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WBO世界ライト・ヘビー級タイトルマッチ ジョー・スミス対スティーブ・ジェフラード

  • 2022/02/04

「Mr.アンダードッグ」スミスの初防衛戦
代役相手に圧勝がノルマ

 2021年4月にマキシム・ウラソフ(ロシア)に競り勝って空位のWBOライト・ヘビー級王座を獲得したジョー・スミス(32=アメリカ)の初防衛戦。もともとはウマル・サラモフ(ロシア)の挑戦を受ける計画だったが、サラモフにビザ問題が持ち上がり頓挫。次いでカラム・ジョンソン(英国)との対戦が決まったが、今年に入ってジョンソンが新型コロナウィルスに感染していることが判明したため相手がジェフラードに変更された経緯がある。スミスは自身が番狂わせを連発しながら世界一の座についただけに、格下相手にも油断はないはず。KO防衛がノルマといえる。
 スミスは不利の予想を覆しながら現在の地位を築いてきた。出世試合は2016年6月のアンドレイ・フォンファラ(ポーランド)戦で、WBC2位、WBA3位、WBO4位にランクされていた強豪に152秒TKO勝ち、入れ替わりに世界15傑入りを果たした。この試合のオッズは13対1でフォンファラ有利だった。次戦では元世界2階級制覇王者の大ベテラン、バーナード・ホプキンス(アメリカ)と対戦。この試合も5対2で51歳の元王者有利と出ていたが、スミスは8回にホプキンスをリング下に叩き落してKO勝ちを収めた。このあとサリバン・バレラ(キューバ)とWBA王者のドミトリー・ビボル(キルギス/ロシア)には判定で敗れたが、2020年には世界ランカーのジェシー・ハート(アメリカ)、元世界王者のエレイデル・アルバレス(コロンビア)に10回判定勝ち、9回TKO勝ちを収めている。いずれも3対1、2対1で不利と出ていたオッズをひっくり返しての勝利だった。そうかと思えば10対3で圧勝が予想されたウラソフとの試合は大苦戦。なんとか終盤で抜け出して2対0の判定で辛勝、戴冠を果たしている。
 一方、代役挑戦が決まってからWBO15位にランクされたジェフラードは、アマチュア時代には2010年の全米ゴールデングローブ大会と全米選手権で優勝した実績を持っている。そんな逸材だけにプロ転向時に大きな期待を背負っていたことは想像に難くない。ところがジェフラードは2013年2月のデビュー戦で2勝6敗の相手に3回負傷TKO負け、2戦目は2戦1勝1敗の選手に4回判定負けを喫している。プロの洗礼を受けたかたちだ。最悪のスタートだったが、そこから18連勝を収めているのだから地力はあるのだろう。まだ十分に試されているわけではないが、世界挑戦経験者のドミトリー・スコーツキー(カザフスタン/ロシア)に7回終了TKO勝ち、元世界ランカーのデニス・グラチェフ(ロシア)に8回判定勝ちの実績を残している。スコーツキー戦ではWBOアジアパシフィック王座を獲得しており、それを機にWBOで15傑入りしたものの4ヵ月後にはランク外となった。
 パンチ力に自信を持つスミスが攻め、ディフェンスが持ち味のジェフラードが守りながら反撃の機会をうかがう展開になりそうだ。スミスのボクシングは正攻法で見栄えがある反面、攻撃が単調になりがちなところもある。この試合のカギは、そこに付け入るだけの技量がジェフラードにあるかどうかだ。ある場合はスミスの苦戦も考えられる。ない場合は守勢が続き、中盤あたりでストップされそうだ。後者、つまりスミスの圧勝の可能性が高いとみる。

<ライト・ヘビー級トップ戦線の現状>

WBA S
:ドミトリー・ビボル(キルギス/ロシア)
WBC
:アルツール・ベテルビエフ(ロシア)
IBF
:アルツール・ベテルビエフ(ロシア)
WBO
:ジョー・スミス(アメリカ)

 WBC王座とIBF王座を持つアルツール・ベテルビエフ(37=ロシア)がこの階級の主役といっていいだろう。2021年12月に元WBA暫定王者のマーカス・ブラウン(31=アメリカ)に9回KO勝ちを収め通算の防衛回数を5度、戦績を17戦全KO勝ちに伸ばしている。ハンマーで殴りつけるような豪快なボクシングは分かりやすく、見る者に戦慄を感じさせるほどだ。ただ、故障が多いのが難点で、37歳という年齢を考えると残り時間が限られてきているともいえる。
 WBAスーパー王者のドミトリー・ビボル(31=キルギス/ロシア)は攻めて良し守って良しの正統派で、すでに暫定王者時代から数えて10度の防衛を記録している。初防衛戦からV4までが4連続KO防衛だっただけに、その後の6連続判定防衛には物足りなさが残る。かつて判定で退けたジョー・スミス(32=アメリカ)との再戦、統一戦が期待されるところだ。同時にベテルビエフとの頂上対決も興味深いものがある。
 無冠組ではスーパー・ミドル級から参入してきたヒルベルト・ラミレス(30=メキシコ)、カラム・スミス(31=英国)に注目したい。転級後、4連続KO勝ちを収めている長身サウスポーのラミレスは今年、勝負に出る可能性が高い。3人の王者の誰との組み合わせでも注目カードになるだろう。
 そのほか15戦全勝(13KO)のジョシュア・ブアチ(28=ガーナ/英国)、IBF1位のメン・ファンロン(33=中国)、さらにトップ戦線に舞い戻ってきたアンソニー・ヤード(30=英国)にも注目したい。
 もうひとり、すでにライト・ヘビー級を含めた4階級で世界制覇を成し遂げているスーパースター、サウル・カネロ・アルバレス(31=メキシコ)の動きからも目が離せない。標的のひとりとして名前が挙がっているビボルとの試合が実現するのかどうか。リング外の動きにも注目していきたい。



★スーパー・フェザー級10回戦
エイブラハム・ノバ対ウィリアム・エンカーナシオン

★スーパー・ライト級8回戦
アルツール・ビヤスラノフ対アラン・アヤラ

★スーパー・ウェルター級6回戦
バティルザン・ジュケムバエフ対ファン・ホセ・マルチネス

 スーパー・フェザー級でWBO3位、IBF10位にランクされるプエルトリコのホープ、エイブラハム・ノバ(28)が、75パーセントのKO率を残しているウィリアム・エンカーナシオン(33=ドミニカ共和国)と対戦する。ノバはアマチュア時代に2014年全米選手権優勝の実績を持っているが、ゲイリー・アントニオ・ラッセル(アメリカ)、ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(アメリカ)兄弟、ジャロン・エニス(アメリカ)には敗れている。2016年に転向したプロでは、その悔しさをぶつけるように快進撃を続けており、近い将来の世界挑戦を視界にとらえる位置に来ている。2021年8月には元WBOアジアパシフィック王者のリチャード・プミクピック(フィリピン)に大差の8回判定勝ちを収め、デビューからの連勝を20(14KO)に伸ばしたところだ。金色のアゴ髭がトレードマークのノバは長身のボクサーファイター型で、しっかり踏ん張って打ち込む右ストレート、返しの左フックが強い。左のボディブローも得意としている。
 相手のエンカーナシオンはデビューから18連勝をマークしたこともある選手だが、2019年7月のジョバンニ・グティエレス(ニカラグア)戦で4回KO負けを喫しており、これが再起第2戦となる。戦績は20戦19勝(15KO)1敗。こちらも勇敢で攻撃的な選手だが、厳しい戦いは必至だ。体格とスピード、勢いで勝るノバが圧倒してしまう可能性が高い。

 アルツール・ビヤスラノフ(26=ロシア/カナダ)対アラン・アヤラ(24=メキシコ)はスーパー・ライト級8回戦として行われる。注目は2016年リオデジャネイロ五輪にカナダ代表として出場したビヤスラノフだ。「チェチェン・ウルフ」のニックネームを持つサウスポーは2018年12月のプロ転向後も8連勝(6KO)を収めており、近い将来、トップ戦線に割り込んでくる可能性を秘めている。アヤラもデビューから7連勝(3KO)を収めたことがあるが、その後は2連敗を喫しており、今回の試合が再起第3戦となる。戦績は11戦9勝(5KO)2敗。ビヤスラノフが連勝を9に伸ばしそうだ。

 カザフスタン出身で現在はカナダのケベック州モントリオール在住のバティルザン・ジュケムバエフ(30=カザフスタン)は、2021年5月にスブリエル・マティアス(プエルトリコ)とのIBF世界スーパー・ライト級挑戦者決定戦で8回終了TKO負けを喫しており、これが再起戦となる。現在はランク外にいるが、この試合をきっかけに15傑復帰に弾みをつけたいところだ。相手のファン・ホセ・マルチネス(35=メキシコ)はアルベルト・マチャド(プエルトリコ)やイサック・クルス(メキシコ)ら強豪との対戦経験が豊富なベテランだが、直近の11戦は3勝8敗と調子を落としている。サウスポーのジュケムバエフはマティアス戦で被ったダメージが気になるところではあるが、まず勝利を逃すことはないだろう。戦績はジュケムバエフが21戦18勝(14KO)1敗2無効試合。マルチネスは38戦28勝(20KO)10敗。

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