メニュー

WBC世界ヘビー級王座団体内統一戦 タイソン・フューリー対ディリアン・ホワイト

  • 2022/04/15

合計報酬は史上最高落札額の50億円
9万4000席がセットされた注目の英国王者対決

 32戦31勝(22KO)1分のWBC王者、タイソン・フューリー(33=英国)と、WBC暫定王者で30戦28勝(19KO)2敗のディリアン・ホワイト(34=ジャマイカ/英国)が団体内の王座統一戦で拳を交える。この試合はWBCの指令に従い1月に興行権入札が行われ、フューリー側のフランク・ウォーレン・プロモーターとトップランク社の合同チームが4102万5000ドル(約50億円)で落札した経緯がある。これは1990年10月のジェームス・ダグラス(アメリカ)対イベンダー・ホリフィールド(アメリカ)の3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチの3210万ドル(当時のレートで約43億2000万円)を抜いて史上最高の落札額となる。約50億円のうちフューリーに約36億円、ホワイトに約9億円が保証され、勝者にボーナスとして約5億円が加算されることになる。会場のウェンブリー・スタジアムは9万人のキャパシティを持っているが、今回はさらに4000席を追加して9万4000人を収容する予定だという。その大観衆の前で勝者コールを受けるのはフューリーなのか、それともホワイトなのか。

ワイルダーとの3試合でスケールアップしたフューリー

 フューリーは2015年11月にウラディミール・クリチコ(ウクライナ)のV18を阻止してWBA、IBF、WBO3団体の世界王座を奪ったことがあるが、このときは達成感からか、はたまた過度な重圧からか心身のバランスを崩してリング活動を断念することになった。さらなる飛躍が望めたであろう2年7ヵ月の空白は惜しい気もするが、もしかしたらフューリーにとっては必要な休養だったのかもしれない。復帰3戦目で臨んだ2018年12月のWBC王者デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)への挑戦は終盤に2度のダウンを喫して引き分けに終わったが、2020年2月の再戦では2度のダウンを奪って7回TKO勝ち、返り咲きを果たした。コロナ禍の影響とフューリー自身の感染もあってワイルダーとの3度目の対決は1年8ヵ月後になったが、フューリーは11回KO勝ちを収めて完全決着をつけた。3度のダウンを奪ったものの自身も2度のダウンを喫しているため必ずしも評価が上がった試合とはいえないが、回復力の速さと体力、勝負強さを見せつけたことは間違いない。クリチコに勝って戴冠を果たしたころよりも心身ともにタフになり、スケールアップした印象だ。

昨年3月に暫定王座を奪回したホワイト

 ホワイトはカリブ海のジャマイカ出身だが、現在は英国ロンドンに住んでいる。キックボクシングのほかアマチュアボクシングで6戦(全勝5KO)を経験しており、この6勝のなかにはアンソニー・ジョシュア(英国)に判定で勝った試合も含まれている。2011年5月にプロデビューし、5戦目から12連続KO勝ちを収めて注目を集め、2015年12月にはジョシュアと拳を交えた。しかし、6年前とは異なりロンドン五輪で金メダルを獲得して力量も自信も増していたジョシュアに7回TKOで敗れた。その後はディレック・チゾラ(ジンバブウェ/英国)、ロバート・ヘレニウス(スウェーデン/フィンランド)、元WBA王者のルーカス・ブラウン(オーストラリア)、元WBO王者のジョセフ・パーカー(ニュージーランド)、再びチゾラを撃破。そして2019年7月、オスカル・リバス(コロンビア)との暫定王座決定戦で12回判定勝ちを収め、初の戴冠を果たした。この王座はアレクサンダー・ポベトキン(ロシア)に逆転の5回KO負けを喫して一度は手放したが、昨年3月の再戦で4回TKOで圧勝、7ヵ月で取り戻している。

体格や総合力で勝るフューリーが13対3で有利

 試合2週間前の時点のオッズは13対3でフューリー有利と出ている。報酬の分配比率と似た数字だが、両者の過去の実績や総合力を考えれば妥当なところであろう。身長206センチ、リーチ216センチと超大型のフューリーが前後左右に動きながら揺さぶりをかけ、ホワイトが左ジャブで探りを入れながら右ストレートや右スイングを狙う展開になりそうだ。身長で13センチ、リーチで18センチ劣るホワイトは後手にまわると苦しいだけに、先に仕掛けて出なければなるまい。それが容易ではないことはホワイトも承知しているはずだが、勝つためにはリスクを冒す必要がある。
 常識的に考えれば、自在なボクシングをするフューリーがペースを握って着実にポイントを重ねていく可能性が高い。ホワイトは決して打たれ強くはないだけに、チャンスがあればフューリーが一気に攻め落としてしまうかもしれない。ホワイトが番狂わせを起こすとしたら、インサイドから射抜く右ストレートか外側の死角から打ち込む右スイング、または飛び込みざまに放つ左フックをヒットした場合だろう。

<TALE OF THE TAPE 両選手のデータ比較表>

  • 名前

    フューリー

    ホワイト

  • 生年月日/年齢

    1988年8月12日/33歳

    1988年4月11日/34歳

  • 出身地

    マンチェスター(英国)

    ポートアントニオ(ジャマイカ)

  • アマチュア実績

    06年世界ジュニア選手権3位

  • アマチュア戦績

    35戦31勝(26KO)4敗

    6戦全勝(5KO)

  • プロデビュー

    08年12月

    11年5月

  • 獲得王座

    WBA、IBF、WBO
    3団体統一世界ヘビー級王座
    WBC世界ヘビー級王座

    WBC暫定世界ヘビー級王座

  • 戦績

    32戦31勝(22KO)1分

    30戦28勝(19KO)2敗

  • KO率

    69%

    63%

  • 身長/リーチ

    206センチ/216センチ

    193センチ/198センチ

  • 最新試合の体重

    約125.6キロ

    約112.1キロ

  • 戦闘スタイル

    左右ボクサーファイター型

    右ボクサーファイター型

  • ニックネーム

    「ジプシー・キング」

    「ボディ・スナッチャー」

  • トレーナー

    シュガー・ヒル

    ザビエル・ミラー

<ヘビー級トップ戦線の現状>

WBA S
:オレクサンダー・ウシク(ウクライナ)
:トレバー・ブライアン(アメリカ)
WBC
:タイソン・フューリー(英国)
暫定
:ディリアン・ホワイト(ジャマイカ/英国)
IBF
:オレクサンダー・ウシク(ウクライナ)
WBO
:オレクサンダー・ウシク(ウクライナ)

 昨年9月にアンソニー・ジョシュア(32=英国)がオレクサンダー・ウシク(35=ウクライナ)に完敗(12回判定負け)を喫し、WBAスーパー王座、IBF王座、WBO王座を失ったことで最重量級トップ戦線は一時的な混戦状態に入ったといっていいだろう。新王者のウシクとWBC王者のタイソン・フューリー(33=英国)が統一戦を行う機運も少しはあったが、ウシクにはジョシュアとの再戦契約があり、同じタイミングでフューリーにはWBCから暫定王者のディリアン・ホワイト(34=ジャマイカ/英国)との試合が課されたため、頂上決戦は先送りとなっている。フューリー対ホワイト、ウシク対ジョシュアの勝者同士が4団体王座統一戦を行うのが理想だが、実現するとしても早くて今秋だろう。
 前WBC王者のデオンテイ・ワイルダー(36=アメリカ)は昨年10月のフューリーとの第3戦で甚大なダメージを被ったこともあり、まだ再起戦の日程や相手は具体的になっていない。ジョシュア同様、次戦を見てみないことには先を占うのは難しそうだ。
 このほかジョセフ・パーカー(30=ニュージーランド)、アンディ・ルイス(32=アメリカ)、ルイス・オルティス(43=キューバ)ら王者経験者も再起ロードを歩んでおり、割り込むチャンスをうかがっている状態だ。
 新興勢力としては13戦全勝(12KO)のジョー・ジョイス(36=英国)、21戦20勝(13KO)1無効試合のフランク・サンチェス(29=キューバ)、11戦全勝(9KO)のトニー・ヨカ(29=フランス)、一度はWBAの暫定王座を獲得した18戦17勝(16KO)1敗のダニエル・デュボア(24=英国)らがいる。

もっと見る

閉じる

My番組登録とは?

My番組登録で見逃し防止!

見たい番組、気になる番組をあらかじめ登録。
放送時間前のリマインドメールで番組をうっかり見逃すことがありません。

利用するには?

WEBアカウントをご登録のうえ、ログインしてご利用ください。

WEBアカウントをお持ちでない方
WEBアカウントを登録する
WEBアカウントをお持ちの方
ログインする
閉じる

番組で使用されているアイコンについて

初回放送
新番組
最終回
生放送
アップコンバートではない4K番組
4K-HDR番組
二カ国語版放送
吹替版放送
字幕版放送
字幕放送
ノンスクランブル(無料放送)
  
5.1chサラウンド放送
5.1chサラウンド放送(副音声含む)
オンデマンドでの同時配信
オンデマンドでの同時配信対象外
2009年4月以前に映倫審査を受けた作品で、PG-12指定(12歳未満は保護者同伴が望ましい)されたもの
劇場公開時、PG12指定(小学生以下は助言・指導が必要)されたもの
2009年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R-15指定(15歳未満鑑賞不可)されたもの
R-15指定に相当する場面があると思われるもの
劇場公開時、R15+指定(15歳以上鑑賞可)されたもの
R15+指定に相当する場面があると思われるもの
1998年4月以前に映倫審査を受けた作品で、R指定(一般映画制限付き)とされたもの
閉じる

この番組には、一部「無料トライアル対象外」配信があります。

無料トライアル対象外の配信を見る方法はこちら >

閉じる

この番組には、一部「放送視聴登録者限定」配信があります。

「放送視聴登録」は、テレビや録画機のB-CASカード/ACAS番号の登録が必要です。

放送視聴登録者限定の配信を見る方法はこちら >