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WBC世界スーパー・ミドル級暫定王座決定戦 デビッド・ベナビデス対デビッド・レミュー

  • 2022/06/03

KO率88%の元S・ミドル級王者 vs KO率77%の元ミドル級王者
若さと勢い勝るベナビデスが3度目の戴冠か

 現在、スーパー・ミドル級はサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が主要4団体の王座を独占しているが、そのアルバレスは5月に1階級上のWBAスーパー王者、ドミトリー・ビボル(キルギス/ロシア)に挑戦して12回判定負けを喫した。こうした動きのなかWBCは上位陣を待たせ続けることを避けるため暫定王座設置を決定。
1位のデビッド・ベナビデス(25=アメリカ)対2位のデビッド・レミュー(33=カナダ)の試合を承認した経緯がある。

リング内では強いが問題も抱えるベナビデス

 ベナビデスは父親がトレーナー、4歳上の兄ホセが元WBA暫定世界スーパー・ライト級王者というボクシング一家として知られる。ベナビデスは13歳のときにボクシングを始めたのだが、その理由は250ポンド(約113キロ)あった体重を減らすためだったという。アマチュアで15戦(全勝)したあと父親の指導を受けながら16歳8ヵ月でプロの世界に飛び込んだ。出世は早く、20歳になる前に世界ランク入りを果たした。挑戦者決定戦を経て2017年9月には空位のWBC世界スーパー・ミドル級王座を獲得。20歳8ヵ月での戴冠は同階級最年少記録でもある。その後、ドーピング違反が発覚したため休養王者に格下げされたが、謹慎が解けたあと2019年9月に正王者のアンソニー・ディレル(アメリカ)を9回KOで下して返り咲きを果たした。
 ところが、今度は初防衛戦を前に規定体重をつくれず、計量で失格して王座を剥奪された。試合では圧勝したものの、自らのミスによってリング外で2度も王座を失うことになったのはいただけない。
ただ、身長184センチ、リーチ189センチの恵まれた体格だけに168ポンド(約76.2キロ)の体重内に収めるのは難しくなってきているのかもしれない。無冠に戻ってからも強豪を倒して勢いを持続して今回の試合に繋げた。戦績は25戦全勝(22KO)、このところ5連続KO勝ちだ。

ミドル級に続き2階級制覇を狙うレミュー

 レミューはアマチュアを経て2007年4月にプロデビュー。いきなり20連続KO勝ちを含む25連勝を収めたあと連敗を喫して勢いを断たれたが、そこから巻き返しをみせた。2015年6月、アッサン・エンダム(カメルーン/フランス)から4度のダウンを奪って12回判定勝ち、空位のIBF世界ミドル級王座を獲得。この勢いのまま4ヵ月後にはWBAスーパー王座とWBC暫定王座を持つゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)との統一戦に臨んだが、力及ばず8回TKOで完敗を喫した。
 その後、強豪相手に連勝して存在感を示し、2017年12月にはビリー・ジョー・サンダース(英国)の持つWBO王座に挑戦。しかし、王者のスピードと技巧についていけず大差の12回判定負けに終わった。
 このあとミドル級に留まったレミューはゲイリー・オサリバン(アイルランド)に派手な初回KO勝ちを収めるなどしたが、2019年にスーパー・ミドル級に転向。その初戦では世界挑戦経験者のマックス・ブルサック(ウクライナ)に2度のダウンを喫するなど苦戦(10回判定勝ち)したが、新しいクラスで3連勝を収めて今回の暫定王座決定戦に繋げた。戦績は47戦43勝(36KO)4敗。

序盤の主導権争いに注目

 身長で7センチ、リーチでは11センチのアドバンテージがあるベナビデスだが、この男はそんな細かな数字にこだわるような戦闘スタイルではない。もちろん突き放すような左やロングの右もあるが、得意とするのは圧力をかけながら繰り出す中間距離での連打だ。左右フックに加えインサイドから突き上げるアッパーも相手に大きな脅威を与えていることだろう。ディフェンスは堅いとはいえないが、平均以上のタフネスと強気な姿勢でカバーしている。
 レミューも破壊力のある左フックを軸に攻撃力には定評があるが、距離が合わないと十分な仕事ができないタイプでもある。ゴロフキン戦では左ジャブの前に攻め手を塞がれて完敗。サンダース戦では相手のスピードに翻弄されて持ち味を封じられている。
 馬力で勝るベナビデスがプレッシャーをかけながら積極的に攻め、レミューが機を見て攻め返すという展開になりそうだ。若くて勢いのあるベナビデスが序盤で主導権を握ると試合は一方的なまま終わる可能性がある。レミューはその前に仕掛け、早い段階で相手にダメージを与えてペースを掌握したいところだ。


<スーパー・ミドル級トップ戦線の現状>

WBA S
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
:デビッド・モレル(キューバ)
WBC
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
※ベナビデス対レミューで暫定王座決定戦
IBF
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)
WBO
:サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)

 5月にドミトリー・ビボル(31=キルギス/ロシア)の持つWBA世界ライト・ヘビー級スーパー王座に挑んで12回判定負けを喫したとはいえ、本来の階級となるスーパー・ミドル級でサウル・カネロ・アルバレス(31=メキシコ)が不動のチャンピオンであることは誰もが認めるところであろう。そのアルバレスは過去2戦して1勝1分のWBA、IBF王者のゲンナディ・ゴロフキン(40=カザフスタン)を相手に9月17日に防衛戦を行うことが決まった。それをクリアした場合はビボルとの再戦ということになりそうだ。再びライト・ヘビー級王座をかけて戦うのか、それともビボルがスーパー・ミドル級に体重を落としてアルバレスに挑戦するかたちをとるのか。敗れたとはいえアルバレスがボクシング界を代表するスーパースターであることに変わりはない。今後もアルバレスの動向に注目が集まる。
 プロ転向3戦目でWBA暫定王座を獲得し、のちに正王者に昇格したデビッド・モレル(24=キューバ)は体格にも恵まれたサウスポーで、高い潜在能力を持った選手といえる。ただ、いかんせんプロで6戦(全勝5KO)しか経験がなく、力を推し量れる相手との対戦も少ないため評価を下すのはもう少し先になりそうだ。
 実績を残しているトップ選手として真っ先に名前が挙がるのがデビッド・ベナビデス(25=アメリカ)だ。ドーピング違反、体重オーバーのため計量で失格とリング外で問題を起こした過去はあるが、馬力を前面に出した攻撃ボクシングは魅力的だ。25歳と若く25戦全勝(22KO)とKO率も高い。今回、元IBF世界ミドル級王者のデビッド・レミュー(33=カナダ)を倒して3度目の戴冠を果たすようならば、アルバレスにとっても脅威の存在になっていくのではないだろうか。
 ランキング上位には前IBF王者のケイレブ・プラント(29=アメリカ)、元WBA、IBF世界ミドル級王者のダニエル・ジェイコブス(35=アメリカ)、そのジェイコブスに勝った元WBA暫定王者のジョン・ライダー(33=英国)、2度の戴冠実績を持つアンソニー・ディレル(37=アメリカ)らの名前が並ぶが、現時点では第3グループという位置づけになりそうだ。



WBA世界ウェルター級タイトルマッチ ラジャブ・ブタエフ対エイマンタス・スタニオニス

アマチュア時代はブタエフが2勝
11年ぶり3度目の対決は世界戦が舞台

 昨年10月、ジャマル・ジェームス(アメリカ)を9回TKOで破って王座を獲得したラジャブ・ブタエフ(28=ロシア)の初防衛戦。WBAの指名挑戦者エイマンタス・スタニオニス(27=リトアニア)を相手にベルトを守ることができるか。両者はアマチュア時代の2011年6月と8月に対戦してブタエフが連勝している。11年の歳月を経て実現する3度目の対決は世界戦が舞台だ。
 ブタエフはアマチュアで400戦(392勝164KO8敗)を経験後、2016年3月にプロデビュー。6年間で15戦14勝(11KO)1無効試合という戦績を残している。勝利を逃した試合は2019年11月のWBA世界ウェルター級王座決定戦で、このときはアレクサンダー・ベスプーチン(ロシア)に12回判定負けのコールを受けたが、のちに相手のドーピング違反が発覚して結果が無効試合に変更された。左右どちらの構えでも戦えるスイッチヒッターで、中間距離から飛びかかるようにして攻め込む連打型の選手だ。
 スタニオニスは2016年リオデジャネイロ五輪に出場(ウェルター級2回戦敗退)するなどアマチュアで160戦(141勝)をこなしたあと2017年4月にプロ転向を果たした。ここまでの戦績は14戦13勝(9KO)1無効試合。この無効試合は昨年8月、元世界王者のルイス・コラーゾ(アメリカ)戦で相手が負傷したため4回でストップとなったもの。この階級にしては身長173センチと比較的小柄なブタエフだが、分厚い上体とアゴを両グローブでカバーしながら覗き見スタイルで相手に迫る。そして距離が詰まると左右フックやアッパーを繰り出す。守りながら攻めるタイプといっていいだろう。
 オッズがイーブンと出ているように、総合力は互角だ。ともに切り札となるパンチが見当たらないだけに序盤から競った内容のラウンドが続く可能性が高い。ジャッジ泣かせの試合になりそうだ。

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