョバンニ・セグラ(メキシコ)には4回KO負けを喫した。再起戦も引き分けという結果に終わったが、以後は5連勝を収め、WBC中南米王座も獲得。その後、打たれ脆さを突かれて6回KO負けを喫するなど一時的な停滞はあったものの、リカルド・ロドリゲス(メキシコ/アメリカ)ら世界挑戦経験者3人に連勝するなどしてWBO世界フライ級1位に浮上した。
 余勢を駆って2019年8月に田中の持つWBO同級王座に挑戦。この試合でもゴンサレスは7回TKOで敗れるまでポイントでリードしていた。3回に先にダウンを喫したが、4回には倒し返すなどして6回終了時点では58対54、57対55、56対56の2-0で優勢だったのだ。7回にボディを攻められて3度のダウンを喫して敗れたが、弱点をさらした一方で実力の一端を示した試合だった。
 次戦でライト・フライ級に転向し、世界挑戦経験者のサウル・フアレス(メキシコ)とアルマンド・トーレス(メキシコ)に連勝。昨年10月、背水の陣で臨んだ2度目の世界挑戦でエルウィン・ソト(メキシコ)に競り勝ち(12回判定勝ち)現在の王座を獲得した。戦績は30戦25勝(14KO)3敗1分1無効試合。

2012年ロンドン五輪出場のバリガ

 挑戦者のバリガもアマチュア経験が豊富だ。こちらは2010年世界ユース選手権、2011年と2013年の世界選手権に出場したほか、2012年ロンドン五輪にもフィリピン代表として出場した実績を持っている。
 プロ転向は2016年7月で、1年後には早々と世界15傑入り。7戦目に世界挑戦経験者のサマートレック・ゴーキャットジム(タイ)を破ってWBOインターナショナル・ミニマム級王座を獲得した。
 2018年12月、京口紘人(ワタナベ)が返上して空位になっていたIBF世界ミニマム級王座決定戦に出場。フルラウンドを戦いきったが、カルロス・リコナ(メキシコ/アメリカ)に僅差の12回判定負けを喫した。ちなみに、この試合はデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)対タイソン・フューリー(イギリス)の前座で行われた。
10戦目で初黒星を喫したバリガは2年以上のブランクをつくったが、昨年3月に戦線復帰。フィリピンの二線級相手に2連勝して世界トップ15に戻ってきた。戦績は12戦11勝(2KO)1敗。

序盤の両者の出方に注目 スピーディーな技術戦か

 サウスポー同士の組み合わせで、総合力にも大差がないだけに接戦が予想される。まずは序盤の両者の出方に注目したい。特にゴンサレスは自ら踏み込んで攻める積極策もとれる一方、足をつかって前後左右に動いて巧みに迎え撃つボクシングもできるため、どちらを選択するのか気になるところだ。潜在能力の高いバリガも右ジャブから左ストレート、右フックと繋ぐ攻撃だけでなくカウンターも狙えるだけに、どんな戦いをするのか楽しみだ。テンポの速い技術戦になる可能性が高い。
 このクラスにはWBAスーパー王座に京口、WBC王座に寺地拳四朗(B.M.B)が君臨しており、ふたりとも他団体王者との統一戦を希望している。当然、今回の試合には興味を持っているものと思われる。交渉しだいでは一気に統一戦に進む可能性もあるだけに、そういった意味でも今回のゴンサレス対バリガには要注目だ。


<ライト・フライ級トップ戦線の現状>

WBA S
:京口紘人(ワタナベ)
WBC
:寺地拳四朗(B.M.B)
IBF
:空位
WBO
:ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)

 日本の2王者がトップを並走している。京口紘人(28=ワタナベ)は2階級制覇に加え現在の王座を4度防衛中で、まずは安定政権といっていいだろう。故障が増えてきたことが不安点だが、国外での防衛戦をこなすなど経験値が上がってきている。
 今年3月、矢吹正道(29=緑)に雪辱してWBC王座を奪回した寺地拳四朗(30=B.M.B)は巧みな前さばきとテクニックが売りの選手だが、矢吹との再戦では積極的に攻めて出たうえで鮮やかな右をヒット。この一発で3回KO勝ちを収め、改めて実力を示したといえる。返り咲き後、京口に統一戦を呼び掛けているが、ぜひ見たいカードだ。
 WBO王者のジョナサン・ゴンサレス(31=プエルトリコ)は昨年10月、エルウィン・ソト(25=メキシコ)の強打を空転させて2対1の判定勝ちを収めて戴冠を果たした。今回のマーク・アンソニー・バリガ(29=フィリピン)戦で真価が問われることになりそうだ。
 ランキングを見渡すと前WBA暫定王者のダニエル・マテリョン(34=キューバ)、元WBA王者のカルロス・カニサレス(29=ベネズエラ)、元WBAスーパー、IBF王者のヘッキー・ブドラー(34=南ア)といった実力者たちが控えている。さらに巻き返しを狙うエルウィン・ソト(25=メキシコ)、アジア地域の3冠王者になった岩田翔吉(26=帝拳)、WBO1位にランクされている加納陸(24=大成)らにも注目したい。

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