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IBF世界スーパー・フライ級タイトルマッチ ジェルウィン・アンカハス対フェルナンド・マルチネス

  • 2022/03/11

5年半に9度防衛中の「プリティボーイ」
井岡一翔との統一戦に進めるか

 2016年9月にマクジョー・アローヨ(プエルトリコ)に12回判定勝ちを収めてIBF世界スーパー・フライ級王座を獲得したジェルウィン・アンカハス(30=フィリピン)の10度目の防衛戦。当初、アンカハスは昨年の大晦日にWBO王者の井岡一翔(志成)との統一戦に臨む予定だったが、新型コロナウィルスのオミクロン株の影響で海外からの新規入国が原則禁止されたため先送りになった。井岡は相手を福永亮次(角海老宝石)に代えて防衛戦を挙行し、12回判定勝ちで王座をキープ。こうした流れのなかでアンカハスはIBF11位のフェルナンド・マルチネス(30=アルゼンチン)を迎えてV10に臨むことになった経緯がある。初夏にリセットされる見込みの井岡との統一戦に向け、アンカハスにとっては絶対に負けられない一戦だ。
 アンカハスは5年半前にアローヨに勝って戴冠を果たし、マカオ(中国特別行政区)、ブリスベン(オーストラリア)、ベルファスト(英国 北アイルランド)、コーパスクリスティ(アメリカ テキサス州)と場所を変えて4連続KO防衛を果たした。当時は破竹の勢いにあり「マニー・パッキャオ2世」として期待されたものだった。その後も防衛回数を9まで伸ばすのだが、世界的な知名度の高い強豪との対戦が組まれないまま時間が経った印象が強い。その間、スーパー・フライ級ではローマン・ゴンサレス(ニカラグア)やファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、シーサケット・ソールンビサイ(タイ)らが直接対決を行って階級そのものは賑わいをみせたが、アンカハスは蚊帳の外に置かれたままだった。それだけに井岡との統一戦はなにがなんでも実現させて自身の知名度と評価を上げたいところだ。
 挑戦者のマルチネスはアマチュア時代、2016年リオデジャネイロ五輪に出場したがフライ級1回戦で敗退している。しかし、ブラジルのほかメキシコ、キューバ、エクアドル、アメリカ、パナマ、アゼルバイジャン、アルジェリア、ポーランド、ロシア、ベネズエラなどで戦ったことがあり、その豊富なアマチュア経験が現在の礎になっているようだ。2017年8月にプロ転向後は13戦全勝(8KO)を収めている。2019年12月、WBC8位のアゼンコシ・ドゥメズウェニ(南アフリカ共和国)に相手国で11回TKO勝ちを収め、入れ替わりに世界ランク入りを果たした。昨秋以降、IBFでも挑戦圏内に名を連ねており現在は11位にランクされている。とはいっても世界的な強豪との対戦は少なく、自国を出て戦うのも3度目、アメリカのリングは初めてとあって前評判は必ずしも高いとはいえない。身長157センチ、リーチ163センチと小柄で、ベタ足で前に出ながら圧力をかけ、至近距離で左右フックを顔面とボディに打ち分けることが多い。パンチの切れ味は特筆するほどでもないが、攻撃は執拗だ。
 5対1でアンカハス有利のオッズが出ているようにV9王者が圧倒的有利であることは間違いない。中間距離の攻防で強さと巧さを発揮するサウスポーのアンカハスは、いつものように右ジャブから左ストレート、さらに右フック、右アッパーへの連携を狙うものと思われる。これに対し体格で劣るマルチネスは前に出ながら距離を潰して乱打戦に持ち込みたいところ。接近戦に引きずり込むことができれば2年3ヵ月前にサウスポーのドゥメズウェニを3度倒した感覚が生きてくるはずだ。
 アンカハスが順当に勝ってV10を達成、井岡との統一戦に駒を進めるのか。それとも「Pumita(軽石)」というニックネームを持つマルチネスがロングラン王者にひと泡吹かせるのか。

<アンカハス 戴冠試合を含む10度の世界戦(9勝6KO1分)>

2016年 9月 マクジョー・アローヨ(プエルトリコ) 〇12回判定 王座獲得
2017年 1月 ホセ・アルフレド・ロドリゲス(メキシコ) 〇7回終了TKO 防衛①
2017年 7月 帝里木下(千里馬神戸) 〇7回TKO 防衛②
2017年11月 ジェイミー・コンラン(英) 〇6回TKO 防衛③
2018年 2月 イスラエル・ゴンサレス(メキシコ) 〇10回TKO 防衛④
2018年 5月 ジョナス・スルタン(比) 〇12回判定 防衛⑤
2018年 9月 アレハンドロ・バリオス(メキシコ) △12回引き分け 防衛⑥
2019年 5月 船井龍一(ワタナベ) 〇6回終了TKO 防衛⑦
2019年11月 ミゲール・ゴンサレス(メキシコ) 〇6回TKO 防衛⑧
2021年 4月 ジョナタン・ロドリゲス(メキシコ) 〇12回判定 防衛⑨

<スーパー・フライ級トップ戦線の現状>

WBA S
:ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
:ジョシュア・フランコ(アメリカ)
WBC F
:ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)
IBF
:ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)
WBO
:井岡一翔(志成)


 2018年に井上尚弥(大橋)が7度防衛したWBO王座を返上してバンタム級に転向後、このクラスは群雄割拠の状態が続いている。トップ集団を形成しているのはファン・フランシスコ・エストラーダ(31=メキシコ)、ローマン・ゴンサレス(34=ニカラグア)、シーサケット・ソールンビサイ(35=タイ)、井岡一翔(32=志成)、ジェルウィン・アンカハス(30=フィリピン)、ドニー・ニエテス(39=フィリピン)らで、この4年ほど激しい覇権争いが繰り広げられてきた。ただ、実際に直接対決を経験しているのはエストラーダ、ゴンサレス、シーサケットのグループと、井岡とニエテスに分けられる。唯一、アンカハスだけが取り残されてきたが、やっと井岡との統一戦が具体的に見えてきたところだ。
 新しい顔ぶれとしてはWBA王者のジョシュア・フランコ(26=アメリカ)がいる。アンドリュー・マロニー(31=オーストラリア)から王座を奪い、その後の2連戦を1勝1無効試合で乗り切ってベルトをキープ。まだ評価を定める段階ではないが、先頭グループの誰よりも若い点は魅力だ。井岡に敗れはしたが、4階級制覇を目指す田中恒成(畑中)も26歳、十分に時間はある。

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