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WBC・IBF・WBO世界L・ヘビー級王座統一戦 アルツール・ベテルビエフvsジョー・スミス

  • 2022/06/10

KO率100%の2団体王者 vs 番狂わせ連発のWBO王者
打撃戦 ⇒ ノックアウト決着は必至

 17戦全KO勝ちという無類のハードパンチャー、ライト・ヘビー級のWBC・IBF王者、アルツール・ベテルビエフ(37=ロシア)と、何度も不利の予想を覆して最高位まで上り詰めたWBO同級王者、ジョー・スミス(32=アメリカ)が互いのベルトをかけて拳を交える。オッズは7対1でベテルビエフ圧倒的有利と出ているが、番狂わせを連発してきたスミスが今回も意外性を発揮する可能性も十分にある。

2度の五輪出場後 28歳でプロに転向して大成

 ベテルビエフは2008年北京五輪と2012年ロンドン五輪ともライト・ヘビー級2回戦で敗退したが、2009年の世界選手権では優勝している。このほか2006年欧州選手権、2008年ワールドカップ、2010年欧州選手権を制し、2007年世界選手権は準優勝、2011年世界選手権はベスト8入りと輝かしいアマチュア実績を誇る。
 カナダのGYM(グループ・イボン・ミシェル)とプロモート契約を交わして2013年6月に28歳でプロに転向し、以後は文字どおり目の前の相手をバッタバッタと倒してKOの山を築いてきた。初の世界王座(IBF)獲得は2017年11月のことで、このときは試合終了まで27秒を残しての劇的なKOだった。その後、ビジネス上の摩擦や自身の負傷などで再三ブランクをつくったが、通算5度の防衛を果たしている。この間、WBC王座も手に入れている。左右のパンチは鋼鉄のハンマーで殴りつけるような硬質感があり、被弾した相手はダメージを払拭することができないまま仕留められてしまうことが多い。
 一見すると不器用そうにも感じられるファイト・スタイルだが、アマチュアのトップで活躍してきただけあって圧力のかけ方が巧みで、じわじわと相手の可動範囲を狭めてしまう。ただ、やむを得ないことではあるが自身も被弾することがあり、一度ならずダウンを喫した経験もある。37歳になった現在も衰えは感じられないが、それだけにいまさらながら戴冠後の試合数減少が惜しまれてならない。

何度も不利の予想を覆してWBO王座を獲得

 WBO王者のスミスはアマチュアを経て2009年10月に20歳でプロ転向を果たした。
7戦目に4回TKO負けを喫した以外は順調に白星を重ねたが、小細工なしの正攻法すぎるボクシングがマイナス・イメージとなったのか、2015年までは大きな期待をかけられる選手とはいえなかった。初めて脚光を浴びたのは2016年6月に世界上位ランカーのアンドレイ・フォンファラ(ポーランド)を2度倒して初回TKOで破ったときだ。13対1のオッズをひっくり返す番狂わせを起こしたのだ。次戦で元世界2階級制覇王者のバーナード・ホプキンス(アメリカ)戦が組まれたが、このときもオッズは5対2でホプキンス有利と出ていた。しかし、スミスは老雄をリング外に叩き出して引導を渡し、代わって一気にトップ戦線に割り込んだ。
 その後、ドミトリー・ビボル(キルギス/ロシア)の持つWBA王座に挑んで完敗(12回判定負け)を喫したが、ジェシー・ハート(アメリカ)、エレイデル・アルバレス(コロンビア)とのサバイバルマッチをものにして上位をキープ。ちなみにハート戦のオッズは3対1、アルバレス戦は2対1、いずれもスミスは不利と見られていた。昨年4月、やっと巡ってきた大舞台でマキシム・ウラソフ(ロシア)に競り勝ち、空位になっていたWBO世界ライト・ヘビー級王座を獲得した。今年1月には9回KOで初防衛を果たしている。戦績は31戦28勝(22KO)3敗。ニックネームは「アイリッシュ・ボマー」「シンデレラマン」。

攻撃力で勝るベテルビエフ 得意の右で番狂わせを狙うスミス

 試合展開を占う場合、まずは2団体王者がプレッシャーをかけて強打を見舞うシーンが最初に頭に浮かぶ。踏み込んで打ち込む強烈な右ストレート、左フック、左右のアッパーに加えカウンターのタイミングも会得しているのがベテルビエフの強みだ。ボディブローも巧みで強い。ライバル王者の可動範囲を容易に狭めしまうようならば中盤までに勝負が決する可能性もある。
 スミスが番狂わせを起こすとしたら、いったん相手の死角に消えてから叩き込まれる右がクリーンヒットした場合か。スミスが最も得意とするパンチといっていいだろう。自ら踏み込んで打つだけでなくカウンターでヒットした場合も相手は甚大なダメージを被るはずだ。


資料①

<TALE OF THE TAPE 両選手のデータ比較>

  • 名前

    ベテルビエフ

    スミス

  • 生年月日/年齢

    1985年1月21日/37歳

    1989年9月20日/32歳

  • 出身地

    ロシア(ハサヴュルト)
    ※現在はカナダのモントリオール在住

    アメリカ(NY州ロングアイランド)

  • アマチュア実績

    08年北京五輪Lヘビー級出場
    09年世界選手権Lヘビー級優勝
    12年ロンドン五輪ヘビー級出場

  • アマチュア戦績

    数百戦を経験(勝敗数不明)

    50戦(勝敗数は不明)

  • プロデビュー

    13年6月

    09年10月

  • 獲得王座

    WBC・IBF世界Lヘビー級王座

    WBO世界Lヘビー級王座

  • 戦績

    17戦全勝(17KO)

    31戦28勝(22KO)3敗

  • KO率

    100%

    71%

  • 世界戦の戦績

    6戦全勝(6KO)

    3戦2勝(1KO)1敗

  • 身長/リーチ

    182センチ/185センチ

    183センチ/193センチ

  • 戦闘スタイル

    右ファイター型

    右ボクサーファイター型

  • ニックネーム

    「アイリッシュ・ボマー」
    「シンデレラマン」

  • トレーナー

    マーク・ラムジー

    ジェラルド・カポビアンコ

資料②

<ジョー・スミスが起こした番狂わせ ※数字はオッズ

アンドレイ・フォンファラ戦 13対1(フォンファラ有利) ⇒ スミスが1回TKO勝ち
バーナード・ホプキンス戦 5対2(ホプキンス有利) ⇒ スミスが8回KO勝ち
ジェシー・ハート戦 3対1(ハート有利) ⇒ スミスが10回判定勝ち
エレイデル・アルバレス戦 2対1(アルバレス有利) ⇒ スミスが9回TKO勝ち

<ライト・ヘビー級トップ戦線の現状>

WBA S
:ドミトリー・ビボル(キルギス/ロシア)
WBC
:アルツール・ベテルビエフ(ロシア)
IBF
:アルツール・ベテルビエフ(ロシア)
WBO
:ジョー・スミス(アメリカ)

 現状では17戦全KO勝ちの2団体王者、アルツール・ベテルビエフ(37=ロシア)と、暫定王者時代から数えて11度の防衛を果たしているWBAスーパー王者、ドミトリー・ビボル(31=キルギス/ロシア)がトップを並走している状態といえる。もともとはベテルビエフが独走していたのだが、ここに来てビボルが追いついたという印象だ。WBO王者のジョー・スミス(32=アメリカ)もジェシー・ハート(32=アメリカ)、元王者のエレイデル・アルバレス(コロンビア)、マキシム・ウラソフ(35=ロシア)ら実力者を下して存在感を示してはいるが、3年前のビボルとの直接対決で12回判定負けを喫していることが響いて3番手の印象は拭えない。もしも今回のベテルビエフ戦で勝てば一気にビボルと肩を並べることになるだけにモチベーションは高いはずだ。いずれにしても近い将来、今回の試合の勝者とビボルとの4団体王座統一戦が期待される。
 追う立場の選手で注目されるのはカラム・スミス(32=イギリス)、ヒルベルト・ラミレス(30=メキシコ)の元スーパー・ミドル級王者ふたりだ。スミスは2020年12月にサウル・カネロ・アルバレス(31=メキシコ)に完敗を喫したあとライト・ヘビー級に転向し、再起戦となる昨年9月の試合で2回TKO勝ちを収めている。3年前に転級したサウスポーのラミレスは5連続KO勝ちと勢いを増している。この長身の両実力者がいつ、誰と王座をかけて戦うのか注目していきたい。
 2016年リオデジャネイロ五輪銅メダリストのジョシュア・ブアチ(29=ガーナ/イギリス)からも目が離せない。2017年にプロデビューしてから16戦全勝(13KO)をマークし、主要4団体すべてで6位以内にランクされている。そろそろ勝負に出てきそうだ。

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