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WBC世界スーパー・ウェルター級暫定王座決定戦 セバスチャン・フンドラ対エリクソン・ルビン

  • 2022/04/29

「ハンマー」 vs 「タワーリング・インフェルノ」
俊英ルビンか197センチの長身フンドラか

 3団体王者のジャーメル・チャーロ(アメリカ)がWBO王者のブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)との4団体王座統一戦に臨むため、WBCが新たに暫定王座を設けることになった。そのベルトを1位のエリクソン・ルビン(26=アメリカ)と2位のセバスチャン・フンドラ(24=アメリカ)が争う。ルビンは25戦24勝(17KO)1敗の強打者で、「ハンマー」のニックネームを持つ。フンドラ(24=アメリカ)は197センチの飛び抜けた長身ボクサーで、高層ビル火災の恐怖とパニックを描いた映画にちなんで「タワーリング・インフェルノ」と呼ばれる。持ち味の異なるサウスポー同士の対戦だ。

チャーロへの雪辱を目指すルビン

 ルビンは2013年全米ゴールデングローブ大会のウェルター級で優勝するなどアマチュアで150戦143勝7敗の戦績を残し、18歳でプロに転向した。早くから「世界王者候補」として期待を集め、5勝(4KO)の2015年、4勝(2KO)の2016年には複数のメディアで新鋭賞に選ばれている。18連勝の余勢を駆って2017年10月にはチャーロの持つWBC王座に挑戦。前評判は互角に近かったが、開始から2分半、ダッキングしたところに右を合わされてダウン。そのままルビンは立ち上がれずに痛恨の161秒KO負けを喫した。
 これで一度は大きく後退したルビンだが、そこから巻き返す。元世界王者のイシェ・スミス(アメリカ)を4度倒して3回終了TKOに屠り、世界ランカーのザカリア・アトゥー(フランス)は4回で仕留めた。元世界ランカーのナサニエル・ガリモア(ジャマイカ/アメリカ)とWBA6位のテレル・ゲシェイ(アメリカ)には判定まで逃げられたが、モノが違うところを見せつけた。そして昨年6月、前2団体王者のジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)に6回KO勝ちを収め、文句なしの指名挑戦者の地位を確立した。まずルビンが目指すのはチャーロへの雪辱で、その先には王座統一がある。今回の暫定王座決定戦はルビンにとって単なる通過点に過ぎないのだ。

話題先行から真の実力者に成長したフンドラ

 一方のフンドラは飛び抜けた長身ゆえデビュー当時から色眼鏡で見られることが多かった。197センチの身長と203センチのリーチはヘビー級並みだが、体重は約70キロなのだ。格闘技選手としてはパンチ力と耐久力に欠けるように映り、観戦者に不安を感じさせるような体型といえるかもしれない。
 デビューからの連勝が二桁になるころにはメディアでの扱いも増えたが、必ずしも実力が正当に評価されたうえでの扱いではなかった。2019年以降には世界戦のアンダーカードに起用される機会が増えたが、まだまだ話題が先行していたといえる。
 そんな空気が変わり始めたのは2年前あたりだろうか。五輪戦士のダニエル・ルイス(オーストラリア)を下し、元世界ランカーのナサニエル・ガリモア(ジャマイカ/アメリカ)を6回でストップ。世界挑戦経験者のハビブ・アメド(ガーナ)を2回で仕留め、さらに強打で知られたホルヘ・コタ(メキシコ)も寄せつけず4回TKOで一蹴した。対戦した時期が異なるため単純比較はできないが、ルビンを相手に判定まで粘ったガリモアをストップし、コタはルビンと同じラウンドで下している。それが少なからずフンドラの自信の拠りどころになっているものと思われる。
 直近の試合は昨年12月で、33戦全勝(14KO)のセルヒオ・ガルシア(スペイン)に12回判定勝ちを収め、ランキングをWBC2位にアップさせた。話題性をキープしつつフンドラが着実に力をつけてきたことは誰もが認めるところだ。

オッズは11対8でルビン有利と出ているが…

 サウスポー同士の試合だが、身長差が20センチもあるため展開予想は容易ではない。スピードと強打に定評のあるルビンが鋭く踏み込んでボディから顔面にパンチを打ち分けることができるならば、勝負は一方的になるかもしれない。「ハンマー」が「タワー」を破壊するシーンが見られそうだ。オッズは11対8と接近しているが、ルビン有利と出ている。
 その一方、長い腕を巧みに折り畳んで釣り針のように引っかけるフンドラの左右フック、アッパーが当たるようだとルビンは苦痛を味わわされる可能性がある。特に視覚外から突き上げられるアッパーには注意が必要だ。対応が遅れるようだと決して打たれ強くはないルビンのリスクは高まりそうだ。


WBC世界スーパー・ウェルター級挑戦者決定戦 トニー・ハリソン対セルヒオ・ガルシア

勝てば世界挑戦権 負ければトップ戦線脱落
オッズは5対2でガルシア有利

 ジャーメル・チャーロ(アメリカ)に幸運な12回判定勝ちを収めた2018年12月22日からチャーロに11回KOで敗れた2019年12月21日までの1年間、WBC世界スーパー・ウェルター級王座に君臨した実績を持つトニー・ハリソン(31=アメリカ)が、ヨーロッパの雄セルヒオ・ガルシア(29=スペイン)と対戦する。現在、ハリソンはWBCで5位、WBOで7位にランクされており、ガルシアはWBC4位の肩書を持っている。勝者がWBCの挑戦権をつかむ一方、敗者はトップ戦線から大きく後退するというサバイバルマッチだ。
 ハリソンは身長185センチ/リーチ194センチと大柄で、32戦28勝(21KO)3敗1分とKO率(66パーセント)も高い。両グローブを比較的高く上げた構えで圧力をかけ、打ち下ろすような右ストレートと左フックで仕留めることが多い。そうした強打の反面、耐久力に課題を抱えており、王座を失ったチャーロとの再戦では合計3度のダウンを喫している。その試合を含め3敗はいずれもKO(TKO)によるものだ。
 ガルシアは元世界王者のセルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)がマネージメントしている選手で、自国を離れて戦うのは3度目となる。アメリカのリングは昨年12月のセバスチャン・フンドラ(アメリカ)戦に続いて2度目だ。そのフンドラ戦までは33連勝をマークしてWBC2位にランクされていたが、12回判定負けを喫したことによって現在は4位に後退している。スピードやパンチ力に加えテクニックも上々、なによりも勇敢で戦いぶりが執拗だ。戦績は34戦33勝(14KO)1敗。
 体格に加え経験値など総合的な戦力ではハリソンが勝ると思われるが、オッズは意外にも5対2でガルシア有利と出ている。ハリソンは前戦で格下相手に接戦のすえ引き分けており、それが評価の下落に繋がったのだろう。とはいえハリソンが集中力を切らすことなく戦えばポイントを重ねる可能性が高いとみる。

<スーパー・ウェルター級トップ戦線の現状>

WBA S
:ジャーメル・チャーロ(アメリカ)
WBC
:ジャーメル・チャーロ(アメリカ)
IBF
:ジャーメル・チャーロ(アメリカ)
WBO
:ブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)

 3団体の王座を持つジャーメル・チャーロ(31=アメリカ)が、昨年7月に続いてWBO王者のブライアン・カスターニョ(32=アルゼンチン)との統一戦に臨むことになったため、WBCは暫定王座の新設を決議。エリクソン・ルビン(26=アメリカ)と身長197センチのセバスチャン・フンドラ(24=アメリカ)のサウスポー対決が行われる。勝者は暫定王座を獲得するとともにチャーロ対カスターニョの勝者に対するWBCの最優先対戦権利を持つことになる。
 ただ、ほかの3団体がそれぞれ異なる指名挑戦者――WBAはイスライル・マドリモフ(27=ウズベキスタン)、IBFはバクラム・ムラタザリエフ(29=ロシア)、WBOはティム・チュー(27=オーストラリア)――を置いているだけに近未来に関しては不確定要素が多いといわざるを得ない。WBCに関していえば、トニー・ハリソン(31=アメリカ)対セルヒオ・ガルシア(29=スペイン)の挑戦者決定戦も行われるとあって、どの順番で対戦が決まっていくのかは不透明といえる。
 ランキングを見渡してみると、前出のハリソンのほかリアム・スミス(33=英国)、ジャック・クルカイ(36=エクアドル/ドイツ)、オースティン・トラウト(36=アメリカ)、ジャレット・ハード(31=アメリカ)、パトリック・テイシェイラ(31=ブラジル)ら元世界王者が多いことに気づく。いずれも経験値は高く地力はあるが、残念ながらピークを過ぎた感は否めない。

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