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WBC世界ウェルター級挑戦者決定戦 キース・サーマン対マリオ・バリオス

  • 2022/02/18

元王者同士の再起戦
ブランクと転級…不確定要素の多いカード

 かつてウェルター級王座を6年間に8度防衛したキース・サーマン(33=アメリカ)と、2019年9月から2021年6月までWBA世界スーパー・ライト級王座に君臨したマリオ・バリオス(26=アメリカ)が、ともに再起をかけてリングに上がる。2年半のブランクがあるサーマンが健在ぶりを示すのか、それともバリオスがウェルター級トップ戦線参入を印象づけるのか。この試合はWBC世界ウェルター級挑戦者決定戦(準決勝)として行われる。
 サーマンはアマチュア時代に肝心なところでデメトリアス・アンドレイド(アメリカ=現WBO世界ミドル級王者)に3度敗れて国内の二番手、三番手に甘んじていた。2007年にプロ転向してからは拳の負傷で1年以上の空白ができたり無判定試合があったりしたものの、その歩みはまずまず順調なものといえた。2013年7月に無敗のままWBA暫定世界ウェルター級王者になり、3度防衛後に正王者に昇格。さらに6度防衛後にはスーパー王者に認定された。2017年3月にはWBC王者のダニー・ガルシア(アメリカ)に初黒星を与えて2団体の王座を統一(のちに王座返上)した。
 一方、この前後から交通事故に巻き込まれたり(2016年2月)、8度目の防衛戦を拳の負傷のためキャンセル(2018年5月)したりとアクシデントも増えていった。そのためV7戦からV8戦まで1年10ヵ月以上の空白ができ、さらに2019年7月にマニー・パッキャオ(フィリピン)に初黒星を喫して王座を失ってから今回まで2年半もの活動休止状態が続くこととなった。戦績は31戦29勝(22KO)1敗1分。KO率は71パーセントと高いが、直近の7戦に限ってみれば6勝(1KO)1敗と強打は湿りがちといえる。
 「EL AZTECA」というニックネームを持つバリオスはメキシコ系アメリカ人で、6歳(14歳説もある)のときに母親の勧めでボクシングを始めた。ちなみに2歳上の姉セリナ・バリオスものちにプロボクサーになっている。2016年7月、世界挑戦経験者のデビス・ボスキエロ(イタリア)に勝った時点での戦績は16戦全勝(8KO)とKO率は50パーセントだったが、以後は10戦全勝(9KO)と倒しまくった。この間、2019年9月にはバティル・アフメドフ(ウズベキスタン)とのWBA世界スーパー・ライト級王座決定戦を制して初戴冠を果たした。4回に左フックでダウンを奪うなど圧勝ペースだったが、終盤に失速。最終回残り30秒を切ったところで右ストレートのカウンターを決めてダウンを奪い、なんとか逃げ切るという辛勝だった。初防衛戦では旧友のライアン・カール(アメリカ)に6回KOで快勝した。昨年6月、2度目の防衛戦でジャーボンテイ・デービス(アメリカ)に11回TKO負けを喫して王座を失ったが、これが27戦目で初の黒星だった。戦績は27戦26勝(17KO)1敗。デービスに敗れたあとの再起戦であると同時にウェルター級転向初戦となる。すでにWBAではウェルター級8位にランクされている。
 実績に加えパンチ力や瞬発力など総合的な能力ではサーマンが上回っている。サーマンに全盛期の力が戻っていると仮定するならばKO勝ちか大差をつけての判定勝ちが順当なところといえよう。スピードを生かした変則的かつ多角的なボクシングでバリオスを圧倒する可能性もある。だが、やはりパッキャオに敗れてから2年半のブランクは大きな不安材料だ。
 バリオスもデービスに3度倒された心身のダメージが不安材料として残る。加えて3キロの増量がプラス効果をもたらすのかマイナスに作用するのか、そんな未知の部分を抱えての試合となる。立ち位置を変えながら中間距離で繰り出す左右のフックやアッパーの連打がサーマン相手に通用するならば、それがポイントに結びつく可能性もある。
 両者に不確定要素があるカードだが、勘の鈍りと錆びが最小限に抑えられているという仮定でサーマン有利とみる。オッズもサーマン有利をあと押ししているが、7対4と数字は接近している。

<キース・サーマンの全世界戦>

2013年7月
ディエゴ・チャベス 〇10回KO
(WBA暫定世界ウェルター級王座獲得)
2013年12月
ヘスス・ソト・カラス 〇9回TKO 防衛①
2014年4月
フリオ・ディアス 〇3回終了TKO 防衛②
2014年12月
レナード・ブンドゥ 〇12回判定 防衛③
2015年3月
ロバート・ゲレロ 〇12回判定 防衛④
2015年7月
ルイス・コラーゾ 〇7回終了TKO 防衛⑤
2016年6月
ショーン・ポーター 〇12回判定 防衛⑥
※WBAスーパー王者に昇格(2017年2月)
2017年3月
ダニー・ガルシア 〇12回判定 防衛⑦
(WBC世界ウェルター級王座獲得=統一)
※WBC王座は返上(2018年5月)
2019年1月
ホセシト・ロペス 〇12回判定 防衛⑧
2019年7月
マニー・パッキャオ ●12回判定 王座失う


<ウェルター級トップ戦線の現状>

WBA S
:ヨルデニス・ウガス(キューバ)
:ラジャブ・ブタエフ(ロシア)
WBC
:エロール・スペンス(アメリカ)
IBF
:エロール・スペンス(アメリカ)
WBO
:テレンス・クロフォード(アメリカ)

 ここ数年来、エロール・スペンス(32=アメリカ)対テレンス・クロフォード(34=アメリカ)の統一戦が期待されているが、残念ながら対戦話が前進したという具体的な報道は皆無だ。そうこうしているうちにスペンスは2019年10月に交通事故を起こし、昨年8月のマニー・パッキャオ(フィリピン)戦の前には網膜剥離が判明して休養状態に入ってしまった。ところが、再び状況は大きく動き始めた。スペンス対ヨルデニス・ウガス(35=キューバ)の統一戦が4月16日に決定したのだ。頂上決戦に向けた準決勝ともいえるカードで、勝者がクロフォードとの決勝戦に臨む構図が理想だ。
 この階級は世界的に選手層の厚いクラスとあって次の世界王者候補、スター候補が育ってきている。なかでも29戦28勝(26KO)1無効試合のジャロン・エニス(24=アメリカ)に対する期待は高いものがある。昨年は元世界王者のセルゲイ・リピネッツ(カザフスタン/ロシア)を6回、世界挑戦経験者のトーマス・デュロルメ(グアダループ/プエルトリコ)を1回で屠っており、快進撃は今後も続きそうな気配だ。今年は世界戦に絡んでくるものと思われ、スペンスあるいはウガスへの挑戦でもクロフォードへの挑戦でも大きな注目を集めることは間違いない。
 もうひとり、18戦全KO勝ちのバージル・オルティス(23=アメリカ)も今年か来年には大舞台に上がることになりそうだ。こちらも元暫定世界王者のマウリシオ・エレラ(アメリカ)、世界挑戦経験者のアントニオ・オロスコ(メキシコ)、元世界王者のモーリス・フッカー(アメリカ)、世界挑戦経験者のエギディウス・カバラウスカス(リトアニア)らを連破しており、破竹の勢いを持続している。
 また、元世界王者ナイジェル・ベンの息子、20戦全勝(13KO)のコナー・ベン(25=英国)も台頭してきており、このまま行けば2年以内には世界戦に絡んできそうだ。
 こうしたなかでキース・サーマン(33=アメリカ)対マリオ・バリオス(26=アメリカ)の元王者同士のサバイバルマッチが行われるわけだが、どちらがトップ戦線に踏みとどまったとしても安心してはいられない状況といえる。

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