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4団体世界ライト級王座統一戦 ジョージ・カンボソスvsデビン・ヘイニー

  • 2022/05/20

全勝の王者同士が対決
下馬評は技巧派ヘイニーが7対4で有利

 ライト級のWBAスーパー王座、WBCフランチャイズ王座、IBF王座、WBO王座を持つジョージ・カンボソス(28=オーストラリア)と、WBC王座を4度防衛中のデビン・ヘイニー(23=アメリカ)が互いのベルトをかけて対戦する。もともとカンボソスは元王者のワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)を相手に初防衛戦を行う計画だったが、ロシアのウクライナへの軍事侵攻にともないロマチェンコが挑戦を辞退して入隊したためヘイニーとの対戦になった経緯がある。
 20戦全勝(10KO)のカンボソスはすでに4団体の王座を獲得してはいるが、WBCに関しては団体内の統一戦ということになる。肩書ではカンボソスが上に位置しているもののオッズは7対4で27戦全勝(15KO)のヘイニー有利と出ている。地元ファンの声援を背に闘志を前面に出して向かっていくと思われるカンボソスが攻め勝つのか、それともヘイニーの技巧が冴えるのか。

パッキャオのスパーリング・パートナーから世界王者へ

 カンボソスはアマチュアで100戦(85勝15敗)を経験したが、国内のジュニア選手権(2009年)とユース選手権(2011年)の準優勝、シニアの2012年国内選手権3位が最高成績だった。2013年5月、20歳になる直前にプロデビューしたあとはアマチュア時代の鬱憤を晴らすような快進撃を続けた。2014年8月にライト級の国内王座を獲得すると翌年7月にPABA暫定王座、そして2016年12月にはWBAオセアニア王座も手中に収め、世界ランク入りも果たした。着々と実力を蓄えていった一方、運も味方した。マニー・パッキャオ(フィリピン)のスパーリング・パートナーに抜擢されたのだ。2年半ほどの間に250ラウンドも手合わせしたという。6階級制覇の世界的なスター選手とのスパーリングはモチベーションと戦力アップに繋がり、カンボソスをさらに上のステージに押し上げることになった。2018年7月と2019年1月にはパッキャオの世界戦の前座に出場して経験値を上げ、その勢いを駆って元世界王者のミッキー・ベイ(アメリカ)も撃破。さらに英国に乗り込んで元世界王者のリー・セルビー(英国)にも勝利、IBFの指名挑戦権を手に入れた。
 そして昨年11月、ニューヨークに乗り込んで4団体王者のテオフィモ・ロペス(アメリカ)に挑戦。相手のホームでの試合だったこともありオッズは10対1と悲観的な数字が出ていたが、カンボソスは初回に先制のダウンを奪って殊勲の判定勝ちを収めた。自身も10回にダウンを喫するなど厳しい戦いだったが、勝負どころの11回と12回を踏ん張り根性のあるところを見せた。
 ただ、この勝利でカンボソスが一気にスターダムに駆け上がったのかというと、必ずしもそうとはいえない。試合が接戦だったこと、ロペスのコンディションが良好ではなかったことなどから、まだカンボソスの評価は定まっていないのが現実だ。そのためにも4団体王者はこの試合に勝って実力をアピールする必要がある。

WBC王座を4連続判定防衛中のヘイニー

 ヘイニーは12歳でボクシングを始め、14歳のときには世界ジュニア選手権に出場(ベスト8)。2014年には全米ジュニア選手権を制し、翌2015年には全米ユース選手権でも優勝した。17歳になってすぐにプロデビューしたためシニアでの実績はないが、146戦138勝8敗というみごとなアマチュア戦績を残している。
 プロ転向後も順調に白星を重ね、ライト級のWBCユース王座やUSBA米国王座、IBF北米王座、WBCインターナショナル王座、WBOインターコンチネンタル王座、WBAインターナショナル王座を次々に獲得。そして2019年9月には20歳10ヵ月の若さでWBC暫定世界ライト級王者になった。この直後、正王者だったロマチェンコが「WBCフランチャイズ(特権)王者」にスライドしたことを受けヘイニーは正王者に昇格。2ヵ月後には初防衛にも成功したが、この試合で右肩を負傷して手術したため活動休止状態に入った。WBCはいったん休養王者に格下げしたが、ヘイニー側の主張を受け入れて2020年4月に正王者に復帰させたという経緯がある。
 先述の戴冠試合と初防衛戦を含めたヘイニーの5度の世界戦は以下のとおりだ。
2019年 9月 ザウル・アブドゥラエフ(ロシア) 〇4回終了TKO
      (WBC暫定世界ライト級王座獲得 ⇒ のちに正王者昇格)
2019年11月 アルフレド・サンティアゴ(ドミニカ共和国) 〇12回判定 防衛①
2020年11月 ユリオルキス・ガンボア(キューバ) 〇12回判定 防衛②
2021年 5月 ホルヘ・リナレス(ベネズエラ/帝拳) 〇12回判定 防衛③
2021年12月 ジョセフ・ディアス(アメリカ) 〇12回判定 防衛④
 3階級制覇を成し遂げているガンボアとリナレス、さらに暫定王者のディアスを下している点は立派だが、KOを逃していることもあって突き抜ける評価を得るまでには至っていない。知名度を上げるためにも敵地で4団体王者に圧倒的な勝ち方をしたいところだ。

競った状態のまま終盤に突入か 最後は根性比べ?

 ホームでの試合ということもあり、攻撃型のカンボソスが序盤から積極的に仕掛け出るものと思われる。ロペスを初回に倒した右のオーバーハンドを有効につかいながら相手の懐に入って細かいパンチに繋げたいところだ。これに対して高い運動能力を持つヘイニーはスピードを生かしてポイントアウトを狙う可能性が高い。ジャッジの支持を得るためにも主武器の左ジャブを的確に決めたい。
 ともに一発でけりをつけるタイプではないため、よほどのことがない限り競った状態のまま勝負は中盤から終盤までもつれ込みそうだ。先のロペス戦で終盤に踏ん張ったカンボソスと、4試合連続で12ラウンドをフルに戦いきっているヘイニー。ふたりともスタミナには自信を持っている。最後は根性比べになりそうだ。


<TALE OF THE TAPE 両選手のデータ比較表>

  • 名前

    カンボソス

    ヘイニー

  • 生年月日/年齢

    1993年6月14日/28歳

    1998年11月17日/23歳

  • 出身地

    オーストラリア(シドニー)

    アメリカ(サンフランシスコ)

  • アマチュア実績

    13年世界ジュニア選手権ベスト8

  • アマチュア戦績

    100戦85勝15敗

    146戦138勝8敗

  • プロデビュー

    13年5月

    15年12月

  • 獲得世界王座

    4団体統一
    世界ライト級王座

    WBC世界ライト級王座

  • 身長/リーチ

    176センチ/173センチ

    173センチ/180センチ

  • プロ戦績

    20戦全勝(10KO)

    27戦全勝(15KO)

  • KO率

    50%

    56%

  • 世界戦の戦績

    1戦1勝

    5戦全勝(1KO)

  • 直近の試合

    21年11月(12回判定勝ち)

    21年12月(12回判定勝ち)

  • 戦闘スタイル

    右ボクサーファイター型

    右ボクサーファイター型

  • ニックネーム

    Ferocious(獰猛な男)

    The Dream(夢)

<ライト級トップ戦線の現状> ※2022年5月10日現在

WBA S
:ジョージ・カンボソス(オーストラリア)
:ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)
WBC F
:ジョージ・カンボソス(オーストラリア)
:デビン・ヘイニー(アメリカ)
IBF
:ジョージ・カンボソス(オーストラリア)
WBO
:ジョージ・カンボソス(オーストラリア)

 5月28日(日本時間29日)にアメリカでジャーボンテイ・デービス(27=アメリカ 26戦全勝24KO)対ローランド・ロメロ(26=アメリカ 14戦全勝12KO)のWBAタイトルマッチが行われ、その1週間後の6月5日にはオーストラリアでジョージ・カンボソス(28=オーストラリア 20戦全勝10KO)対デビン・ヘイニー(23=アメリカ 27戦全勝15KO)の4団体タイトルマッチが挙行されることになっている。4選手とも若く、しかも全勝という点がなんとも魅力的だ。要は底を見せていないわけで、そこにさらなる可能性が感じられる。このなかで実績と実力からみてデービスが主役であることは衆目の一致するところといえよう。
 昨年11月、テオフィモ・ロペス(24=アメリカ 17戦16勝12KO1敗)との激闘を制して一気に4本のベルトを獲得したカンボソスは、今回のヘイニー戦で真価が問われることになりそうだ。ロペスとは嚙み合わせがよかったカンボソスだが、スピードのある技巧派のヘイニーとは相性が悪いのではないだろうか。自国開催というアドバンテージをどこまで生かせるか。
 忘れてならないのは元3階級制覇の実績を持つワシル・ロマチェンコ(34=ウクライナ 18戦16勝11KO2敗)だ。カンボソス戦が内定していたが、ロシアがウクライナに軍事侵攻した影響を受けてリング活動をいったん休止して世界挑戦を見送った経緯がある。状況が変わり復帰する際には各団体とも最優先でロマチェンコにチャンスを与えてほしいものだ。
 このほか世界王者に準じる実力者としてイサック・クルス(23=メキシコ 26戦23勝16KO2敗1分)、ライアン・ガルシア(23=アメリカ 22戦全勝18KO)がいる。特にガルシアはWBC暫定王座を獲得した経験を持っており、誰と対戦しても好カードになりそうだ。
 「モハメド・アリのそっくりさん」として売り出し中のミシェル・リベラ(24=ドミニカ共和国 23戦全勝14KO)やパンチ力のあるジェレミア・ナカティラ(32=ナミビア 25戦23勝19KO2敗)にも注目したい。

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