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WBC、WBO世界スーパー・フェザー級王座統一戦 オスカル・バルデス対シャクール・スティーブンソン

  • 2022/04/22

2階級制覇の全勝王者同士が対決
接近狙いのバルデス 離れて戦いたいスティーブンソン

 近年は世界王者同士が互いのベルトをかけて拳を交える試合が目立つ。今年もミドル級のゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)対村田諒太(帝拳)、ウェルター級のエロール・スペンス(アメリカ)対ヨルデニス・ウガス(キューバ)、そして5月に計画されているスーパー・ウェルター級のジャーメル・チャーロ(アメリカ)対ブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)など興味深い試合がずらりと並んでいる。
 今回のスーパー・フェザー級王座統一戦も上記カードに劣らぬ注目ファイトといえる。2階級制覇の全勝王者同士という付加価値に加え、右のファイター型対左の技巧派というタイプの異なる組み合わせというカードだ。30戦全勝(23KO)の戦績を残しているオスカル・バルデス(31=メキシコ)の強打が炸裂するのか、それとも2016年リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得したシャクール・スティーブンソン(24=アメリカ)のスキルが冴えるのか。

世界戦9連勝も評価が安定しないバルデス

 バルデスもアマチュア時代に2008年北京大会、2012年ロンドン大会と2度の五輪出場を果たしているが、メダルには手が届かなかった。204戦177勝27敗のアマチュア戦績を残して2012年11月にプロデビュー。初陣から11連続KO勝ちを収めるなど順調な歩みをみせ、2016年7月にマティアス・ルエダ(アルゼンチン)に2回TKO勝ちを収めて空位のWBO世界フェザー級王座を獲得した。この王座は6度防衛後に返上したが、後継王者になったのが同じトップランク社系のスティーブンソンだったという縁がある。
 スーパー・フェザー級に転向してから2度の試運転を挟んで昨年2月にミゲール・ベルチェルト(メキシコ)に挑戦し、巧みな試合運びのすえ10回に左フックで痛烈なダウンを奪ってKO勝ち、2階級制覇を成し遂げた。サウル・カネロ・アルバレスの指導者として知られるエディ・レイノソ・トレーナーと取り組んだハードなトレーニングと、陣営とともに練った戦術がピタリと当てはまった快勝だった。これで株を上げたバルデスだったが、初防衛戦では一転してリオデジャネイロ五輪金メダリストのロブソン・コンセイサン(ブラジル)に大苦戦。なんとかジャッジ三者の支持は取りつけたものの、その採点には疑問府がつけられたものだ。

23歳で2階級制覇を成し遂げたスティーブンソン

 スティーブンソンは5歳のときに祖父にジムに連れて行かれてボクシングを始めた。生来の右利きだが、8歳で初試合に出場した当時から左構えで戦っている。五輪銀のほか世界ジュニア選手権や世界ユース選手権などで優勝し、アマチュアでは「約140戦して負けたのは12回か13回」という見事な戦績を残している。プロ転向に際しては元世界王者のアンドレ・ウォード(アメリカ)もマネージャーに加わり、トップランク社とプロモート契約を交わした。
 パンチャー型ではないためインパクトに欠ける試合もあったが、まずは順調にプロの水に慣れていったといっていいだろう。トップランク社のバックアップもあり2019年10月にはバルデスが返上して空位になったWBO世界フェザー級王座の決定戦に出場し、ジョエト・ゴンザレス(アメリカ)に圧勝して戴冠を果たした。初陣から2年半、13戦目という早い出世だった。力量だけでなく体も成長したスティーブンソンは防衛に執着をみせず数ヵ月で王座を返上、スーパー・フェザー級に転向した。2度のテストマッチを経て昨年6月にはWBO暫定王座決定戦に出場し、ジェレミア・ナカティラ(ナミビア)の強打を空転させて12回判定勝ち、23歳で2階級制覇を成し遂げた。その4ヵ月後、正王者のジャメル・へリング(アメリカ)との団体内王座統一戦に臨み、技巧派対決にテクニックで圧勝(10回TKO)、誰もが認めるWBO王者となった。

世界戦で初のサウスポー相手 バルデスに不安材料

 ベルチェルト戦では技も光ったバルデスだが、相手がスピードに欠ける点を突いた策ともいえた。今回はテクニック比べでは分が悪いだけに、接近戦を仕掛けていくものと思われる。問題は攻防両面においてサウスポーに対してどれだけ対応できるかという点だ。9度の世界戦ではサウスポーとの対戦がなく、さらに今回の相手がスピードとスキルに長けたスティーブンソンであることを考えると大きな不安材料といえる。
 一方のスティーブンソンは自分のスタイルを貫くことに徹すればいいだけに、不安は少ないのではないだろうか。ただ、距離やタイミング、相手の癖をつかむ前に被弾することは絶対に避けたいところだ。バルデスに懐に入り込まれるような展開にならなければポイントを積み重ねていくことは難しくないだろう。オッズも11対3でWBO王者の背中を押している。
 バルデスが距離を詰めて自慢の強打を見舞うのか、それともスティーブンソンが距離をキープしてスキルを存分に発揮するのか。

<TALE OF THE TAPE 両選手のデータ比較表>

  • 名前

    バルデス

    スティーブンソン

  • 生年月日/年齢

    1990年12月22日/31歳

    1997年6月28日/24歳

  • 出身地

    ノガレス(メキシコ ソノラ州)

    ニューアーク(アメリカ ニュージャージー州)

  • アマチュア実績

    08年北京五輪出場
    12年ロンドン五輪バンタム級8強

    16年リオデジャネイロ五輪バンタム級銀

  • アマチュア戦績

    204戦177勝27敗

    140戦122勝18敗

  • プロデビュー

    12年11月

    17年4月

  • 獲得王座

    WBO世界フェザー級
    WBC世界スーパー・フェザー級

    WBC世界フェザー級
    WBO世界スーパー・フェザー級

  • 戦績

    30戦全勝(23KO)

    17戦全勝(9KO)

  • KO率

    77%

    53%

  • 身長/リーチ

    166センチ/168センチ

    170センチ/173センチ

  • 戦闘スタイル

    右ボクサーファイター型

    左ボクサー型

  • ニックネーム

    「FEARLESS」

  • トレーナー

    エディ・レイノソ

    ウィリー・モーゼス(祖父)

<スーパー・フェザー級トップ戦線の現状>

WBA
:ロジャー・グティエレス(ベネズエラ)
WBC
:オスカル・バルデス(メキシコ)
IBF
:尾川堅一(帝拳)
WBO
:シャクール・スティーブンソン(アメリカ)

 この階級の4王者はいずれも2021年にベルトを獲得している。まず昨年1月にロジャー・グティエレス(27=ベネズエラ)がレネ・アルバラード(33=ニカラグア)に12回判定勝ちを収めてWBA王座を獲得。1ヵ月後、4年間に6度の防衛を重ねたロングラン王者、ミゲール・ベルチェルト(30=メキシコ)を10回KOで下してオスカル・バルデス(31=メキシコ)が新王者になった。6月にはシャクール・スティーブンソン(24=アメリカ)がWBOの暫定王座を獲得し、10月には正王者のジャメル・へリング(36=アメリカ)に10回TKO勝ちを収めて団体内の統一を果たした。そして、その1ヵ月後には尾川堅一(34=帝拳)がアジンガ・フジレ(25=南アフリカ共和国)から3度のダウンを奪って空位のIBF王座についた。この階級での世界王者としての実績は4選手が横並びといっていいだろう。
 そうはいってもフェザー級でも戴冠を果たしているバルデスとスティーブンソンには十分な敬意を表さなければなるまい。30戦全勝(23KO)と強打が自慢の好戦型バルデス、抜きん出た防御勘とスキルを身に着けているスティーブンソン。この両者の対決はスーパー・フェザー級の現時点での頂上決戦といっていいだろう。
 IBF王者の尾川は戴冠後に英国のマッチルーム社とプロモート契約を結んだ。6月にも行われるとみられている初防衛戦の相手は未定だが、海外での開催が有力視されている。
 ランカー陣ではバルデスと接戦を演じたロブソン・コンセイサン(33=ブラジル)、WBC1位のオシャンキー・フォスター(28=アメリカ)、尾川と5回負傷引き分けに終わった強打のサウスポー、ジョー・ノイナイ(26=フィリピン)、前WBA暫定王者のクリス・コルバート(25=アメリカ)に勝ってWBA1位に上がってきたエクトル・ルイス・ガルシア(30=ドミニカ共和国)らに注目したい。

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