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WBA世界ライト級タイトルマッチ ジャーボンテイ・デービス対ローランド・ロメロ

  • 2022/05/13

仕切り直しの全勝対決
総合力で勝る王者 一発狙いの挑戦者

 スーパー・フェザー級、ライト級、スーパー・ライト級の3階級制覇を成し遂げているジャーボンテイ・デービス(27=アメリカ)が、ローランド・ロメロ(26=アメリカ)を相手にWBA世界ライト王座の防衛戦に臨む。26戦全勝(24KO)と92パーセントのKO率を誇るサウスポーのデービスに対し、前WBA暫定王者のロメロも14戦全勝(12KO)とパンチ力に自信を持っている。スピード、攻防技術、経験値など総合力で勝るデービス有利は絶対的なものといえるが、一発一発に力を込めて打ち込むロメロのパンチ力は侮れない。

体重を上下させながらライト級に落ち着いたデービス

 デービスは5歳でボクシングを始め、アマチュアで220戦205勝15敗の戦績を残した。2012年には全米ゴールデングローブ大会で優勝している。18歳でプロに転じ、フロイド・メイウェザー・プロモーション、アル・ヘイモン・マネージャーの後ろ盾もあり順調に出世街道を歩んできた。2017年1月、ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)を7回TKOで攻略してIBF世界スーパー・フェザー級王座を獲得した。デビューから4年、17戦目のことだ。この王座はV2戦を前に体重オーバーのため失ったが、次戦でWBA王座を獲得して返り咲いた。ただ、減量苦から解放されたわけではなかったようで、2度目の王座はV2後に返上してライト級に転向。そして、またも初戦でWBA王座の決定戦に出場する幸運に恵まれ、元3階級制覇王者のユリオルキス・ガンボア(キューバ)に12回TKO勝ちを収めて2階級制覇を果たした。
 このあとデービスは2試合続けて冒険マッチに臨む。スーパー・フェザー級のWBAスーパー王者のレオ・サンタ・クルス(メキシコ)と、互いの王座をかけた2冠戦を行ったのだ。ライト級から再び約2.26キロ削ったデービスは6回、強烈な右アッパーを突き上げてサンタ・クルスを撃沈。8ヵ月後、今度は約4.5キロ上のスーパー・ライト級に上げ、マリオ・バリオス(アメリカ)から3度のダウンを奪って11回TKO勝ち。3階級制覇を成し遂げるとともに3階級のWBA王座を同時に保持することになった。時代背景や価値に差異があるとはいえ、3階級王座同時保持はヘンリー・アームストロング(アメリカ)、サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)に次ぎ史上3人目のことだった。
 その後、スーパー・フェザー級とスーパー・ライト級王座を放棄したデービスは昨年12月5日、イサック・クルス(メキシコ)を12回判定で退けてWBAライト級王座の2度目の防衛に成功した。この日、当初はロメロがデービスに挑む予定だったが、ロメロが女性に訴えられたためクルスが代役挑戦したという経緯があった。

格闘技一家に育ったロメロ 暫定王者 ⇒ 指名挑戦者に

 挑戦者のロメロはアメリカのネバダ州ラスベガスで生まれた。父親はキューバの国内選手権で3度優勝した実績を持ち、柔道家の妹はアメリカの国内選手権で7度優勝しているという。ロメロは9歳のときに柔道を始め、16歳でボクシングのキャリアをスタートさせた。18歳で初の試合に出場して35戦を経験し25勝10敗のアマチュア戦績を収めた。
 プロ転向は2016年12月のこと。ペドラサへの挑戦を1ヵ月後に控えたデービスが懸命にトレーニングしていたころだ。10戦全勝(9KO)にレコードを伸ばした2020年1月、ロメロはWBAライト級10位にランクされた。まだ強豪との対戦がなく6回戦しか経験していない時点での15傑入りには首を傾げたくなるが、メイウェザー・プロモーションの後押しとWBAの先物買いと理解しておこう。2020年8月にはWBA世界ライト級暫定王座決定戦に出場し、ジャクソン・マリネス(ドミニカ共和国)に辛うじて判定勝ち、戴冠を果たした。無冠戦での7回TKO勝ちを挟み、昨年7月には体重オーバーのアンソニー・イギット(スウェーデン)から3度のダウンを奪って7回TKO勝ち、初防衛を果たした。その1ヵ月後、WBAが暫定王座を廃止することに方針転換したため1ヵ月後に無冠に戻り、指名挑戦権を有する1位にランクされた。12月にはデービスへの挑戦が決まったが、女性から告発されたため大舞台のチャンスが先送りになっていた。

先に仕掛けたいロメロ 中盤から終盤に決着か

 ともに高いKO率を残している攻撃型の選手だが、戦闘スタイルは異なる。小柄なサウスポーのデービスは深い読みと俊敏な動きを駆使しながら相手の懐に飛び込み、左ストレートや右フック、アッパーなど多彩なパンチを打ち込む。それらはスピードと回転力に加えパワーもある。
 ロメロは正面から相手にプレッシャーをかけ、距離が合うと両足を踏ん張るようにして左右フックや右アッパーを強振することが多い。特に左フックが強く、ときに相手の打ち終わりに合わせて振り抜くこともある。ただ、攻防ともに一本調子になる傾向があり、攻める際にアゴが上がる点は気になるところだ。
 この数戦、前半は慎重に構える傾向があるデービスに対し、先手を取りたいロメロが積極的に圧力をかけながら前に出る展開が予想される。ここで挑戦者は一気に勝負を決めるか甚大なダメージを与えておきたい。前半で波乱が起こらなければ総合力で勝るデービスが主導権を握り、ペースアップする中盤から終盤にかけて仕留めてしまいそうだ。


<TALE OF THE TAPE 両選手のデータ比較表>

  • 名前

    デービス

    ロメロ

  • 生年月日/年齢

    1994年11月7日/27歳

    1995年10月14日/26歳

  • 出身地

    米国メリーランド州ボルティモア

    米国ネバダ州ラスベガス

  • アマチュア実績

    12年全米GG大会優勝

  • アマチュア戦績

    220戦205勝15敗

    35戦25勝10敗

  • プロデビュー

    13年2月

    16年12月

  • 獲得世界王座

    WBA、IBF Sフェザー級
    WBA ライト級
    WBA Sライト級

    WBA暫定ライト級

  • 身長/リーチ

    166センチ/171センチ

    173センチ/173センチ

  • プロ戦績

    26戦全勝(24KO)

    14戦全勝(12KO)

  • KO率

    92%

    86%

  • 世界戦の戦績

    10戦全勝(9KO)
    ※計量で失格の試合含む

    2戦2勝(1KO)

  • 直近の試合

    21年12月(12回判定勝ち)

    21年7月(7回TKO勝ち)

  • 戦闘スタイル

    左ファイター型

    右ボクサーファイター型

  • ニックネーム

    Tank(装甲戦車)

    Rolly

<ジャーボンテイ・デービスの全世界戦>

17年 1月 ホセ・ペドラサ 〇7回TKO IBF SFe級王座獲得
17年 5月 リアム・ウォルシュ 〇3回TKO 防衛①
17年 8月 フランシスコ・フォンセカ 〇8回KO ※自身が体重超過⇒王座剥奪
18年 4月 ヘスス・クェジャル 〇3回TKO WBA SFe級王座獲得
19年 2月 ウーゴ・ルイス 〇1回KO 防衛①
19年 7月 リカルド・ヌネス 〇2回TKO 防衛②
19年12月 ユリオルキス・ガンボア 〇12回TKO WBA L級王座獲得
20年10月 レオ・サンタ・クルス 〇6回KO WBA SFe級王座獲得 L級防衛①
21年 6月 マリオ・バリオス 〇11回TKO WBA SL級王座獲得 ⇒ 返上
21年12月 イサック・クルス 〇12回判定 WBA L級王座防衛②
     ※10戦全勝(9KO) ※自身が体重オーバーしたフォンセカ戦を含む

<ライト級トップ戦線の現状> ※2022年5月10日現在

WBA S
:ジョージ・カンボソス(オーストラリア)
:ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)
WBC F
:ジョージ・カンボソス(オーストラリア)
:デビン・ヘイニー(アメリカ)
IBF
:ジョージ・カンボソス(オーストラリア)
WBO
:ジョージ・カンボソス(オーストラリア)

 5月28日(日本時間29日)にアメリカでジャーボンテイ・デービス(27=アメリカ 26戦全勝24KO)対ローランド・ロメロ(26=アメリカ 14戦全勝12KO)のWBAタイトルマッチが行われ、その1週間後の6月5日にはオーストラリアでジョージ・カンボソス(28=オーストラリア 20戦全勝10KO)対デビン・ヘイニー(23=アメリカ 27戦全勝15KO)の4団体タイトルマッチが挙行されることになっている。4選手とも若く、しかも全勝という点がなんとも魅力的だ。要は底を見せていないわけで、そこにさらなる可能性が感じられる。このなかで実績と実力からみてデービスが主役であることは衆目の一致するところといえよう。
 昨年11月、テオフィモ・ロペス(24=アメリカ 17戦16勝12KO1敗)との激闘を制して一気に4本のベルトを獲得したカンボソスは、今回のヘイニー戦で真価が問われることになりそうだ。ロペスとは嚙み合わせがよかったカンボソスだが、スピードのある技巧派のヘイニーとは相性が悪いのではないだろうか。自国開催というアドバンテージをどこまで生かせるか。
 忘れてならないのは元3階級制覇の実績を持つワシル・ロマチェンコ(34=ウクライナ 18戦16勝11KO2敗)だ。カンボソス戦が内定していたが、ロシアがウクライナに軍事侵攻した影響を受けてリング活動をいったん休止して世界挑戦を見送った経緯がある。状況が変わり復帰する際には各団体とも最優先でロマチェンコにチャンスを与えてほしいものだ。
 このほか世界王者に準じる実力者としてイサック・クルス(23=メキシコ 26戦23勝16KO2敗1分)、ライアン・ガルシア(23=アメリカ 22戦全勝18KO)がいる。特にガルシアはWBC暫定王座を獲得した経験を持っており、誰と対戦しても好カードになりそうだ。
 「モハメド・アリのそっくりさん」として売り出し中のミシェル・リベラ(24=ドミニカ共和国 23戦全勝14KO)やパンチ力のあるジェレミア・ナカティラ(32=ナミビア 25戦23勝19KO2敗)にも注目したい。

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