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WBC世界フェザー級タイトルマッチ ゲイリー・ラッセル対マーク・マグサヨ

  • 2022/02/11

約2年ぶりのリングとなるV5王者
強打のマグサヨにチャンスあり

 7年前の戴冠後、1年に1回の超スローペースで防衛を重ねてきたゲイリー・ラッセル(33=アメリカ)のV6戦。今回は2020年2月から約2年の空白を経てのリングとなる。自身のコンディション調整に加え挑戦者が23戦全勝(16KO)のマーク・マグサヨ(26=フィリピン)ということもあり、ラッセルにとっては不安の多い試合となる。
 ラッセルはアマチュア時代に2008年北京五輪のアメリカ代表(初戦を前に体調不良のため棄権)になるなど173戦163勝10敗の戦績を残し、2009年1月にプロに転向。5年後に訪れた初の世界戦ではワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)に敗れたが、2015年3月にはジョニー・ゴンサレス(メキシコ)から計3度のダウンを奪って4回TKOで圧勝、WBC世界フェザー級王座を獲得した。しかし、その後は自身が故障したり相手が負傷したりとトラブルが重なり、思ったように試合をこなせない状態が続いてきた。※下記参照

2014年6月
ワシル・ロマチェンコ ●12回判定
(WBO世界フェザー級王座決定戦)
2015年3月
ジョニー・ゴンサレス(メキシコ) 〇4回TKO
(WBC世界フェザー級王座獲得)
2016年4月
パトリック・ハイランド(アイルランド) 〇2回TKO 防①
2017年5月
オスカル・エスカンドン(メキシコ) 〇7回TKO 防②
2018年5月
ジョセフ・ディアス(アメリカ) 〇12回判定 防③
2019年5月
キコ・マルチネス(スペイン) 〇5回TKO 防④
2020年2月
トゥグッソト・ニャンバヤル(モンゴル) 〇12回判定 防⑤

 最近は5歳下のゲイリー・アントニオ・ラッセル(WBA世界バンタム級2位、WBC10位、IBF8位)や8歳下のゲイリー・アントゥアン・ラッセル(2016年リオデジャネイロ五輪8強、現WBC世界スーパー・ライト級35位)ら弟のサポートにまわることも多くなってきた。2020年12月にはもうひとりの弟、ゲイリー・ブーサ・ラッセルが心臓発作で急死するなど悲しいできごともあった。
 こうしたなか2年ぶりのリングに上がるラッセルだが、何よりも心身のコンディションが不安視されている。今回の試合を前に肩を痛めたという情報も出回っているようで、それがオッズにも反映されている。7対1でラッセルの圧倒的有利としてスタートしたオッズは9対2、7対2と推移し、試合が近づくと約3対1にまで接近したのだ。
 挑戦者のマグサヨが約70パーセントのKO率を誇る攻撃型のハードパンチャーである点もラッセルの危機感を煽る一因といえる。マグサヨは2015年以降、アメリカのリングに5度上がり全勝(3KO)を収めている。このなかで最もインパクトが強かったのが昨年8月、マニー・パッキャオ(フィリピン)対ヨルデニス・ウガス(キューバ)の前座で元暫定世界王者のフリオ・セハ(メキシコ)を10回KOで屠った試合だ。初回に左フックでダウンを奪い、10回に右で相手を失神させるという戦慄のKO劇だった。しかし、自身もボディを攻められて5回にダウンを喫しており、弱点を暴露した試合でもあった。耐久力や防御面に課題は残るが抜群の攻撃力を持つ26歳の若武者――それがマグサヨだ。
 サウスポーのラッセルが万全の体調で試合に臨むならば、マグサヨは王者のスピードとテクニック、巧みな戦術の前にフラストレーションに陥り失点を重ねることになるだろう。完調時の両者にはそこまでの力量差があるといえる。問題はラッセルが不調のままリングに上がった場合である。おそらくマグサヨは正面から圧力をかけ、当たってもミスしても自慢のパンチを強振していくものと思われる。それにラッセルが対応しきれるかどうか。
 ロングラン王者のラッセルが貫録を示すのか、それとも勢いのあるマグサヨが全勝のまま戴冠を果たすのか。勝負のカギは前半にありそうだ。

<フェザー級トップ戦線の現状>

WBA S
:レオ・サンタ・クルス(メキシコ)
:リー・ウッド(英国)
WBC
:ゲイリー・ラッセル(アメリカ)
IBF
:キコ・マルチネス(スペイン)
WBO
:エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)

 世界王者の欄に5人が名前を連ねているが、実際に2年以内にフェザー級で活動したのはリー・ウッド(33=英国)、キコ・マルチネス(35=スペイン)、エマヌエル・ナバレッテ(27=メキシコ)の3人に限定される。そのなかでマルチネスはレオ・サンタ・クルス(33=メキシコ)とゲイリー・ラッセル(33=アメリカ)に世界戦でいずれも5回TKOで敗れており、格のうえでは一段落ちる。そのマルチネスはかつて12回判定負けを喫した元IBF王者のジョシュ・ウォーリントン(英国)と3月に初防衛戦を予定しており、これが正念場となりそうだ。
 元気なのがWBO王者のナバレッテだ。2020年10月に2階級制覇を果たし、昨年はクリストファー・ディアス(27=プエルトリコ)、ジョエト・ゴンザレス(28=アメリカ)を退けている。36戦35勝(29KO)1敗と高いKO率(約81パーセント)をキープしており、この進撃はまだまだ続きそうな気配だ。
 WBA王者のウッドは昨年7月にシュー・ツァン(27=中国)を12回TKOで攻め落として王座を獲得したが、まだ評価を確定させる段階ではない。3月に予定される前WBA暫定王者、マイケル・コンラン(30=英国/アイルランド)との初防衛戦で真価が問われることになりそうだ。
 総合力ではナバレッテに引けを取らないラッセルだが、やはり試合数が極端に少ないことと2年のブランクは大きなマイナス点といえる。今回のマーク・マグサヨ(26=フィリピン)で存在感を示すことができるかどうか。そのWBCではラッセル対マグサヨの勝者に対してレイ・バルガス(31=メキシコ)が指名挑戦者として待機している。
 このほか前IBF王者のキッド・ガラハド(31=カタール/英国)、ウォーリントンに9回TKO勝ちを収めた実績を持つマウリシオ・ララ(23=メキシコ)、2階級制覇を狙う元WBO世界スーパー・バンタム級王者のアイザック・ドグボエ(27=ガーナ/英国)らが控えている。丸田陽七太(24=森岡)、清水聡(35=大橋)も挑戦の機会を狙っている。フェザー級トップ戦線は、しばらく混戦状態が続きそうだ。



スーパー・ライト級12回戦 スブリエル・マティアス対ペトロス・アナニャン

1年11ヵ月ぶりの再戦
“ダウン負け”の雪辱狙うIBF2位マティアス

 スブリエル・マティアス(29=プエルトリコ)とペトロス・アナニャン(33=アルメニア/ロシア)は2020年2月22日、デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)対タイソン・フューリー(英国)のWBC世界ヘビー級タイトルマッチ(第2戦=ラスベガス)の前座で拳を交え、アナニャンが10回判定勝ちを収めている。95対94(二者)、96対93の際どい勝負だったが、アナニャンがWBC3位にランクされていたマティアスから奪った7回のロープダウンが決め手となったかたちだ。その後、マティアスはバティルザン・ジュケムバエフ(カザフスタン)とのIBF世界スーパー・ライト級挑戦者決定戦で8回終了TKO勝ちを収めるなど2連勝を収め、IBF2位に戻ってきた。アナニャンも次戦でWBA米大陸王座を獲得し、現在はWBA13位、WBC18位にランクされている。
 ともに手数の多い好戦型で、無類のタフガイとしても鳴らしている。すでに10ラウンドにわたって拳を交えていて互いに手の内は分かっており、初回から偵察抜きの打撃戦が予想される。より攻撃型のマティアスがプレッシャーをかけながら左右フック、アッパーで攻め、アナニャンが大小織り交ぜた左右フックで応戦するものと思われる。ふたりとも体力があるうえ打たれ強いため簡単に勝負がつくとは考えにくい。初戦同様、終盤まで一進一退の激しいパンチの交換が見られそうだ。戦績はマティアスが18戦17勝(17KO)1敗、アナニャンが20戦16勝(7KO)2敗2分。オッズは4対1でマティアス有利と出ている。

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